タイトル | 椿町ロンリープラネット |
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原作・漫画 | やまもり三香 |
出版社 | 集英社 |
父親の借金で貧乏暮しをする
高校2年生の「大野ふみ」。
ある日父親が借金返済のために
マグロ漁船へ乗り込む。
ふみは父親の知り合いの家で
住み込み家政婦として働くことに。
そこで出会ったのは、
目付きも口も悪い時代小説家
「木曳野暁」先生だった。
こうして一緒に暮らし始めたふみと暁。
ふみはぶっきらぼうながらも
時折見せる暁の一面に心惹かれていき・・・。
不器用な二人が繰り広げる、
ムズキュン恋愛漫画!
椿町ロンリープラネットあらすじ紹介
高校2年生の「大野ふみ」。
母親を幼い頃に亡くし、
父親と二人で貧乏暮しをしていたふみ。
ある日、父親が借金返済のために
マグロ漁船へ乗り込んでしまい、
家も追い出されることに。
家を失くしたふみは、
父親の知り合いのツテで住み込み
家政婦として働くことを決意する。
住み込み家政婦としてやってきた家に居たのは、
目付きも口も悪い、時代小説家
「木曳野暁」先生だった。
てっきり高齢の作家先生だと
思っていた木曳野先生は、
なんと若いイケメン先生!
暁の方もばあさんの家政婦が来ると思っていたら、
女子高生が来て驚き、「めんどくせぇ」と舌打ち。
暁は、最初はふみのことを受け入れず、
「家族ごっこなら自分の家でやれ」
などと意地悪も言いますが、
帰る家の無いふみの事情を知り、
ふみと向き合うようになっていく。
「ただいま」、「おかえり」と言い合える人が
居ることを嬉しく思うふみ。
こうして二人は一緒に
暮らすようになります。
最初はただの同居人だったはずが、
お互いの色んな面を見る内に、
互いに心惹かれていく。
椿町ロンリープラネットネタバレ・今後の展開
一緒に暮らし始めた二人。
出会いの印象は悪かった二人だったが、
一生懸命家事をこなし、気を利かせるふみに、
暁も徐々に居心地の良さを感じるようになる。
一方ふみも、ぶっきらぼうで
無愛想ながらも、仕事熱心。
小説に対しては
妥協しない暁の姿を見て、
カッコいいと感じるように。
小説のことを褒められて照れる顔や、
小説のいい案を思い付いた時の
笑顔など色々な暁の一面を目にし、
暁のことを少しずつ理解していく。
そして、ある日ふみが
下着泥棒に襲われた所を、
「守ってやるから、頼れ」
と言って暁が助けてくれ、
その日からふみは、暁のことを
意識するようになる。
そして同級生からの言葉で、
暁のことが好きだと自覚するように。
しかし、暁はふみの気持ちに全く気付かず、
ふみに対して「家族ぐらいは特別」と言う。
ふみもやり場のない気持ちは
忘れてしまおうとする。
暁の新作発売イベントにて、
暁の事を狙う大人女子「桂さん」が現れる。
ふみに対して牽制する桂さん。
ふみも暁と桂さんの様子を見て、
お似合いだと思ってしまう。
ある日、暁は桂さんからの誘いで
食事に出掛けることに。
何とか笑顔で送り出すふみだが、
暁が帰宅した途端、
「寂しかった」と泣き出してしまう。
そんなふみを前に、
暁もどうすればいいのか戸惑う自分に気付く。
何となくふみのことを気になり出している
様子の暁だが、自分では
その気持ちに全く気付かない。
そんな二人の様子を見た、
暁の友人(暁の担当編集者)は
何とか二人をくっつけようと、
3人で京都への取材旅行を企画。
しかし友人は仕事のため、
急遽帰ることになり、
結局2人で旅行することに!
