タイトル | 青空ポップ |
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原作・漫画 | 小桜池なつみ |
出版社 | 集英社 |
中学3年生の織花には
スーパーモデルになりたいという
大きな夢があった。
オーディションに応募したけど
実は父親がモデルになることには
大反対している!
それでも夢を簡単に諦めきれない
織花はひたすら前に進み続けていく・・・
青空ポップのあらすじ紹介
傷つくかもしれないけど
自分が信じた道を進みたい・・・
主人公・香月織花は父親に内緒で
ラブポップの読者モデルに応募した。
母親は中学生のときに亡くしたが
モデルをやっていて
いつか私も同じようにと夢見ていた。
落ちると思っていたが書類審査を
通過して二次審査に進むことに。
しかし、父親はモデルにならないで
ほしいと日頃から言っていた。
カメラマンの父はモデルの世界の
厳しさを間近で見てきたから
自分のために言ってくれていることも
分かっていた。
青空ポップのネタバレと今後の展開は?
仕事が上手く行かず、
隠れて泣いている母も見たことがある。
それでも織花は夢を叶えるために
二次審査に内緒で行った。
オーディション会場には
可愛い子ばかりで
集められた50人の中から
選ばれるのはたったの3人。
審査員のなかにはラブポップの
看板モデル・矢野美都や
弟でメンズモデルとして活躍中の遥斗
天才カメラマンの宮崎奏太もいる。
奏太とは幼なじみで織花が父親に
内緒で来たことに怒り、受からせる
わけにはいかないと考えていた。
カメラ審査では美都の手本に圧倒され
美都の後にやっても恥をかくだけだと
皆、怖気づいていた。
しかし、織花は傷つくことが
怖いんじゃなく何もしないことが
怖いと考え前に踏み出した。
織花のカメラの前での笑顔は
その場にいる人たちを魅了していく。
遥斗も「この子がいい」と指名し、
審査員も賛成だった。
読者モデルに選ばれた織花だったが
頑なにモデルに反対する
父親にはなかなか言い出せずにいた。
受かった他の2人は既に経験者で
ド素人は自分だけだった。
青空ポップの読んでみた感想・評価
母親がモデルで自分もなりたいと
憧れていた織花。
織花は本気だからOKしてあげて!
という気持ちにもなりましたが
父親の反対する理由も理解できるので
もどかしかったです。
キラキラしただけの世界じゃないこと
辛いことも傷つくことも沢山あること
間近で見てきたからこそわかること。
なにより自分の娘にそんな思いを
させたくない、
結婚して子どもを産んで普通の家庭を
築いてほしいという願い。
とても切ない気持ちにさせられました。
トップモデルの美都は女の子の
憧れの存在で、オーラがあります。
そんな美都に圧倒的な格の違いを
見せつけられた後に堂々と
カメラの前に立てる織花は
凄くかっこよかったです。
傷つくのが怖いんじゃなく
何もしないで、自分を試せもしないで
生きていくことのほうが怖いという
考え方も素敵でした。
美都と遥斗は姉妹揃って
美形でモデル、カメラマンの奏太も
イケメンで眩しかったです。
実は幼なじみで再会する展開にも
胸が熱くなりました。
青空ポップはこんな方におすすめな作品!必見
織花がトップモデルを目指していく
シンデレラストーリーです。
亡き母親がモデルで、父親や
幼なじみがカメラマンという
周りを見渡せば業界人だらけの環境で
育った主人公。
小さいころから憧れていた
母親みたいなモデルになりたいという
夢を叶えるために努力する姿が
描かれています。
父親にモデルを大反対されながらも
モデルになりたいという思いは
本物です。
母親がモデルだったことで
親の七光りと言われたり
様々な困難を乗り越えていきます。
最初は根拠のない自信と好奇心で
この世界に飛び込んでいった織花も
美都のようなオーラをまとった
スーパーモデルに大変身。
織花が成長していく過程や
それぞれの抱えた悩みや問題などにも
焦点が当てられています。
キラキラばかりじゃない現実も
描かれていて、心に刺さる言葉も
多くあるとても共感できる
ストーリーになっています。
モデルの世界に興味がある人や
普通の女の子が成長していく
漫画が好きな人にぴったりの作品です。