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琴浦さんのあらすじとネタバレと感想を書いてます!最終回が気になる!

琴浦さん

この記事は約 7 分で読めます。
タイトル 琴浦さん
原作・漫画 えのきづ
出版社 マイクロマガジン社

生まれながらにして人の心を
読むことができる少女。

その能力ゆえにつらい思いを重ねた
少女は自らの心を閉ざして
生きてきました。

その少女に転機をもたらしたのは
転校先で出会った一人の男の子。

明るい、裏表のないその男の子に、
少女は段々惹かれていきます。

しかし、その男の子……

「エロ」だったのです!

連発する「エロい妄想」や
「個性的な仲間たち」とのドタバタ!

異色の学園ファンタジー、しかも4コマ!

……です。

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琴浦さんのあらすじ紹介

生まれながらの超能力者「琴浦春香」。

彼女は人の心が読めてしまう、
正確に言うと、読みたくなくても心に

思い描いた内容がどんどん
流れ込んできてしまう「特異体質」。

喋っていることと心で思っていることの
区別がつかないため、人と

コミュニケーションをとることが
できなくなっていきます。

周囲は彼女を気味悪がり、家族との
絆まで崩壊させてしまいました。

高校に進学した現在でもそれは続き、
転校を繰り返す日々。

「もう誰とも心を通わさない」心を
閉ざすことが彼女の「処世術」

でしたが、今度の転校先では
少し違いました。

ヒトがもつ感情の裏表にいつものように
辟易していましたが、隣の「彼」だけは
違っていました。

その彼の名は「真鍋義久」。

やたらと気にかけてくる彼に、最初の
うちは愛想なく対応していた春香ですが、
その人柄に惹かれていくようになります。

しかし、彼には大きな問題……

彼は、「エロ」だったのです。

「エロ」といっても普通の
男子高校生としては特にひどい、
というほどではないのですが……

実は、春香は国内有数の大財閥
「琴浦グループ」総帥の孫娘で、
お嬢様育ち。

純粋な彼女にとって、それは
「苦難」の一言。

そんな真鍋君の「エロ」に
振り回される日々が始まり、そして
さらに、春香の超能力に着目した

ESP研究会部長・御船百合子による
熱烈な入部スカウトが始まり……。

これまで人と交わることを拒んできた
春香にとって大きな転機、

バタバタして大変ではありますが、
楽しい日々でした。

が、そんな春香の前に立ちはだかる
少女がいました。

彼女は「森谷ヒヨリ」、
真鍋の幼馴染です。

彼のことが好きなヒヨリは、春香を
排除しようと様々に嫌がらせを展開します。

そして、それに巻き込まれた真鍋は、
大ケガを負って入院することに。

思いもよらない結果に動揺するヒヨリ、
一方春香は、自分に関わったために

ケガをさせてしまったことに
負い目を感じてしまいます。

そうして、春香は人知れずあることを
決心して、実行に移すのですが……。

琴浦さんのネタバレと今後の展開は?

