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鎌倉ものがたりのネタバレと気になる結末は?映画の原作を読む!

鎌倉ものがたり

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 鎌倉ものがたり
原作・漫画 西岸良平
出版社 双葉社

念願の鎌倉移住を達成した、
先生とその妻の亜紀子。

しかし、歴史ある鎌倉は一筋縄でなく、
ちょっと面白くて味のある妖怪たちや、
個性的な人たちが彼らを待ち受けます。

旅情や怪異とともに、人の温かさにも
触れることができる、
映画化もされている叙情的な名作です。

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鎌倉ものがたりのあらすじ紹介

小説の仕事を頑張ったことで、
鎌倉に居を構えるという念願を達成した、
一色先生とその妻の亜紀子。

しかし、海と山に囲まれ、
独特の深い歴史を持つ鎌倉は、
一筋縄ではいかない土地でもあります。

鎌倉を根城にした妖怪たちのいたずらや、
特別な能力で事件を解決するプロなど、
それだけで仕事のネタになりそうな、

様々な騒動が先生たちを待ち受けます。

とは言え、人も妖怪も温かいのが鎌倉、
先生と亜紀子はのんびりと
愛を育んでいくのでした。

鎌倉ものがたりのネタバレと今後の展開は?

春めきつつある陽気に気分の良い亜紀子。
しかし先生は一向に庭の花にも無関心で、
机にかじりついているような状態です。

ハイキングの誘いにも先生は応じず、
亜紀子は一人で山歩きを楽しむことに。

歩いている最中、声をかけられる亜紀子。
話しかけてきたのは川崎から来た女性で、
かなり賑やかな人でした。

しかし、彼女と別れた亜紀子は、
霧にまかれ、道に迷ってしまいます。
ようやくお寺を見つけたものの、

そこで仮面をつけた鎧武者に捕まり、
「お頭」のもとに引き立てられることに。

話を聞くと、彼らは平家の落ち武者で、
「灯台下暗し」で鎌倉にいるとのこと。

昼間の女性も連れて来られました。

しかし、数百年身を隠している割に、
現代のお菓子に詳しかったりと、
彼らはどうにも妙です。

一方で彼らは二人の「姫君」と、
お頭の息子を結婚させようとしたり、
驚きの自分勝手ぶりを発揮します。

この事態に亜紀子は脱出を試みますが、
もう一人の女性はお姫様扱いにご満悦、
やむなく一人で逃げ出すことに。

何とか逃げ去りはしたものの、
それに気付いた武者たちが騒ぎ出し、
亜紀子は心底怖い気分を味わいますが、

そこに「先生」が訪れ、
事の真相が明らかになるのでした。
(「隠れ里の花嫁」)

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鎌倉ものがたりの読んでみた感想・評価

不思議と心が温まる作品でしたね。

念願の鎌倉に住んだら、妖怪と対面、
事件も盛りだくさん、的な話ですから、
普通なら嫌気がさしてしまいがちですが、

本作に登場する妖怪たちには愛嬌があり、
不思議と憎い気にはなれないんですね。

先生や亜紀子さんを取り巻く人々も、
様々な背景があり性格も様々ですが、
悪い意味で現代的な嫌らしさがなく、

その中の誰かが何かをしてしまっても、
単に非難するだけでなく、まずは一旦、
落ち着いて話を聞こうとなれるのです。

こうした「品の良さ」は本作や、
西岸氏の作品に共通するものですが、

舞台が鎌倉になったことで、
その良さがより明確になった気がします。

また、歴史的な史跡だけではなく、
案外涼しかったたり独特の雰囲気がある、
「鎌倉らしさ」を押さえているのも、

地元の方や鎌倉好きな方にとっては、
かなり嬉しいところでしょう。

案外話の筋を追っていると、
舞台設定が不明瞭になりがちですが、
本作に関してはその心配はありません。

また、「萌え」的な文脈は薄いものの、、
女子高生にも間違われる亜紀子さんは、
性格もキュートで可愛らしいです。

一方独立独歩を地で行くような先生も、
可愛らしい点が多々あり、
見ていて心が温かくなります。

色々な怪異に見舞われるものの、
日常系の作品としても
素晴らしいものがあるのが嬉しいですね。

鎌倉ものがたりはこんな方におすすめな作品!必見

現代ものの作品と一口に言っても、
描かれる作品によって時代背景は違います。

そのためか最近の「現代もの作品」は、
デジタルが主体というかクールでシビアな、
社会や人物描写が多いことがあります。

しかし本作で描かれているのは、
「現代もの」でありつつ、
「良い意味での昭和感」であり、

人情や社会の温かさが伝わってきます。
絵柄の暖かさもまた昔の漫画そのもので、
それが何とも言えない「味」なんですね。

ほとんどの漫画家が現代風に絵柄を、
「進歩」させていく中で、本作の西岸氏は
「萌え」にも「リアル」にも走らず、

昔の四コマ漫画に描かれていたような
シンプルな作風を徹底していますが、
今では独自の世界観と言えるでしょうね。

鎌倉という自然が豊かで歴史ある所を
根城にしている妖怪たちも、
とても面白く趣がある連中ばかり。

昨今のとにかく容赦ない怖さや暴力とは
まったく違う方法で人と向かう彼らの
存在感は際立っていて、鎌倉を選んだ

「先生」たちへの手荒な歓迎にすら
思えてきてしまいますね。

作品の中とは言え地元が事件の舞台に、
というのは嫌な気にもなり得ますが、
本作に限ってはその懸念もないでしょう。

過剰なものが少ない作品ですが、
その分バランスを取ることの大事さに
気付くことができるとも言えます。

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