タイトル | 熟恋(うれこい) |
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原作・漫画 | ロドリゲス井之介 |
出版社 | グリーンアロー出版社 |
結婚を間近に控えた「リア充」
姉崎君は、誘われた合コンの場で
魅力的な真理絵さんといい仲に。
一夜きりと思われましたが
しかし二人は予期せぬところで
再会することになり……。
思いがけずオイシイ状況に直面した
男性の悶々や葛藤の数々が、
リアリティ全開で描かれた、
浮気系恋愛物語です。
熟恋(うれこい)のあらすじ紹介
結婚を目前に控えた姉崎君。
しかし合コンの誘いを断り切れず、
出て行ってしまったところで、
セクシーな女性、真理絵さんと、
「イイ仲」になってしまいます。
しかし真理絵さんは先に寝てしまい、
姉崎君は葛藤を重ねた末に、
中途半端に手を出して、
ホテルを出て帰宅してしまいます。
しかしその後コーチをしている
サッカーチームの練習で姉崎君は
真理絵さんと鉢合わせになり、
再びの約束を交わすことになります。
婚約者がいる姉崎君ですが
真理絵の魅力には勝てず、
思い切り急いで、
真理絵さんとの待ち合わせの場所に
到着するのでした。
熟恋(うれこい)のネタバレと今後の展開は?
二十七歳の姉崎君は、
仕事もこなし友達も
結婚目前の彼女もいる、
充実した日常を
過ごしていましたが、
合コンに参加することに。
誘いを断り切れず
数合わせ的な立場でしたが、
気が付くとホテルの中にいて、
女性と二人きりという
ハードな状況でした。
しかし先にシャワーを浴びたら、
その女性真理絵さんは熟睡、
そのため姉崎君は悩みます。
「据え膳食わぬは」って言うし、
だけど女の子寝てるし、
そもそも俺婚約者いるしと、
心が揺れまくった姉崎君は、
彼女の真っ赤な下着を見て興奮、
しかしなかなか手は出せません。
結局彼は下着越しの彼女の股間に
手を乗せることをチョイスした上
股に顔を突っ込んで匂いを嗅ぎ、
彼女に偽装メールを打って
その日はお開きとしました。
とりあえず一件落着と
思った姉崎君ですが、
友達の大江君が、気をきかせて
普段の文面とはまるで違うメールを、
打ってしまったために、
彼女に釈明せざるを得なくなりました。
さらにサッカーのコーチをしていると、
新入りの子の母親として
なんと真理絵さんが登場し、
放置されたことに対して
姉崎君に文句を言ってきます。
実は彼女が寝たふりをしていて
ヘタレぶりが知られた姉崎君ですが、
再びの待ち合わせを提案されます。
熟恋(うれこい)の読んでみた感想・評価
主人公の姉崎君は平凡な社会人。
しかし割とイケメンでサッカーの
コーチもこなしたりするような、
「できる系」の若者です。
容姿もいい感じで社交的でもあり、
友達もイケていて人生は充実な
結婚を目前にした二十代ですが、
そんな状況で合コンに出て、
いかにも魔性を感じさせる
真理絵さんに出会います。
運がいいのか悪いのか、
軽いラブコメならオイシイ展開に
読者もニンマリな形ですが、
カワイイ婚約者や学校での立場など、
素直に喜べないんですね。
しかし真理絵さんは実に魅力的で、
さらになまじ距離を詰めただけに
邪険にすることも難しい状況で、
楽しくてドキドキする、しかし
冷や汗が流れるような葛藤を
姉崎君はしていくわけです。
この感情の揺れ具合はまさしく
「浮気」ならではのもので、
不謹慎といえば不謹慎ですが、
正直なところとしては
とても共感できてしまいました。
一方真理絵さん側としても
寝たふりをしていたら延々と
悩まれてしまった挙句、
妙なことをされた上に
置き去りにされてしまったわけで
不満足感はあったと思いますね。
熟恋(うれこい)はこんな方におすすめな作品!必見
合コンで盛り上がるのって、楽しいですね。
しかしイイ仲になったとしても、
普通の彼氏彼女のデートと違って、
手を出すのがまずいことも結構あります。
そもそも、「宴会」の一種であるため、
彼女がいても断れなかったり、
付き合いで参加するハメになったりと、
フリーでない参加も結構ありますが、
そんな中でも意気投合して
ホテルに行ってしまうのも現実です。
本作はそんな「あるある」な
導入から入っていますので、
必然的にリアル感が強烈です。
そしてホテルに入ったはいいものの、
相手は寝ているし彼女はいるしで、
悶々としつつも葛藤しまくる、
姉崎君の気持ちは本当に
「オトコ」の悩みといった感じです。
オイシイけどヤバイ目に遭うのを
漫画で追体験したい方には
本作はまさしく最適と言えます。
しかし真理絵さんはいい感じで
色気満載な上にクールでもあり、
簡単には落とせなそうな感じが、
また男心をくすぐるタイプであり、
彼女が「高嶺の花」なヒロインなのは、
本当にうまくツボに入っていますね。
恋のライバルという目線でも、
リアル感のある厄介さがあるため、
読み手を引き込む強さがあります。
一般的なラブコメものや
ハーレムものの作品と違い、
現実感と怖さ溢れる魅力があり、
深く心に刺さる感じでした。