日常的な学園や会社が舞台の
マンガとは一味違うのが
歴史が舞台のマンガです。
まずオススメしたいのが
繊細な筆使いで一気に世界観に引き込まれる
飴あられ先生の『陽炎稲妻水の月』です。
飴あられ先生が描く吉原の女性たちが
紡ぎだす恋愛模様が一冊に
まとめられたオムニバス形式のマンガです。
キャラクターたち一人一人が魅力的で、
着物の柄もとても素敵で
ワンシーンワンシーンじっくりと見入ってしまいます。
- 出世頭の新米遊女の幼いころからの淡い初恋。
- 三流店で長く務めるベテラン遊女の思いがけない純愛。
- 兄弟のように思いあった二人の不器用な恋。
- 見たこともない青い目の彼を思う前途多難な恋。
あなたは誰の恋に共感するのでしょうか?
吉原の話によくある現実味のないハッピーエンドでもなく、
かといって悲劇的な結末でもなく、
精一杯恋をする彼女たちの行く末に
ついつい読者は手に汗握ってページをめくってしまいます。
豪華絢爛な女の世界の一途な恋に、
あなたも胸キュン間違いなしです!
次にお勧めしたいのが一風変わった歴史マンガ、
さいとうちほ先生の『とりかへばや』です。
この物語の原作はなんと千年以上前、
平安時代に書かれたれっきとした古典作品なのです。
そんな古典作品がいかにして
さいとうちほ先生の手によって生まれ変わるのでしょうか?
物語はとある貴族の家に生まれた顔がそっくり、
しかし性格が正反対な姉と弟が
生まれたことから始まります。
まだまだ子供うのちはいいのですが、
大人になるにつれて
そのままというわけにもいきません。
二人は完全にお互いの性別を
入れ替えて生きることを決意します。
しかしお互い職場、結婚、友人関係、
目まぐるしく変わる二人の立場・・・
時にコミカルに、時にシリアスに描かれる
キャラクターたちは本当に生きているようです。
それぞれのキャラクターが個性豊かで、
誰もが誰かをついつい
推しキャラにしてしまうことでしょう。
あたなも立場入れ替えのハラハラ感に手に汗握ってみませんか?やっぱり読みたい!王道歴史マンガ
豪華歴史マンガといえば
必ず名前があがるであろうマンガもご紹介します。
池田理代子先生の『ベルサイユのばら』
文句無の豪華絢爛な歴史マンガです。
舞台はフランス革命前のフランス、
女として生まれながらも男として育てられた
貴族の娘オスカルと彼女の部下アンドレ。
そして彼女が仕えるマリーアントワネットと
その夫ルイ十六世、マリーアントワネットの
恋人フェルゼンが織りなす恋愛模様が華やかな
フランスのベルサイユ宮殿に花を添えます。
描かれる宮殿やドレスが
当時の絵画から抜け出てきたかのように
リアルで華やかです。
レースやリボンがふんだんに描かれ、
日本が舞台の歴史マンガとはまた違った
ファッションに目を奪われること間違いなしです。
こんなに華やかな恋愛模様が時を超えて
手に取ることができるなんてとっても素敵ですね。
かたや日本の豪華絢爛な世界を描いたのは
大和和紀先生の『あさきゆめみし』です。
千年前に紫式部によって書かれた源氏物語が
大和和紀先生の筆によって命が吹き込まれます。
光源氏が恋に落ちる女性一人ひとりが個性豊かで美しく、
タイプがバラバラなので自分と
重なるお姫様も登場するかもしれませんね。
女性たちの衣装が重厚な十二単で、
江戸時代や明治時代の
明るい雰囲気よりもしっとりと大人っぽく、
酸いも甘いも感じさせてくれるポイントに思えます。
西洋のレース、リボンとは
変わった華やかさに目を奪われることと思います。
元祖プレイボーイの光源氏、
女ったらしなのにどこか憎めないのは
天性の才能なのかもしれませんね。
今回はお勧め作品を四作上げさせていただきました。
現代の恋愛マンガはいっぱい読んだわ!
なにかいつもと違ったマンガが読んでみたい!
そんな気持ちになった時、
ぜひ歴史マンガに手のを伸ばしてみませんか?
きっと今までとは違う、
色とりどりの物語があなたを
非日常の世界に連れて行ってくれますよ。