タイトル | 脳内ポイズンベリー |
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原作・漫画 | 水城せとな |
出版社 | 集英社 |
偶然、再会した29歳のいちこと
23歳の早乙女。
声をかけたいけど、どうする?
こうしたい!だけど・・・
目まぐるしく変わる女心。
脳内ではいつも会議が開かれ
大騒動になっている。
新感覚の脳内ドタバタラブコメディ!
脳内ポイズンベリーのあらすじ紹介
櫻井いちこは友達に誘われて行った
飲み会で出会った早乙女を
駅で見かけた。
声をかけるか迷って脳内では
会議が開かれていた。
石橋とハトコはこんな偶然は
きっと運命だと大賛成。
吉田と池田は反対で全く親しくない
男に声をかけるなんてキャラじゃない
そもそも覚えられていないかも
しれないと騒いでいた。
記録係の岸が賛成して脳内多数決の
結果、早乙女に声をかけた。
飲み会では、ろくに会話しなかったが
存在は覚えていてくれた様子。
脳内ポイズンベリーのネタバレと今後の展開は?
話題が尽きても何とか会話を
続けようと頑張ったおかげで一緒に
ご飯を食べに行くことになった。
しかし早乙女が選んだのは
牛丼チェーン店。
デートではないと分かっていても
期待しすぎてガッカリした!と
脳内で騒いでいた。
石橋はむしろ長年付き合った
カップルの日常みたいでアリだと
ポジティブ思考だった。
早乙女に何で覚えていたのか聞くと
理由はイチゴみたいで
可愛い名前だったから。
食べ終わるまでに次の話題を
見つけようと飲み会で部屋が汚いと
言われていた事を思い出した。
勢いで「これから片付けに
行きましょうか?」と言ってしまい、
早乙女の家へ上がることに。
部屋の片付けが終わり、
帰りたくないと思ういちこ。
脳内会議ではとりあえず今日は
帰ろうという結論になりかけていたが
振り切って早乙女と寝てしまった。
翌日、冷静になったいちこは
何であんな行動をしたのかと後悔し、
連絡先も伝えずに帰った。
しかし、もう一度会う決心をして
好きと伝えると付き合うことになった。
脳内ポイズンベリーの読んでみた感想・評価
いちこの脳内会議が面白すぎました!
何でもポジティブにとらえる石橋や
つい勢いで突っ走ってしまうハトコ。
ネガティブな展開しか想像できない
池田や皆の意見をまとめることに
苦労しているリーダー役の吉田。
冷静につらつらと記録をつける岸など
個性豊かなメンバーでした。
恋愛でどうしようかなと迷ったとき
脳内であれこれ考えることに
共感できました。
勇気を出してここで行動しなきゃ!
と思う自分と、悪い結果になったら
どうしようと不安になってしまう自分。
簡単に運命だと思ってしまったり
キャラじゃないことをしてしまったり
恋するいちこがかわいかったです。
天然でぼっーとしている
男に好かれそうな女のいちこは
計算したかのようなあざとさを
自然にやっているので
憎めないキャラでした。
早乙女は口数も少なく、
何を考えているのか分かりづらい
不思議な男でした。
体の関係から始まって
付き合うことになり
なかなか思い通りに進まない
2人の関係にハラハラしました。
脳内ポイズンベリーはこんな方におすすめな作品!必見
いちこの脳内がキャラクターによる
会議でコミカルに描かれています。
恋しているとき、
頭の中であれこれ考えるばかりで
なかなか行動にうつせない。
やっと動けたと思ったら
シュミレーション通りに行かず
もっと上手くやれたかもしれないと
後悔したり。
普段心の中で考えていること、
ネガティブな感情やポジティブな感情。
それらを分かりやすく擬人化して
それぞれに役割を与えて
喋らせることで斬新で、
共感できる内容になっています。
脳内で登場するキャラクターも
含めると人数が多いですが、
印象的で誰1人キャラが被って
いないのですぐに覚えられます。
絵もキレイで描き分けもできて
いるのでこの2人が似ていて
どっちか分かりづらいということも
ありません。
脳内会議はいつも面白いので
笑わされます。
恋愛も、もどかしくて切ない展開に
なったりと見どころがたくさん
あります。
だんだん予想外の方向に進んだり
するので、ひとひねりある少女漫画を
読みたい人にぴったりです。