タイトル | 高嶺と花 |
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原作・漫画 | 師走ゆき |
出版社 | 白泉社 |
昨年行われた「次に来るマンガ大賞」の
コミックス部門で15位に選ばれた少女マンガです。
現在も「花とゆめ」で連載されており、
人気をはくしています。
主人公2には家柄や年の差、
それから身長差とさまざまな格差があるのですが、
そんなものを時に一切感じさせない
2人のやりとりも魅力の1つとなっております。
高嶺と花のあらすじ紹介
ある日父親の仕事上の理由によって
断ることのできないお見合いをさせられることとなった
高校生の「野々村花」。
彼女は本来ならば
姉がするはずお見合いを受けることになります。
もちろん相手は姉をお見合い相手として指名してきているため、
姉のふりをしてお見合いをするのですが、
その相手は大きな会社の御曹司である
「才原高嶺」という人でした。
見合いの席で高嶺のとった横柄な態度に腹をたてた花は
お見合いをぶち壊してしまいます。
後から父親のことを気にした花は後悔しますが、
以外にも高嶺には気に入られて困惑します。
その為、お見合いを継続した2人は
ときたま会うことになるのです。
そんな中で、高嶺は花のことを最初から
姉でないことを見抜いていたことがわかったり、
意外と大人げのないことなどがわかるのですが、
だんだんと花は彼に会うことが楽しみになってくるのです。
高嶺と花のネタバレと結末(最終回)は?
御曹司であり見た目にも絶大な自信のある高嶺ですが、
負けん気の強く根がしっかりとしている性格である花と
一緒にいる時にはあらゆる格差を感じさせない
本当の自分をついついさらけ出してしまうところが
読んでいて面白いのです。
高嶺は持ち前の経済力で
花を高級なレストランなどに連れまわしますが、
まったくと言っていいほど豪華なものには
なびかない花に対してさらに興味を抱きます。
そんな風に一緒に過ごしていると
花も高嶺の内面に触れるうちに
不思議な親しみを抱いていきます。
そしてここからは本編のネタバレになります。
現在は6巻までコミックスは発売されているのですが、
この6巻で高嶺は自分のアイデンティティーを
壊される事態になってしまうのです。
しかし、そんな高嶺に対して
花は今までと同じ付き合い方で高嶺を叱咤するのです。
「自分と一緒にいてもなんの得にもならないんだぞ」
と言った高嶺に対して怒る花ですが、
この時に彼に言った言葉は
「これこそがまさに花!」
という真骨頂のものなので、
ぜひ読んでみてほしい名場面となっております。
高嶺と花の読んでみた感想・評価
このマンガの面白い点はまず、
普段は周りにいる人々に御曹司としての
仮面をかぶっている高嶺が花の前では、
大人げない部分を
さらけ出してしまうところにあります。
お見合いと言いながら
結構喧嘩っぽいやり取りをすることが多い2人なのですが、
どちらもそんな話の掛け合いを
楽しんでいるところがあるのです。
花は高校生ですが年齢よりも
かなり芯がしっかりとしているので、
たまに子供っぽい言動のある高嶺と
時に対等に時に彼よりも大人な部分を見せようとして
優位に立とうとするのですが、
こういう場面での2人のやりとりは
見ていて本当に面白いのです。
そんな花ですが、
高嶺に対して心の中で相手を見直すシーンもあるのです。
そのことについて決して口には出しませんが、
たまに大人の対応力をする高嶺にさらに
花も相手のことが知りたいと思うのです。
現在はまだ恋愛感情まで進んでいない2人ですが、
お互いかなり気になっているという点では
思っていることは同じなので、
これからの展開はかなり気になる所です。
それからネタバレになるので、
あまり書けませんが花とゆめの本誌では
2人のどちらかが恋愛感情の芽生えを自覚します。
ますます目が離せませんよ。
こんな方におすすめな作品!必見
様々な格差がありながら、
それらを一切感じさせない2人の話のかけあいは
読んでいてすごく面白いです。
特に花は高校生でありながら時に
高嶺を打ち負かすぐらいのやり取りをするので、
みていて笑いが出ます。
まったく気後れしない度胸のある花をみていると
強さを感じるので頑張りたい気分の時には
特に読んでほしい作品となっております。
それから現在発売中のコミックスでは
恋愛感情はほとんど芽生えていませんが、
ところどころで相手が気になっているのにも関わらず
お互いが素直になり切れない2人を見ているとムズキュンとするので、
そういった少女マンガが好きな方にはお勧めですよ。
どこか似た者同士でぶつかり合う2人ですが、
なんだかんだいいながらいろんな試練を乗り越えていくので
普通の恋愛ものでは
あまり満足できない方にもぜひ1読してほしいです。
それから高嶺も花もそうなのですが、
主人公の他にも魅力的なキャラクターがたくさんいるのが
ポイントのマンガでもあります。
中には2人に負けず劣らずの個性のある
登場人物がいるので、ぜひ見つけてみてくださいね。