タイトル | 煉獄のカルマ |
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原作・漫画 | 廣瀬俊 春場ねぎ |
出版社 | 講談社 |
高校三年生の七瀬誠は
自己主張ができず
おとなしい性格。
そのため学校では
不破率いる男子三人から
いじめを受けていた。
痛々しいリストカットや
自慰行為の強要・撮影など
毎日行われる嫌がらせ…。
誠は自殺を考えるほど
追い詰められるが
それでも
クラスメイトのエリカだけは
彼の唯一の希望だった。
あの光景を見るまではーー。
煉獄のカルマのあらすじ紹介
主人公・七瀬誠
(ななせまこと)は
屋上から身を投げる
4時間前……
学校をサボり
厳格な父と暮らす
アパートへ帰っていた。
手を洗う彼の両手には
痛々しいリストカットの跡が
びっしりある。
テレビをつけると
ワイドショー番組が
自殺を取り上げていた。
『日本の年間の自殺者の数は
29200人になります』
画面に”175200”の
数字が映る。
『これは自殺者の数に
6をかけた数字なんです』
『自殺者1人につき
最低でも6人不幸になる
とされています』
その言葉を聞いた瞬間
誠はテレビを消した。
すると
会社へ行っていたはずの
父が帰ってくる。
父曰く忘れ物を取りに
帰ってきたらしく
家にいた誠に
「(学校を)サボってるのか?」
と聞いた。
そして返事を聞くこともなく
誠を殴り厳しく叱咤する。
学校へ行ってもいじめられ
家へ帰っても居場所はない。
仕方なく学校へ戻る
誠だったが…。
煉獄のカルマのネタバレと今後の展開は?
学校へ戻った彼を
待ち受けていたのは
不破率いる男子たちの
屈辱的ないじめでした。
皆が見ている前で
自慰行為を強要され
少しでもためらえば
腕を切りつけられる…
誠は不破に言われるがまま
自慰行為をしました。
屈辱の時を終えた後
いつも通り教室へ戻ります。
ペンを動かす誠の手は
唯一自分を気にかけてくれる
クラスメイト・エリカの
自画像を描いていました。
ところがその時
絵を隠していたつもりが
彼女の親友に見られ…
さらにエリカ本人にも
知られてしまいます。
ドン引きされると思い
焦る誠でしたが
意外にもエリカは
好反応を見せました。
「絵上手いんだね!
将来は画家さんとか?」
「ただの趣味の範囲です…
それに画家なんて
親に反対されるし…」
謙遜する誠を見て
エリカが手を握ります。
「でもそれは
誇っていいものだと思うよ?」
彼女の優しさにすっかり
心を救われた誠は
エリカの可愛らしい
笑顔を思い出しながら
帰ろうとしていました。
すると誠の目に
不破に襲われている
エリカが映ります。
(無理矢理されてる?
助けなきゃ…!)
その瞬間
エリカの口から思わぬ言葉が…。
煉獄のカルマの読んでみた感想・評価
予想外の展開で驚きました。
まさかエリカが
不破と付き合っていたとは!
さらにグルになって
誠のいじめを裏で
笑っていたって…
イチャつく不破とエリカを見た
誠の顔ったらもう…
かわいそうすぎて
見ていられませんでした。
そりゃ屋上から
飛び降りたくなりますよね…。
学校ではいじめられるわ
家では厳格な父に叱られるわで
不幸続きの誠ですが
これから先
自殺の”カルマ”により
人生を巻き返します!
誠の死後に登場する
美女・カルマは一体
どんな人物なのでしょう?
そこまで見ていないので
続きがとても気になります。
どうにかして不破やエリカを
やっつけてもらいたいですね。
誠が不幸のまま
終わるわけにはいきません!
春場ねぎさんの作画は
表情がとてもリアルで
惹きこまれました。
エリカの表と裏の顔は
別人と思うくらい差があり
怖かったです…。
まさに”悪女”って感じで
腹黒さがあります。
不破もいじめっ子
ということもあり
ほぼゲス顔ですし…
一度くらいまともな顔を
見てみたいですね。
煉獄のカルマはこんな方におすすめな作品!必見
読んでいくうちにスカッとする
作品に出会いたい…と思う方は
「煉獄のカルマ」が
おすすめです!
壮絶ないじめを苦に自殺した
高校三年生の七瀬誠を
主人公に描く本作は
最初から最後まで
目が離せないストーリー
となっています。
原作者は
『青春相関図』を
手がけた廣瀬俊さん。
序盤から誠の壮絶な
いじめを描いており
あまりの残酷さに
気分を害するかもしれません。
ですが自殺したことにより
誠は”カルマ”を背負い
運命を大きく変えます。
ストーリーが進むにつれ
誠をいじめていた不破が
堕ちていく様は
見ると清々しいくらい
スカッとするはず!
不破と付き合っている
エリカの行方も注目です。
そして誠の人生を握る
美女・カルマも必見!
予想できない展開に
ハラハラすると思いますよ。
作画のレベルも高いですし
本作は綺麗な絵が好き…
という方にもおすすめです。
見た目も中身も個性的な
キャラクターたちは
とても魅力的です。
にこやかな表情から
この世の終わりのような
絶望の表情まで…
細かくリアルなので
楽しめます!