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荒ぶる季節の乙女どもよ。のあらすじ&ネタバレ!最終回(結末)はどうなる?

荒ぶる季節の乙女どもよ。

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 荒ぶる季節の乙女どもよ。
原作・漫画 岡田麿里 絵本奈央
出版社 講談社

朗読が活動の主体という、
大人しい雰囲気のある文学部。

しかし題材となった小説の、
「性」に関する描写がきっかけで、
和紗の意識にも変化が起き始め……。

若さ故のモヤモヤと、
エネルギーが満載された、

傑作青春ストーリーです。

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荒ぶる季節の乙女どもよ。のあらすじ紹介

文章の実作ではなく、過去の名作や
流行作家の新作の朗読を主にする、
高校の文芸部。

和紗にとってそこは、気の合う仲間と
いつでも会える素晴らしい場所です。

しかしある時の朗読で「性」に関する
要素が前面に出てきたことで、
文学部員の意識は性に翻弄されます。

中には曾根崎さんのように、
自由奔放な言動を取る同級生に、
食ってかかる人もいましたが、

大人しい和紗にも泉君という
仲の良い幼馴染がおり、彼の変化は
否応なく「性」を感じさせました。

もっとも、彼女たちが悶々と
考えを巡らせる間にも状況は進み、
泉君は女子生徒から告白されるなど、

いよいよ和紗から「遠い」存在に
なっていこうとしていたのでした。

荒ぶる季節の乙女どもよ。のネタバレと今後の展開は?

放課後活動が行われる高校の文芸部。

和紗が所属している部は、
小説やエッセイの実作よりも、
プロ作品の朗読会をするのが、

主な活動となっています。

皆読書好きですが、
その日は「性」に関する描写が
朗読対象の作品にあり、

徐々に話題がスライドしていきました。

部員たちは今時系の高校生たちを念頭に、
「見るに堪えない」とまで言い切る、

曾根崎さんや、作家オーラを出す
本郷さん、脈絡なく「もうすぐ死ぬ」と
言う菅原さんなど、個性豊かな面々です。

そんな中で比較的無個性な和紗でしたが、
彼女には泉君という幼馴染がいました。

のんびりして性格が良い彼とは
昔から実に仲が良かったのですが、
そのために中学では妬まれて

いじめの対象にされたりと、
フィクション作品のようにはいかない
現実の難しさがありました。

文芸部の面々は、「その」朗読から
何となく性を関心にした
感じが強かったのですが、

曾根崎さんほど拒否反応が強くない
和紗もまた、泉君の「変化」を知り、
性に翻弄されるようになっていきます。

しかし、彼と恋人でもない和紗には
動くことはできず、泉君が
告白される光景を、動画として、

目にすることになってしまうのでした。

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荒ぶる季節の乙女どもよ。の読んでみた感想・評価

実に熱くパワフルな青春であり、
部活だなと思いましたね。

最近は実在しない部活動を
バリバリこなす「謎部活」的作品も、
小説などでは全盛な感じですが、

本作に登場するのは、「本格派」の
文芸部です。

それも優勝劣敗、コンテスト至上主義、
上下関係ガッチリ的な、いかにも
フィクション向きな感じではなく、

とにかく色々な名作を愛好し、
流行作家の新刊に胸を躍らせる
「普通」の文学少女たちです。

そしてその等身大の彼女らが、
青春ならではの「性」の話に
悶々とし悩んでいくわけですから、

当然説得力は強烈でしたし、
意外なほどの激情も
読んでいて熱くなりました。

家族の災難や恋のトラブル、
部活での熾烈な競争などの
強い「動機」があれば、

気持ちが盛り上がっていくのは
むしろ当然と言えます。

しかし本作の和紗たちのように、
そこまでの「理由」なく、
「性」に盛り上がれるからこそ、

青春のエネルギーの強さを
描き切れている気がします。

そして何より、和紗や
文学部の面々のセリフ回しや
リアクションが面白く、

しかもチャーミングなのが
非常に印象的でした。

一般的な「美人」とは
ちょっと違う感じの部員たちが
別の視点から魅力的に描かれ、

だからこそ物語にも
説得力が生まれているように思います。

荒ぶる季節の乙女どもよ。はこんな方におすすめな作品!必見

とにかく将来への希望や不安、そして
勢いとエネルギーに満ちた青春時代。

感想は様々なところでしょうが、
多くの人は「グループ」を組んで
様々な悶々と対峙していくものです。

最近はちょっと少なくなった不良系や、
スポーツ系、そしてオタク系などなど、
感じは様々ですが、気の合う仲間と

ワイワイやっていると実に
楽しいものがありますね。

本作では今では少なくなった
「文学少女」たちが、激情を
迸らせるといった内容で、

小説好きにはまさにズバリな雰囲気で、
しかも部員の面々が案外
タフなのが実に熱いです。

「小説」が趣味というのは、結構
学校内でも仲間が見つからず、
寂しい思いをすることもあるので、

彼女たちの「文学愛」の強さは
小説ファンや書き手には
是非見て貰いたいものがありますね。

また、今時というか、かなり
チャラい系の高校生たちと、
文芸部の面々の馴染めなさも、

かなりリアルな要因の一つで、
現実的な「溝」が容赦なく
刺さってくれる感じになっています。

もっとも実際は大人しい側が
一歩退いてしまうものですので、
本作のような口喧嘩にはなりませんが、

だからこそ曾根崎さんたちの強さは
胸のすくような痛快さを
帯びているようにも思いましたね。

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