タイトル | 銀子の窓口 |
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原作・漫画 | 唐草ミチル |
出版社 | 竹書房 |
まだ若いながらも
もの凄いクールぶりを誇る
東雲銀子。
銀行の窓口担当である彼女は、
他の人には
真似できない仕事ぶりと、
意外なほどの
天然さを見せ続け……。
銀行の窓口という
イメージからかけ離れた銀子の
個性が実にうまく輝いている、
キャッシュレスに向かう
今日だからこそ読みたい、
銀行コメディ作品です。
銀子の窓口のあらすじ紹介
銀行の窓口を担当する、
東雲銀子。
彼女はまだ二十代前半の若さながら、
仕事に関しては
一切のミスなくこなし続け、
しかも周りへの目配りがきくという
スーパーウーマンでもあります。
しかし一方で
免許を持っていなかったり、
過剰なほどに
サービスっぽい動きがなかったりと、
何となくズレている感じもあります。
しかし、決してロボ的ではなく、
プロフェッショナルとして
熱い思いと行動規範を持ち、
大口のお客相手にも
決して特別扱いせず、
後輩に苦言を呈したりもします。
しかし、
実は人間的に温かい部分もあるために、
常に多忙で時にギスギスした
支店の雰囲気を、
どっしりと支え続けてくれるのでした。
銀子の窓口のネタバレと今後の展開は?
とある銀行の
支店の窓口に座る、
東雲銀子。
窓口担当であるにも関わらず、
常に無表情を崩さず、
的確に仕事を進めていました。
上司に叱られてもどこ吹く風、
お客さんの不満にも
自分のスタンスを
変えない彼女ですが、
シビアな仕事もサラリとこなし、
意外にもファンがついています。
しかし、
とにかく真っ直ぐが好きだったりと、
異様なほどに
融通が効かない部分がある一方で、
子供たちに喜ぶ折り紙を
サラっと作ってあげたりと、
有能かつ人情味を感じる
女性でもあります。
顧客のためになると思うなら、
常にギリギリまで
サービスをしようと動いていく一方、
どんな人間だろうと
決して特別扱いはせずに、
しかもそこに
悪い感情を乗せることもありません。
また、忙しい時でも
自分を見失わないために、
それが適切かと思えば
ちょっと一服と、
息抜きを提案してくれるのが
銀子さんでもあり、
彼女の厳しさと優しさが
同居するスタンスに、
新人さんも無理なく
成長のきっかけを
掴んでいくのでした。
銀子の窓口の読んでみた感想・評価
スーパー銀行員や窓口職員が、
スパッと痛快に
問題を解決していくのかと思いきや、
色々な人間模様も楽しめたりして、
予想できないところからの
笑いがありましたね。
本作の主軸は何と言っても、
ヒロインの銀子さんになります。
まだ若手、
それも新入社員と
言っていいぐらいの
年齢なのに、
とにかくキリリとした
雰囲気を持っており、
仕事に関してはとにかく優秀。
しかも精神的に
ブレることがないので、
実に頼りになるのがいいですね。
ドジっ娘系のお話も
もちろん面白くていいのですが、
題材が銀行でのお仕事のように
シリアスなものの場合、
個人的にはクール系の方が違和感なく
読み進めることができる感じでしたね。
一方で社会人としては
必須にも思える免許を
持っていなかったり、
色々と常識に欠けていたりして、
「仕事人」として不必要なものを
切り捨ててきた感じと思いきや、
実際は色々必要なものまで
外れている感じなのが
何ともキュートです。
他の面々も実に個性豊かで、
銀行員という仕事が
身近に感じられたのも良かったですね。
銀子の窓口はこんな方におすすめな作品!必見
銀行と言うとどうしても
お堅いイメージがあり、
大きなお金が左右に動いたり
預かったりする必要がある、
大変な仕事という
雰囲気も強いですね。
中でも、銀行の窓口業務は
長らく社会の花形としての
存在感が強く、
多くの女性が受付や窓口勤務を
目指して頑張っていたという
時代もあるほどです。
しかしながら、
ATMからカードで自在に
お金を自在に出し入れしたり、
果ては電子マネーや仮想通貨といった、
キャッシュレスな取引も
極めてメジャーなものになった昨今、
かつてなく難しい状況にあるのが
窓口業務とも言えます。
そんな中で本作は、
クールビューティな銀子さんを
全面に出すことで、
清涼材だったり緩衝材だったりする
窓口の社員さんたちの良さを
引き出していますね。
銀行の窓口に
縁があった方には、
なるほどとオススメできる部分も
多いですし、
凄い仕事ができる銀子さんが、
実は免許も持っていなかったり、
人目を集めるために、
同僚のバストに
視線が行くように細工したりと、
かなりのポンコツなのも
面白いところです。