タイトル | 溺れるナイフ |
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原作・漫画 | ジョージ朝倉 |
出版社 | 講談社 |
人気モデルの望月夏芽15歳は、
東京から程遠いところにある浮雲町に
引っ越しをして来ました。
東京にいた夏芽は、
浮雲町の田舎特有の雰囲気にウンザリ
してしまう。
夜の海に行く夏芽。
そして、そこで運命的な出会いを
してしまうのです。
名前は長谷川航一郎です。
溺れるナイフのあらすじ紹介
航一郎に出会った夏芽。
夏芽は航一郎に出会った時に、
彼に閃光を感じました。
この輝きの正体は一体何なのだろう。
航一郎から放たられる、内なる閃光。
反発し合いながらも、
2人は、お互い惹かれ合っていきます。
そんな中「浮雲祭り」で起きた
悲しい事件。
その出来事をきっかけに2人の絆は
離れはじめて行くのです。
お互いの強さと信念に、惹かれあい
恋をはじめた2人。
このまま2人は離れて
しまうのでしょうか。
生命の内なる輝きを取り戻す事が、
出来るのでしょうか。
溺れるナイフのネタバレと今後の展開は?
浮雲町に引っ越して来た、
モデルの夏芽。
浮雲町で出会ったのは、
長谷川家の跡取り息子の航一郎。
彼は望まれるべくして生まれた、
まさに「神」であった。
学校では沢山迷惑を掛けている
問題児では合ったが、
そこには仲間からの絶大な信頼がある。
彼がいると、皆んなが楽しく
そして団結するのです。
彼には絶対的なカリスマ性がある!
夏芽と航一郎は惹かれ合ってゆく・・・
中学生になった夏芽は、有名な
カメラマンに「写真集を出さないか」と
誘われました。
航一郎に認めて欲しい事を強く望む夏芽
写真集を出す事を決意するのです。
浮雲祭りの日、夏芽に恐ろしい出来事が
起こりました。
夏芽の妄信的なファンの蓮目。
彼は、夏芽のおじいちゃんの命が
危ないと嘘をつき、夜祭りから夏芽を
連れ出します。
航一郎は、きっと助けに来てくれる。
そう夏芽は信じています・・・。
夏芽を助けに来てくれた航一郎、
しかし、蓮目の力に航一郎は大怪我を
負ってしまうのです。
事件は未遂に終わったものの、
航一郎の敗北感は募るばかりです。
そして何より、助けられなかった無力感
神で合った万能感から一転、
無力感である自分を知ったのです。
溺れるナイフの読んでみた感想・評価
キラキラした若さ溢れる漫画でした。
誰しも感じる、子供の頃の万能感。
自分は何でも出来る。
望むならば何にでもなれる!
大昔の若い頃、私もそう思いました。
航一郎も夏芽も、その頃の中で出会い。
恋をした・・・。
お互いがお互い以外の何者にも
影響を受けない存在であると、
そう信じていたのだと思います。
だからこそ、蓮目に負けた航一郎は
自分を許す事が出来なかったのだと、
私は思うのです。
絶対的なカリスマ、そして浮雲町で
神聖化されていた航一郎。
雑誌モデルを飾り写真集、CMなど
そして何より、自分には航一郎がいる。
夏芽は沢山の自信を手に入れていた。
しかし・・・
事件をきっかけに、その万能感は
もろくも打ち砕かれてしまった。
2人の気持ちは想像を絶します。
2人が出会ったのは小学6年生、
そして紆余曲折ありながらも、
結婚をするのが、何と!!
55歳です。
2人の成長と、人生を見る事が出来る。
そんな漫画は、ちょっと他には
無いような感じがしました。
溺れるナイフはこんな方におすすめな作品!必見
キラキラの若さ溢れる青春漫画です。
そして!
それを読む私達にも!
居ても立っても居られないような、
元気と勇気を与えてくれます。
自分が好きな誰かは、誰かも好きで、
その誰かも誰かに恋されている・・・。
もしかしたら、自分の恋は他の誰かの
想いの上に成り立っているのかも
しれない・・・。
そんな風に~渦を巻くように考える。
ちょっと真剣に、心と向き合いたくなる
漫画を読みたい人に、お勧めしたくなる
漫画です!!
自分以外の誰かを愛するって事は、
その相手の中に閃光を見る。
眩しすぎて直視出来ないような。
きっとそう言う事なのだと思いました。
若さとは時に凶暴で、相手を射抜く
まるでナイフのようだけれど・・・
そのナイフは、
大切な人を守る力にも変われる。
使い方を間違えると悲しいけれど、
正しい使い方をすれば、
素敵な何かに変わるのです。
若い子の内なる煌めきと強さを、
私は信じたい!