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逆境ナインのネタバレと感想!映画の原作を読むならココ!

逆境ナイン

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 逆境ナイン
原作・漫画 島本和彦
出版社 徳間書店

次々と襲いかかってくる苦境、
理不尽なほどのアクシデント、
絶対に覆せないだろう事態……、

ありとあらゆる逆境に
全力で挑みかかり乗り切っていく、
不屈 闘志と「逆境ナイン」たち。

そのひと夏の戦いの軌跡が、
今幕を開ける……。

王道を極めて突き抜けた、
映画化もされた異色の名作です。

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逆境ナインのあらすじ紹介

スポーツ名門校にありながら、
甲子園にだけは縁遠かった
全力学園高校。

そんな中で校長は、
実績を上げていない野球部を
廃部にする決定を下します。

話を聞いた野球部主将の
不屈 闘志は、甲子園常連の
日の出商業を打倒することで

甲子園への情熱を形として
広く示すことを宣言。

とは言え実力差は明らかで、
全力ナインからも批判殺到、

ただ、やるとなれば全力でと、
不屈たちは普段の三倍の練習で、
強豪との試合に備えます。

しかし試合まで三日と迫った中、
部員たちが様々なトラブルを起こし、
次々と試合を休む事態に陥ります。

普通なら絶望的な状況ですが、
しかし不屈はまったくめげず、
試合に臨んでいくのでした。

逆境ナインのネタバレと今後の展開は?

せっかくメンバーが加入したのに、
大事な二回戦の試合を、
女の子にかまけてサボった不屈。

そのために不屈は荒れに荒れ、
自分の部屋をバットで
叩き壊し始めてしまいます。

そのままの家中を破壊する不屈を
家族は何とか力を尽くして制止し、
荒れまくることになった理由を聞きます。

不出場の原因は、不屈とライバルとの
灰色決着になった勝負にありました。

三球勝負だったはずが、負けを認めない
その相手の態度にチームメイトたちも
同調し始め、それに怒った不屈は、

自分の腕をフェンスにぶつけて
感情を露わにしてしまったのです。

当然腕は故障し、この状態では
絶対に野球はできないとなったことで、
医師の娘さんと遊びに行ったのでした。

しかし結局出られなかったとは言え、
裏切りは裏切りというのは変わらず、
補欠として球拾いに回される不屈。

皆からの敵意は強烈なものがあり、
這い上がることなどできない状況ですが、

皮肉にもその事態こそが、ナインを
より練習に身を入れさせ、チームを
さらなる高みに導いていきます。

しかし激戦が続く高校野球大会、
転校してチームの柱になっていた
ハギワラの肉体もボロボロであり、

今こそ不屈の実力が、
甲子園出場のためには
どうしても必要になっていました。

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逆境ナインの読んでみた感想・評価

あらゆるタイプの野球漫画がある中、
無数の作品を読み込んできた私も、
本作には強烈に驚きました。

弱小の野球部が条件を突き付けられ、
必死の勝負に挑むという前提は
野球漫画の定番と言って良く、

純粋な実力だけでは無理めな試合を
色々な要因で勝ち進んだりするのも
パターンとしては良くある話です。

しかし本作は、その力のかかりが
完全に度を超しています。

野球部グラウンドの存続を賭け、
甲子園常連校と練習試合をする、
そのタイミングで不屈が怪我、

あるいは最強の相手との練習試合、
地区大会で圧倒的な点差等々、

いくら何でもキツい条件の試合が
延々と続いてきてもう無理だろうと
思ってしまうのですが、

ちょうど良いタイミングで
あらゆることが起こって
勝ち進むことになってしまうのです。

そこで普通なら何らかの照れや
悔しさめいたものが入るのですが、
本作は清々しいほどに堂々と、

勝利した感を出してきます。

そのため話の流れ自体は、
割と王道展開なのですが、
印象的な存在感が残ります。

凄まじいストーリーを
熱くうまくまとめ切る
筆力もさることながら、

主人公の不屈 闘志のキャラも、
突き抜けるほどの強烈さがあり、
かえって独自性の塊と化しています。

逆境ナインはこんな方におすすめな作品!必見

誰しも何らかの形でピンチを経験しますが、
特に熱血スポーツ漫画となると、強烈な
逆境に見舞われ続けることになります。

では、その極めつけは一体何か、
どんな状況なのかという当然の問いに、
本作はこれ以上ない形で解答を出します。

弱小野球部がすぐさま練習試合で、
甲子園出場校を撃破する、
部員が皆試合に出られなくなる、

そして主人公が腕を骨折する等々、
他の野球漫画でありそうな逆境が
次々と襲いかかってきますが、

本作の真骨頂は、
「百点差からの逆転」です。

現実としてはもちろん、
野球漫画としても恐らくは
空前絶後となるだろう、

絶望的過ぎるシチュエーションを、
危険な計略やズル抜きで、
無茶苦茶にも真っ向から

成し遂げてしまった本作は、
その一点だけで歴史に
確かに名を刻んだと言えます。

展開的部分も練習も、
明らかに現代的、科学的要素を
解決に用いてはいないのに、

恐ろしいまでに堂々と、
しかも爽やかに
難題を押し通るその態度は、

お見事というしか言葉がなく、
作品作りの教科書とさえ
評価できるほどの説得力があります。

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