タイトル | 銀のスプーン |
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原作・漫画 | 小沢真理 |
出版社 | 講談社 |
大学受験を間近に控えた
高校生の早川律。
律は女子から密かに、
プリンスとか
王子とか呼ばれています!
その理由は容姿端麗で心優しいからです
律の目標は京都の大学に入ることです!
父親の法要のときも、親戚のおじさんに
京都の大学を受験すると
話していました。
その時、廊下で母親が苦しそうに
咳込んでいるのが見えました。
大丈夫母さん?っと、
優しく声を掛ける律でした。
銀のスプーンのあらすじ紹介
進路を決める大切な時期、
その時に母親は入院してしまいます。
一週間の検査入院と説明が
ありましたが律の心は晴れません。
ー不安があるからですー
まさか・・・
母も父親と同じ病気なのではないのかと
考えてしまうからでした。
当初一週間の予定だった検査入院は、
やはり長引くことになりました。
母親の退院を楽しみにしていた、
弟の調と妹の奏に
どう伝えたら良いのか・・・
母親が作って置いてくれた4日分の
カレーはすでになくなりました。
弟と妹の笑顔が見たいと、
律は思いました。
銀のスプーンのネタバレと今後の展開は?
律が病院にお見舞いに行くと、
病室に母の姿はありませんでした。
どこに行ったんだろう・・・
屋上に母の姿を見つけました。
何していたの?と声を掛けました。
母は一枚の写真を見ていました。
家族で写っている写真です。
手帳に挟んで持っていたそうです。
ニコニコと笑う母・・・
そして、母が言いました。
お母さん告知希望だから、
先生から先に聞いちゃった。
悪いけど・・・
後で律も先生から話があると思うよ。
その帰り道、律はガードレールに
寄りかかって空を眺めていると、
ただただ涙が頬を流れていきました。
同じクラスの倉科夕子は、
涙をこぼしている律に気付きます。
秀才でカッコいい律が涙を流してる
その事に驚きます。
思わず!持っていた鰹節を
律にプレゼントします。
辛いことがあっても美味しいものを
食べると、その時は笑顔になれるから
と律に教えてくれました。
その鰹節で、おかかご飯を作って
調と奏に作ってあげると
なんと二人は大喜びです!
次からは、もっと美味しい食べ物を
二人に作ってあげよう!!
そう心に思ったのでした。
銀のスプーンの読んでみた感想・評価
高校3年生って、ひょっとしたら
あらゆる人生のステージの中で
一番大事なステージかも知れないです。
そんな時に母親の癌を宣告されるって
律にとってはダブルで
辛かったと思います。
ほんとギリギリだったと思いますよ、
律は冷静で容姿端麗だけど
まだ高校生ですもん。
高校生なんて間違った選択をしてしまう
事だってあるし、場に流されて
とんでもないミスを犯すこともある。
まして父親も同じ病気で
亡くなっているだなんて!!
私なら、
これは呪いじゃーと叫ぶかも知れない!
でも律は違うんですよね!
受験も、とりあえず今年は見送ってまたチャレンジ。
そして調と奏の為に美味しい料理を
たくさん作れるようになる!
スーパーのチラシをもらって、
家計のために少しでも安い食材を買う!
律よ!とても素敵すぎです。
奏がブラコンになる気持ちが、
すごーくよく理解できます。
律は、実際は早川家とは血の繋がりは
無いけれどそれを知っても別に
だから何?って思います。
家族って血の繋がりだけじゃない!
過ごした時間や思い出だって、
重要だと思うのです。
銀のスプーンはこんな方におすすめな作品!必見
作品の中に、沢山美味しそうな料理の
レシピが散りばめられていました。
次は律がどんな料理を作るのか
ワクワクして読んでました。
料理の腕を上げたい人には、
オススメできる漫画だと思います。
作中にあった、
ミルフィーユチーズカツは、
かなり美味しそうでしたよ!
細かくレシピが載せてあり、お肉の間に
梅ジャムを挟むところとかチーズとか
かなり細くかいてありました。
しかも!
丁寧なイラスト付きで分かり易い!
(さすが漫画家さん)
漫画を読みながら、
これ作ってみよーってなるなんて
一石二鳥ですよね!ラッキーです。
誰かを悲しませたり傷つけたりとか、
そういう種類の漫画ではないので
安心して読むことが出来ましたよ。
そしてお友達にも貸したいなぁと
思える作品でした。
律が神とかプリンスとか、
影で呼ばれているのかわかる気がします
容姿も端麗だけど、
それ以上に心が綺麗。
家族に優しい。それが仮に家族では
無かったとしても。
律はとても優しい。
運命に挫けないで、
律みたいな崇高さを持ちたいと
ちょっと思ってしまいましたとさ。