逝年のあらすじとネタバレ！最終回が早く見たい漫画！

通報から静香が逮捕され、
壊滅という事態に陥った、
秘密クラブ「情熱」。

しかし残されたリョウたちは、
日常に戻るのではなく、
女性たちに寄り添う道を選び……。

直木賞候補になった「娼年」の
世界観を色濃く引き継ぎつつ、
登場人物の新たな魅力を描いた、

ハードにして優しい、
深みを感じる一作です。

逝年のあらすじ紹介

女性の思いに応えることに特化した、
秘密クラブ「情熱」。

無気力な学生だったリョウも、
そこの主、静香と出会い、
多くの女性たちと知り合う中で、

燃えるような情念を
示していくことになりましたが、
通報から店は壊滅してしまいます。

静香は罪状と容態のために
医療刑務所に入りましたが、
残されたリョウたちの士気は高く、

迷いなく店の再スタートのため、
動き続けていきます。

旧来の顧客を絞り込み連絡し、
リョウたちがフル回転する中、

かつて店を閉鎖に追い込んだ、
リョウの同級生恵までが、
店に参加したいと声をかけてきます。

しかし、以前同様の活況を呈し、
リクエストしてきた客たちの
思いに応えるには人手が足りず、

リョウは仕事の傍ら、条件にかなう
本当に優れた人材を発掘すべく、
夜の街を歩いていくのでした。

逝年のネタバレと今後の展開は？

無気力な学生バーテンだった
森中リョウが、真剣に
人や仕事と向き合う場所だった、

秘密クラブ「情熱」。

しかし大人気を誇ったクラブも、
非合法なビジネス故、通報で、
完璧に壊滅してしまいます。

店主だった静香は逮捕され
持病のこともあり医療刑務所に、
クラブは強制終了という中で、

残されたリョウや咲良たちは
店を復活させるべく、
一丸となり準備を進めていました。

そして待望の再オープン。

前々からの顧客に連絡を入れ、
すぐに仕事が入る状態です。

しかしリョウたちが運営に
回ったことや壊滅後のため、
圧倒的に人手が足らないなど、

様々な課題があることも事実でした。

そんなある日リョウは、
通報によりクラブを壊滅させた、
白崎恵と再会します。

仇にも等しい存在を目にして
激しく怒り拒絶するリョウですが、
恵の口から出てきたのは、

リョウと同じ「立場」に
なったという告白と、「情熱」で
働きたいという懇願でした。

彼女の言葉はリョウにとって
まったく意外なものでしたが、
クラブの主静香の娘咲良も、

既に彼女を受け入れ、
人手不足の現実もあり、
恵は新メンバーとなります。

そしてリョウは、フル回転で
働く一方で、戦力になりそうな
新人のスカウトにかかりますが、

リョウの感受性を刺激したのは
今まで在籍した男性とは
まるでタイプの違う人物でした。

逝年の読んでみた感想・評価

前作からの続きものですが、
マンネリ感はまったくなく、
むしろ「残された」リョウたちの、

新たな「顔」が見えるのが
実に良かったですね。

人生に対してやる気というものが
まるで見えなかった青年、リョウが
秘密クラブ「情熱」に入ることで、

様々な感情と向き合っていくのが
前作のテーマでした。

しかし彼らを「動かした」静香は
通報から逮捕され、医療刑務所に
送られているんですね。

当然「情熱」は空中分解、
リョウも普通の日常へと戻りますが、
店を絶対に復活させるべく、

強い意思で動き続けていました。

無気力だったリョウの、
「大人」としての変わりようは
本当に目覚しいものがあり、

前作を知る者としては
感無量なものがありました。

また、実の母や保護者が
いなくなることによって、
リョウたちの視野が広がり、

今までではあり得なかった
タイプの人を採用したのも
成長の形跡と言っていいでしょう。

その意味で「情熱」は彼らの
学校でもあり、改めて生涯を
決定付ける種類の、

単なる思い出とはまた違う
体験なんだと、より強い
印象を持つことができましたね。

逝年はこんな方におすすめな作品！必見

何かにつけて「勢い」は、
青春について回るものです。

スポーツだったり派手なイベントだったり、
大人になってからではとてもできない
ハードな部分も含まれているからこそ、

一生の思い出にもなっていくわけです。

しかし、その「勢い」も何かが起こると
不思議と消えていってしまうもの。

それは不自然でも何でもない、
当たり前のことなのですが、

本作のリョウたちは、静香さんの
意思をしっかりと受け継ぎ
「情熱」を再建させていきます。

だからこそインターバルを挟んだ
リョウたちの覚悟というか思いを
本作ではより明確に知ることができます。

情熱的と言うよりはもっと内面的で、
前作の「深さ」に共感できた方には、
胸に染みる内容にもなっていますね。

また、今回は静香さんの後を継ぐ形で
再びクラブを立ち上げるということで、
より新規業務開始のワクワク感が

前面に出ている部分もありました。

とは言え、商売の内容が内容だけに
スタッフは厳選せねばならず、
能力だけでも選ぶのは難しくと、

とにかく人手が足りない感じがあり、
逆に静香さんの優秀さが
見えるのは良かったですね。

ある意味ただ働いていたリョウが、
自分の意思で「仕事」を始める、
そう言った側面が企業漫画的で、

また、青春ものとしても
シリーズに新味を
もたらしているように思いました。

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