真鍋のケガが自分の責任だと思い込んだ
春香は、自分と関わった人は不幸になる、

自分と関わらなければ誰も
不幸にならない、だから自分は

いない方がいいのだ、と結論づけて
みんなの前から姿を消します。

住んでいた部屋を引き払い、
誰にも行き先を告げずに街を後にします。

退院してきた真鍋は、
「春香のいない日常」に空虚感を
感じますが、なかなか行動を起こせません。

一方でESP研の面々は、副部長の
室戸大智が非合法ギリギリの手段で
春香の足取りを追っていました。

百合子らに促され春香を
追うことを決断する真鍋。

ネットを使った情報収集の結果、
春香が実家に帰っていることを確認した
真鍋らはさっそく春香の実家がある町へ。

着いた先では幼いころから春香を
見守っていた「超能力研究好き」の

和尚さん、真鍋に匹敵するくらい
「エロな妄想」を繰り広げる春香の

祖父と出会い、ひと悶着ありながらも
何とか、春香に元の場所

(真鍋たちのところ)へ戻ることを
決意させます。

また、真鍋のケガの件で負い目を
感じていたヒヨリも独自のルートで
春香の居場所をつきとめ、謝罪。

ふたりは和解します。

そして、ヒヨリは春香とさらに
仲良くなるため、ESP研の門を
たたきます。

こうして、大きな試練を乗り越え、
居てもいい場所と心を許せる人を

得た春香ですが、この後も
いろいろな困難が待ち受けていました。

帰ってきてしばらくして起きた
連続殺人事件では、犯人から
狙われることに。

また、それが解決したあとも、
これまでも冷たく当たられた
母・久美子との関わり、腹違いの

妹・綺香へのDVを続ける
父・功との対決、春香にしつこく
アプローチする三辻財閥の

御曹司……など、平穏とはいえない
学校生活が続きます。

しかしそれらも仲間の協力と、
「彼氏」となった真鍋の支えで
何とか乗り越えていきます。

チアリーダー部でのいじめに端を発した
騒動にESP研が巻き込まれた事件では、

その能力を使い、被害者である
芦沢さんのピンチを救ったのみならず、
感謝の言葉まで受け取った春香。

これまで自分の力が他人のために
なるなど考えたこともなかったのですが、

力だけでなく「春香」の存在そのものが
みんなの助けになっていたことを
知らされ、涙します。

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琴浦さんの読んでみた感想・評価

もともとアニメ放映で知った作品でした。

超能力を持っていることが悲劇に
つながるという点は、以前この作品について

どなたかがレビューした記事のなかでも
触れていましたが、筒井康隆氏の

「七瀬」シリーズを
思い浮かべたりもしました。

もっとも、「七瀬」シリーズほどには
「ドロドロ」感はないので、

胃痛することなく
読めるのは良かったです。

最初(第一部)あたりはいじめを
含めて悲惨なところもありますが、全体を

通してみると、どちらかといえば、
「ほっこり感」が強いと思います。

それでいて、ドタバタやラブコメ要素、
ファンタジー的なもの、それぞれが

くどくなることなく、この作品の
テーマといえるもの

「生まれてきて、あなたがいてよかった
=人は生きていることに意味がある」

というのをさりげなくアピールしていることに
好感が持てました。

特に、最終回はそのテーマをうまく
まとめたな、という感じです。

また、春香と真鍋の初々しさが
何とも言えずイイ!

あれだけ「エロ」連発しているのにも
関わらず、春香を大事に思う

真鍋と、手を握るのにも
赤面するような春香。

若いっていいな、と
思ったりもしました
(私がオジサンな証拠……)。

琴浦さんはこんな方におすすめな作品!必見

やはり、アニメ版をみて感動した人は
第一におススメします。

アニメが原作補完の要素を加えたことで
予想外の高評価を得たのは

「琴浦さん」ファンなら周知の
事実ですが、アニメでは語られて

いないところも数多くあり、それらも
なかなか魅力的な物語となっています。

また、テレビ放映のため設定を
変えざるを得なかったものについては、

原作の方が「生々しい」ところが
あるので、そのあたりも
見どころかと思います。

全体的な序章でもある第一部については
「いじめ」について描いたところもあり、

ちょうどアニメ放映の年に週刊
少年マガジンで連載開始した

「聲の形」と対比してみてみるのも
いいかもしれません。

お互いアニメ化されているので、
いじめ問題について考えてみたい人にも、

両作品アニメも含め見て
もらいたいと思います。

あと、この作者・えのきづ先生の
作風なのでしょう。

なんとも言えない「ほっこり感」と
「微妙な『間』」がなかなか癖になります。

こればかりは言葉でいくら書いても
わからないと思いますので、
読んでみて確かめてほしいと思います。

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