その夜、ふみは寝言で
「すきれす先生」と言い、
それを暁に聞かれてしまう。
翌日寝言について、
暁から問いただされたふみ。
暁に迷惑だと思われたくなくてつい
「別の先生です」とウソをつく。
そんなふみの言葉に面白くないと感じる暁。
思い合っている二人の気持ちは通じるのか・・・
もどかしくて切ない
二人の今後が気になります!
椿町ロンリープラネット読んでみた感想・評価
初めての恋愛であるふみと、
付き合ったことはあるけど女心が全く分からず、
いつもふられてきた暁。
そんな不器用で初々しい二人の、
切なくてもどかしい恋愛が見所の作品です。
ふみは今まで父親と貧乏な二人暮らしで、
家事もすべてこなしてきた真面目な女子高生。
これまでは節約したり、
家事のことばかり考えてきたから、
もちろん恋愛なんてしたことが無かった。
そんなふみが徐々に暁に惹かれていく様子は、
本当に可愛くて、読んでいるこちらまで
切ない気持ちにさせてくれます。
特に暁のことを好きだと自覚してから、
落ち着かなくて
「前までどうやって眠っていたんだろう」
と眠れなくなってしまったり、
暁と学校帰りに一緒に買い物に行くことになる。
浮かれて髪型を変えてみたり、
その髪型に対する暁のコメントに
一喜一憂してみたり・・・。
ふみのそのソワソワする気持ちや、
ワクワクする気持ちが伝わってきて、
こちらまで初恋をしている気分に。
そして「あぁこんな恋愛をしたのは、
一体いつだっただろう」
と、昔の恋愛を思い出させてくれました。
一方で暁の方も中々の恋愛初心者。
女子と付き合っても、
相手が何を求めているのか分からない。
結局いつもフラれ、
自分でも恋愛は苦手だと自覚している。
でも父親の借金返済のために
ガールズバーで働くふみをしっかり叱ってくれたり。
下着泥棒からカッコよく助けてくれたり、
時に外出する時はオシャレイケメンに
変身してみたり。
「そりゃ惚れてしまうやろ」と思います。
このイケイケではないけど、
かっこいい暁先生もまた
この作品の魅力だと思います。
二人の恋愛の行方はいかに!?
「ムズキュン」する恋愛漫画を読みたい人におすすめ
この椿町プラネットは、
今流行りの「ムズキュン」できちゃう漫画です。
不器用な二人の恋愛なので、
割と早い段階でふみは自分の気持ちに気付くものの、
二人は中々くっつきません。
ふみは暁のことを好きだと自覚しても、
最初は全く脈の無い暁に対して、
自分の思いを打ち明けられず苦しんだり。
桂さんと暁を見て悲しい気持ちになったり、
暁に他の人を好きだと嘘を言ってしまったり。
誰だって経験したことのある恋愛の辛い所、
切ない所をばっちり伝えてくれています。
この漫画を読めば、そんなふみの気持ちに共感し、
自分も初恋をしているような
気持ちになれてしまいます。
そのため、恋愛真っ盛り中の人にも、
恋愛から遠ざかっている人にも、
初々しい気持ちを思い出したい人には
とてもオススメの漫画です。
また暁も少しずつふみへの
気持ちに気付いていきます。
普段はクールな暁先生が、
自分の気持ちに気付いていく中で迷ったりします。
また戸惑ったりする姿も、
とても繊細に描かれているので、
読み応えがあると思います。
そして暁先生は作家先生なので、
普段は和服も着こなします。
時にオシャレな現代風の服も着こなす、
大人の色気漂う男性です。
普段は無愛想でも、笑顔や男らしい面もあり、
ギャップ萌え出来ちゃう魅力的な主人公です。
暁先生は大人女子でも
惹かれてしまう素敵な男性なので、
「高校生同士の恋愛はちょっと・・・」
という大人女子にもオススメしたい漫画です。
二人の気持ちを知っている読者からすれば、
「早くこの二人くっついたらいいのに!」
ともどかしく、ムズムズしますが、
それもまた恋愛漫画の醍醐味ですよね。
中々進まない二人の恋愛を読んで、
是非ムズキュンしてください。