タイトル | 脂肪と言う名の服を着て |
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原作・漫画 | 安野モヨコ |
出版社 | 祥伝社 |
主人公の「のこ」は
ちょっと太めのOL!
かっこいい斉藤君が彼氏で、
8年間も付き合っています。
一見して、幸せである様な元で
のこは悩みを抱えているのです。
会社の同僚から「デブ」と呼ばれ、
陰湿なイジメにあっていたのです。
そんな時に!まさか!!
信頼出来るはずの彼氏が・・・。
脂肪と言う名の服を着てのあらすじ紹介
主人公の「のこ」は太っている。
本人は痩せた方が良いと思っているし、
会社の同僚も、のこが太っている事を
からかいのネタにしている。
しかし!
そんな中で、唯一のこが太っている事を
「良し」としている人物がいます。
それは・・・
のこと付き合っている
彼氏の斉藤君です。
カッコいい彼氏である斉藤君は、
見た目優先の考え方が嫌いです。
見た目にこだわる女性も嫌い。
のこを「外見じゃなく心で選んだ男」
なのです!
斉藤君の本当の心内は!?
脂肪と言う名の服を着てのネタバレと今後の展開は?
かっこいい彼氏の斉藤君と
付き合っている、のこ。
ある日の仕事の帰り道で、
見てはいけないものを
見てしまうのです。
それは・・・。
斉藤君と同僚のマユミが
親しげに二人歩くところ・・・。
ショックを受けた、のこ。
ショックからか「過食」を止める事が
出来なくなります。
同僚のマユミは、のこが大嫌いです。
マユミは昔からデブが嫌いなのです。
マユミ曰く・・・
モタモタして怯えてる様子や、
逆に堂々としている自信ある様子さえも
全てを否定しています。
容赦無く叩きのめしたい、
とまで言っています。
斉藤君は、のこを愛していたはずです。
なぜマユミと浮気をしたのか・・・
斉藤君が心に隠し持っていた闇。
それは「あいつらに求めるのは
やすらぎだけ」と言う言葉に、
斉藤君の闇を感じます。
女なんて何もかもゆるくて、
間抜けな方がいいに決まってる・・・
のこを好きだったのは真実なのか、
それさえも不安になる様な言葉です。
この出来事をきっかけに、
のこは過食嘔吐に至るまでに
なってしまうのです。
脂肪と言う名の服を着ての読んでみた感想・評価
世界には沢山の人がいるから、
見た目が第一主義な人もいます。
私は見た目じゃなく内面!と、
言う判断をする人もいると思うのです。
それのどちらが正しいとか、
間違いだとか・・・
その結論の出し方は違うのだと、
思っています。
この漫画に登場する人物、
それぞれが何かしらの
闇を抱えています。
納得するところもあるけど、
共感するのが難しいところもあります。
「痩せれば幸せになれる!」と、
のこは信じているけれど、
それでも食べる事を止められない。
高額のエステに通って、
食べて食べて食べまくる日々。
そしてふとひらめいた事、
そうか!
食べたものを、吐けばいいんだ。
「もういい加減やめましょうよ!」
って、言ってあげたい!気持ち。
食べては吐く、
食べては吐くの繰り返し。
このループにハマったら、
抜け出すことは難しそう・・・。
のこはガリガリになったけど、
そこに幸せはあったのかな。
痩せると幸せは。
イコールで結ばれているのだろうか。
そうでは無い事に、
早く気付いて欲しいです。
脂肪と言う名の服を着てはこんな方におすすめな作品!必見
予想を覆されるような、
漫画を読みたい方にオススメの漫画です
のこは究極のダイエットをしています。
本来は高額エステではなく、
しかるべき病院に行く事を
お勧めしたいくらいの状況・・・。
ここまでもして・・・
彼氏を失い職も失う・・・。
こんな不幸な主人公のこは
絶対幸せにならなきゃ
ダメでしょうがー!!
多分、結末はハッピーエンドを予測!
するはずです。
しかし違うんです。
過食嘔吐の過酷なダイエットに挑んだ
のこの身体は、結局は元のデブに
戻ってしまいます。
漫画内では、のこの事を
「心がデブ」だと表現しています。
デブである事に
慣れてしまっている状態です。
そして何より嫌だったはずのデブに、
いつの間にか自身が依存してしまって
いる様になっています。
食べなくちゃ、食べて力をつけるんだ
そう繰り返す、のこ。
手には大量のフードを抱えています。
美に対しての、価値観や考え方など。
現代人である私たちに、
教訓めいた事を教えてくれる漫画!