タイトル | 聞かせてよ 愛の言葉を |
---|---|
原作・漫画 | 津雲むつみ |
出版社 | 集英社 |
佐野康宏と千尋夫婦には
子供はいません。
何年前に子供を諦めて、
犬のアンディを自分達の子供のように
可愛がっていました。
共働きの夫婦の出勤前の
いつもの風景がその日も有りました。
ただ一つ気になること、
それは夫が千尋に言った言葉です。
聞かせてよ 愛の言葉をのあらすじ紹介
いつもの日常いつもの朝の
変わらぬ生活が、今日も有りました。
出掛ける直前に
夫が千尋に言いました・・・
「帰ってきたら、話したいことがある」
千尋に思い当たる事は、
有りません。
なんだろう・・・と気になりつつ
お互い仕事に出掛けました。
仕事の帰りに千尋はスーパーに
立ち寄りました。
今晩は夫が早く帰宅するって言ったし
話もあるって言っていたから、何か
康宏さんの好物を作ろうと思いました!
買い物を手短に済ませて、
帰宅すると自宅の電話がリンリンと
鳴り響きました。
聞かせてよ 愛の言葉をのネタバレと今後の展開は?
出るのが間に合わず、
自宅の電話が留守電に切り替わります。
すると警察からの電話の応答が
入りました。
夫が事故にあったとのこと・・・
急いで電話に出て、警察から話を
聞きました。
至急病院に来て欲しいと言われました。
夫は自分で電話が架けられないくらい
大変な怪我なのだろうか、
それとも重症なのだろうか・・・
千尋の胸の中をざわざわとした
悪い予感がよぎっていきます。
そして病院に着くと夫は・・・
ー亡くなっていましたー
突然のことに驚き戸惑う千尋、
そこへ妹の万里が来て遺体に抱きつき
泣き叫びます。
多少の違和感を感じる千尋ですが、
実の兄のように慕っていた万里の
悲しみを理解します。
お葬式の時に、
妹の万里から驚く言葉を浴びせられます
冷たい女!涙一つ流さない!
夫婦が上手くいってなかった!
それを聞いた親族や周りは、
ヒソヒソと話しています。
そんな中、夫が事故にあった車運転し
同乗していた後藤克也が現れます。
彼は事故で重症で、
医者から止められたにも関わらず
千尋に謝罪に訪れたのです。
悪いのはトラックの運転手で
克也ではないと伝える千尋ですが、
彼は責任を感じています。
克也に出会い、夫の死について初めて
涙を流すことが出来た千尋・・・
克也は、そんな様子の千尋に
心惹かれてゆくのでした。
聞かせてよ 愛の言葉をの読んでみた感想・評価
ストーリーが実際に有りそうな中で
展開されていくのでイメージが
しやすく読めました。
克也は千尋を初めて見た時から、
心惹かれてしまって何かしらの理由を
作って訪ねていく様子が切ないです。
克也と千尋がくっついたら良いなと
思いながら読んでいました!
だからどんな形であっても、二人が
共に生きていくストーリー展開になって
いることにちょっと安心しました。
万里が言った言葉で、私が持っていない
ものを千尋が持っていると言った時
なんてひどい人だと思いました。
姉は夫を失って、子供もおらずに一人で
これから生きていくかも知れない中で
なんでそんな事を言うのか?
でも後々になってやっと分かる事は、
自分を愛してくれる優しい夫がいても
可愛いい子供がいても・・・
欲しい物が明確に別にある以上、
何も得ていない事と同じこと
なんですよね。
万里が欲しかった人はたった一人、
姉の夫である康宏さんだった。
でもその康宏さんは姉を選んだ。
どれだけ他の人から愛され、
そして必要とされても意味がない。
自分が愛する人から、望まれなければ
と言う事なんですよね・・・
切ないですね。
聞かせてよ 愛の言葉をはこんな方におすすめな作品!必見
昼ドラとか火サスが好きな人に
おすすめしたい漫画です。
まるでドラマを見ているような
ストーリー展開に、私は引き込まれて
興味を持ってしまいましたよ。
読んでいると映画のセットのような
日常の一コマが目に浮かびます!
登場人物の皆んなが傷ついた感じで、
誰か一人くらい!無傷であってくれー!
って思ってしましました。
それと作中で千尋が克也に、
よくコーヒーを淹れていました。
丁寧にドリップされた美味しそうな
コーヒー!(イメージですが)
コーヒー好きな人も楽しめそうな
漫画だね!って思いました!
今は一つずつコップに付けて落とせる、
ドリップコーヒーが売っています。
普段コーヒーを口にしない私も、漫画を
読んでいて丁寧に淹れられたコーヒーが
飲みたくなってしまいました!
愛する人が出来ると
人は強くなるんでしょうか。
それとも弱くなるんでしょうか。
好きな人の側で生きる事が出来る毎日は
それだけでとても素敵で幸せな事だと
私はこの漫画を読んで思いました。