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羅刹の家 第二部のネタバレ(結末、最終回)ってどうなるの?早く続きが読みたい!

羅刹の家 第二部

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 羅刹の家 第二部
原作・漫画 井出智香恵
出版社 竹書房

壮絶な嫁姑戦争を経て、ようやく
平穏に見える日常を手に入れた杳子。

しかし大学生となった昴たちの
若さ故の行動が彼女を再び、
忌まわしき状況へと誘っていく。

前シリーズに勝るとも劣らない
強烈な物語が展開されていく、
傑作家庭内戦争物語です。

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羅刹の家 第二部のあらすじ紹介

恐ろしいまでの嫁姑戦争を経て、
一見平穏な家庭を手にした、
小椋杳子。

しかし夫婦関係は既に冷え切り、
姑との戦いの記憶も残り、
内心まで平穏とはとても言えません。

それでも子供たちだけは平穏にと
願ってもいたのですが、

医大生になった昴がいきなり
恋人を妊娠させてしまい、
娘の緋呂美も浮ついています。

こうした状況での結婚には
反対の杳子でしたが、
当事者の意志はとても固い上に、

昴の恋人深雪には、意外なほどの
経済力があったこともあり
渋々結婚を承諾します。

しかし新たな人を家族に迎え入れても
やはり修羅場は起こってしまうのでした。

羅刹の家 第二部のネタバレと今後の展開は?

恐ろしいほどの嫁姑戦争を
何とか生き残って、平穏な家庭を
築き上げていった杳子。

しかし実は夫婦仲は冷え切っており、
夫の貴史は外で浮気をし、
杳子もまったく信じてはいません。

それでも子供のためにと
円満な夫婦を演じ続けましたが、

大学生になっていた息子の昴が
恋人ができたと言い出し、

昴の妹の緋呂美もまた、
恋人がいると言い出します。

しかも昴の恋人は子を宿しており、
昴はまだ医大生なのにも関わらず、
結婚して育てる決意をしています。

まだ妻として認めてもいない人の子が
孫になってしまうという状況に
杳子は激しく動揺します。

しかし昴の恋人深雪は
学生社長であり、親も資産家で、
しかも産むという意思も強く、

結婚を妨害することも
できないという状況です。

一方、緋呂美の恋人の実家も
資産家ではあるものの姑が強烈で、
気が進まなくはありましたが、

時期もあることであり
結局は兄妹揃っての
新婚生活ということになりました。

しかし、新婚した直後、
昴の新妻である深雪の実家が倒産。

どうやら何としてでも負債から
「逃がす」ために結婚を急いだ
止むを得ない理由があったようです。

しかしそのことを急に知らされ、
しかも両親の自殺現場を
目撃してしまった深雪はパニックになり、

結局昴の子、つまりは杳子の孫を
流産してしまうなど、
さらなる災難が降りかかるのでした。

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羅刹の家 第二部の読んでみた感想・評価

第一部を堪能した身としては、
予想はできていましたが、
改めて凄まじいですね。

かつて妻だった杳子が、
今度はいきなり「姑」となって
若者に対峙する第二部。

その半生を通じて、骨身に染みるほど
嫁姑の恐ろしい戦いを経験したために、
どうしても杳子は強硬ですが、

しかし息子たちにその思いは
なかなか伝わらないんですね。

時代の流れもあり当然今時な
彼らにすれば当たり前ですが、

しかし長い間作品を通じて
嫁姑関係の凄まじさを味わった身としては、
どうしても杳子寄りになってしまいますね。

壮絶な争いを経ても平穏はなく
夫婦の不和だけが残った中でも、
災厄をもたらした女性への情を忘れず、

そのことを「復讐」と理由付ける彼女に、
私はかつての優しい杳子を見ました。

一方、嫁姑戦争の時に、かなり
頼りにならなかった貴史は、
やはりダメな夫だったようですね。

正直色っぽい理由以外の部分で、
あのきつい家から救いを求める気は
正直かなり分かるのですが、

妻への裏切りという手段を取ったのは
かなり頂けませんでしたね。

本気でぶつかれない家庭だったから、
昴も彼女との関係を秘密にしていて、
後々のトラブルにつながった気がします。

恐ろしいほどに連続する危機の数々など
ハードな展開は相変わらずでしたが、
杳子の貫禄は際立っていましたね。

羅刹の家 第二部はこんな方におすすめな作品!必見

一旦連載が終了して、間を置いて
第二部がスタートすることは良くあります。

その際気をつけたいのは、「勢い不足」、
既に時流をつかみ、一度まとめたことで
パワーが減る懸念もあるわけです。

しかし本作に関してはその心配はゼロ。

ようやく嫁姑戦争が終わっても
まったくのんびりする暇などなく、

あれだけ可愛がった昴が
いきなりの「授かり結婚」。

しかも妹の方まで結婚話が出て、
家庭内は大混乱、しかも夫婦仲も
実は最悪な上に、お嫁さんの実家も、

強烈な問題を抱えていたりと、
とにかくハイパワーな展開が続きます。

しかもその度にどうしようもない情念が
噴出する状況になっていくのですから、
杳子としては非常に大変ですが、

読んでいる側にとってはハラハラを
存分に味わうことができる上に
痛快さも随所にあったりもします。

題材の重さにふさわしいだけの
説得力ある作品を読みたい方には
ベストな一作ではないかと思います。

作中時間的にも第一作からかなり
時間が経っているためか、
杳子に強烈な貫禄が備わっていたり、

一見辛いような言動にも親心や
人の情けが備わっているのが
見えるのも良かったですね。

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