センゴク権兵衛のネタバレと感想！あらすじや無料試し読み！

遂に舞台はセンゴク最大の失敗へ…。

木下藤吉郎配下が足軽から大名になるまで、
戦国時代〜安土桃山時代を駆け抜けた武将、
仙石秀久の物語。

彼はいかに失敗を乗り越え、それをばん回し
大名となったのか…
今作はシリーズ第四章。

センゴク権兵衛のあらすじ紹介

織田信長の天下一統の波に乗るように、
淡路一国の大名となったセンゴク。

信長の跡を継いだ
羽柴秀吉の天下取りの一環として、
紀州の根来寺攻略に向かう。

しかし根来寺という組織は、
秀吉やセンゴクら中央の大名とは
異質なものであった…。

さらに、舞台は四国へ。

土佐一国から四国のすべてを手中に入れた
長宗我部氏との対決に臨む。

その圧倒的なまでの戦上手ぶりに、
センゴクは手を焼くことになる。

そして長宗我部とは
今後も因縁的な繋がりを持つこととなる。

センゴク権兵衛のネタバレと今後の展開は？

秀吉の命令で進行した根来寺は、
センゴク配下、
ソバカスこと津田妙算の故郷だった。

別働隊であるセンゴク隊を抜けたソバカスは
秀吉を狙撃しようとしていた罪で
捕らえられてしまう…。

ソバカスは無実だったが、
本人はセンゴク隊を抜け出たいと志願。

過去にいくつもの修羅場を
くぐり抜けてきたこともあり、
センゴクは思いとどまらせようとする。

しかし、結局ソバカスの
涙ながらの訴えに負けこれを認める。

センゴク家が小身だったころからの
重臣が抜けたことにより、
物語は新たな展開を迎える。

一方、根来寺を焼き討ちにして滅ぼした秀吉。

センゴクに紀州の土豪、
湯川直春の討伐を命じる。

湯川の捉えどころのない戦略に振り回される
センゴクだったが、藤堂高虎、
尾藤知宣らと協力し、これを破る。

秀吉は惣無事令を出し、
これに従わない大名の討伐に乗り出す。

長宗我部氏もその一つだった。

かつて手痛い敗戦をきしていたセンゴクは、
同じく長宗我部にしてやられていた
十河存保と協力し、これを打ち破る。

いよいよ秀吉の天下取りが
現実味を帯びてきた…

次なる目標は戦国最強と言われた
薩摩の大名、島津家であった。

センゴク権兵衛の読んでみた感想・評価

センゴク、センゴク天正記、
センゴク一統記に続く本作。

この一連の物語の本流である「戦国史上
最も失敗し、最もそれを挽回した男」の
「失敗」のエピソードが描かれています。

いわば最初のクライマックス。

歴史ものですから周知の事実かもしれません

彼はこの後九州、
島津征伐の指揮官となりますが、
そこで戦わずに逃亡してしまいます。

その部分がいかに描かれるか…
これがここからの
最大の見所になると思います。

既に島津の強さは十分に描かれています。

特にコミックス６巻での島津家久は、
合戦のシーンこそないものの、明智光秀をして
「神の如し」と言わせる戦略眼を見せました。

大名になったとはいえ、器量においては
彼らと比ぶべくもないセンゴクですが、
彼がどう立ち回るかは気になるところです。

また、ソバカスの後継者「某」の成長も
隠れた注目ポイントですよね。

彼が一人前の男となって、
主君を守り抜くことができるのか、
そこも目が離せません。

センゴク権兵衛はこんな方におすすめな作品！必見

戦国、安土桃山時代のことを
全く知らない人に読んで欲しいですね。

センゴクはメジャーとはいえない武将で、
その功績も教科書に載るような
華々しいものではありません。

しかし、織田、豊臣、徳川の
３氏に仕えた彼の動きを描くということ…。

それは、当時の為政者の動きを
描くことに他なりません。

作者の宮下英樹氏の
３者の描き方も実に特徴的。

キャラクターに非常に惹きつけられます。

個人的には秀吉が最も好きですが、
家康の描かれ方には
過去に類がなく感心させられます。

さらに宮下氏の入念な取材が
うかがえる描写も、
作品として非常に真実味が増しています。

実際に合戦が行われた現地に足を運んだり…
当時のことを記した文献を引用するなど…

作者の個人的なバイアスが
かかっていない点も魅力的です。

戦国時代、元亀天正年間…
歴史に興味を持つための第一歩として、
日本史が苦手な学生も楽しめるはず…。

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