タイトル | 麻酔科医ハナ |
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原作・漫画 | なかお白亜 松本克平 |
出版社 | 双葉社 |
毎日の勤務は15時間以上。
月の休みはたった2回・・・。
給料換算したら最低賃金を
下回っている。
この仕事をやり続ける意味は
あるのだろうか?
麻酔科医である華岡ハナ子は
考えていた。
そして決断する。
麻酔科医を辞める!
麻酔科医としての道を
本当に捨ててしまうのか!?
麻酔科医ハナのあらすじ紹介
主人公華岡ハナ子は麻酔科医と
呼ばれている医師だった。
麻酔科医とは昭和の時代に
外科医から独立した科である。
その仕事とは手術の開始から
終了まで立会い患者の生命活動を
維持するとても重要な仕事である。
だが昨今の医療ミスでの訴訟問題の
増加によりリスクの高い麻酔科医の
人口は減少していた。
そんなハナ子はその弊害を受け
毎日休みなく仕事に追われていた。
だがこんな日が続いて行く日々に
嫌気がさしついにハナ子は
辞表を提出する決意をした!
麻酔科医ハナのネタバレと今後の展開は?
数少ない麻酔科医同士の
飲み会で麻酔科医局長に
辞表を出すハナ子。
しかし教授の許可がないと
受理できないと言われ
落ち込みながら仕事をするハナ子。
その翌日の仕事終わり落ち込む姿を見た
局長は仕方なくハナ子の辞める意思を
教授に伝える事にした。
ハナ子は喜び勇み病院を
もう病院とは関係ないと思い
携帯電話の電源を切る。
だが出口を出たところで
局長に呼び止められる。
「緊急の患者が来て麻酔科医が
足りない。もうお前しかいないんだ!」
逃げ出そうとしたハナ子だが
その身を翻し手術室へ向かった。
そこでハナ子は帝王切開の
手術を任された。
だがハナ子は何故ここにいるんだろと
自問自答しながら続ける。
だが仕事は一切手を抜かず
患者と赤ちゃんを守ることに
専念していた。
そんなとき無事に赤ちゃんが産まれ
安堵するハナ子。
その瞬間を見たハナ子は
やはり医者も悪くないか
と考えてしまう。
そしてその手術後新たな
患者を担当することになるハナ子。
やっぱり辞めると
決意するハナ子であった。
麻酔科医ハナの読んでみた感想・評価
とても大事で大変な仕事を
お疲れ様です。
と本気で言えるマンガです。
人が生きて行く上で必ず
お世話になりますもんね。
ただ少し医療からは離れた話に
なってしまうのですがやはり
どこにでも出世争いはあるんですね。
このマンガでもそうでしたが
出世争いに負けた人が
現場に出て真面目になる。
でもこれって当たり前のこと
だと思いませんか?
上に立つ人間だからこそ
現場の人間の気持ちを理解し
上に立ったら改変して行く。
これが普通のような気がします。
現場の人間は日々汗を流し
頭を下げ努力し頑張っています。
特に私なんか完全に出世
争いから脱落している人間です。
こんな人間に言われたくないでしょうが・・・。
とにかく上に気に入られる為に
頑張っている人達をみると
さみしい気持ちになります。
下の人間たちの意見は
聞かないで上に上がって行くので
上に上がっても何も変わりがない。
なんか胡座かいているような
気がしてなりませんね。
医療の世界ではそんなことは
無くして欲しいと思います。
麻酔科医ハナはこんな方におすすめな作品!必見
医療系マンガ好きな方に
オススメいたします。
医療系の中でも珍しくないですか?
麻酔科医の話のマンガって。
麻酔科医さんの存在は知って
いましたがどのような仕事を
しているのかは不明でした。
それがこの漫画を読み進めて行く
内に麻酔科医さんの大変さが
本当にわかりました。
物語中でも触れていますが
麻酔科医さんは麻酔して終わり。
と言う素人考えの認識しか
持っていませんでした。
なのでこの本を読んでいくと
自分の知識不足と共に申し訳ない
気持ちでいっぱいになりました。
私は骨折で入院したことありますが
ちょっとした痛みで直ぐに先生を
呼んだりするダメ患者でした。
本当に情けない話ですが
このようなマンガを読むと
申し訳ない気持ちになります。
あとはやはり医療系のマンガですので
とても緊張感があり気付くと
あっという間に最後まで読んでいました。
その中でもたまに手術中の
笑える描写もありますので
楽しめる内容にもなっています。
なかなか珍しい話なので
読んで損はありません。