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苺田さんの話のあらすじとネタバレ!終わり方(結末)が見たい!

苺田さんの話

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 苺田さんの話
原作・漫画 小沢真理
出版社 講談社

デザイナーを目指す学生衣温。

彼が部屋のベッドの下で見たのは、
母親の形見の帽子と、人のように
動き喋る人形「苺田さん」だった。

若く夢見がちな学生と、
色々なものを抱えてきた
「存在」が織りなす、

ちょっと不思議で心温まる、
ほんわか系青春物語です。

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苺田さんの話のあらすじ紹介

デザイン系の専門学校で
プロになるべく勉強している
青年、衣温。

夢見がちな彼は
まったく唐突に、地球外生命体の
魂が宿った「リナちゃん」人形、

「苺田さん」と知り合います。

ノリが良く饒舌な彼女ですが、
実は人の悲しみに寄り添い、
見守れる優しさもあり、

ノンビリとした衣温は
「彼女」を受け入れ、
「二人暮らし」を始めます。

もちろん若い学生の青春ですから
恋のドキドキや学内イベントなど、
様々なことが起こりますが、

衣温は常に良い意味で個性的であり、
「苺田」さんと二人三脚で
少しずつ経験を積んでいくのでした。

苺田さんの話のネタバレと今後の展開は?

デザイン系の専門学校に通う、
臼井衣温君。

一人暮らしで寂しい時もありますが、
先輩たちに囲まれ伸びやかに
学生生活を満喫しています。

そんなある日寺野先輩は、
衣温の部屋にかつて住んでいた、
猫のデ・ニーロの話をします。

普通の年を取った猫なのですが、
喋るのを聞いた人が何人も
いたということでした。

ちょっと自分を軽く扱うような
寺野先輩の言葉に、
ややムっとしながらも、

自室に戻った衣温は、
母親の形見の帽子を
失くしたことに気付きます。

そして、これはまずいと
ベッドの下を探してみると、
なくしてしまった帽子とともに、

何故か靴下の中に入った、
「リナちゃん人形」を
発見するのでした。

その人形は衣温のものでは
ありませんでしたが、
ノホホンとした彼を見るや、

饒舌かつフレンドリーに
話しかけてきます。

その彼、「苺田さん」は、
肉体を無くした精神体で、
地球に迷い込んでしまい、

帰れずにいるという身の上を
衣温に語ります。

デ・ニーロが喋ったように
周りには映ったのも、
魂が同調したためで、

その後紆余曲折があり
人形の中に入ったのだと、
「苺田さん」は明かします。

非現実的な話でしたが、
衣温は「彼」の
辛く悲しい心に気付き、

親友としてパートナーとして
「苺田さん」を
受け入れるのでした。

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苺田さんの話の読んでみた感想・評価

ちょっと変わった組み合わせですが、
読んでいるうちに心がほっこりと
温かくなりましたね。

代わり映えしない日常がある中で、
いきなり不思議な存在と出会い、
人生にアクセントがといった話は、

最近非常に良く目にしますが、
本作はまさに「日常的」です。

と言っても、物語のアクセントの
お人形さんに宿った精神体である
「苺田さん」が平凡なのではなく、

驚きを与えられる側の
衣温君の順応力が非常に高く、
平穏が揺るがないんですね。

苺田さんは色々な経験をし、
映画の真似などもしてしまう、
ノリの良さもある「人」ですが、

自由に意思を伝えることはできず、
人形としては外に出られない辛さを
常に抱えてもいます。

しかし衣温君は常に優しく、
そんな苺田さんのことを気遣って、
温かい感情を込めてくれますので、

苺田さんではない読む側としても
ほっとしたような気持ちになれました。

学校生活の部分に関しても、
専門学校ならではの自由な感じと、

特殊技能、芸術分野ならではの
個性豊かな感じが描写されており、

派手ではないものの
楽しさが伝わってきましたね。

苺田さんの話はこんな方におすすめな作品!必見

特に変わったところのない日常の中に、
超常的な存在が登場して、という物語は、
昔から今現在まで実に定番ですが、

ほとんどの作品で問題になってくるのは、
その存在と人間との「摩擦」です。

確かに現実に即してみれば、
科学的にあり得ない存在を受け入れるのは
とても大変ですし、オープンにしていても、

揉めてしまうのは避けられませんが、
何も悪いことをしていない彼らが
排除されるのは辛いものがあります。

その点本作は、かなり夢見がちで優しい
衣温君が主人公ですので、
お人形さんに宿った苺田さんに対しても、

本当にすぐに受け入れてしまい、
親友としての生活をしていきます。

妖精さんや宇宙人が好きだけど、
邪険にされるのが嫌だという方には、
とてもストレスがない一作ですね。

また作品としてのテーマも、
優しいけれどどこか変わっている
衣温君と他の人たちが、

「違い」を尊重しながら
交流を深めていくという
柔らかな展開です。

そのため苺田さんも過度に
避けられたり恐れられたりせず、
全編を通じて楽しめますね。

色々な事情が滲む部分を感じつつ、
「大人」の立ち位置で超常現象を
楽しみたいという方にも、

とても向いた一作と言えるでしょう。

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