タイトル | 妖怪アパートの幽雅な日常 |
---|---|
原作・漫画 | 香月日輪 深山和香 |
出版社 | 講談社 |
普通の男子高校生である主人公が、
あるきっかけから…
妖怪たちと暮らすことになっちゃった!?
「妖怪=恐ろしい」だけじゃなく、
妖怪たちとの日常から
人生の様々なことを学んでいく
主人公の成長がとても爽快な物語です。
妖怪アパートの幽雅な日常のあらすじ紹介
主人公、稲葉夕士(いなばゆうし)は
16歳の高校1年生。
数年前に両親が他界した彼は
早い自立を目指して、
お世話になっていた親族の家を出ます。
すったもんだした末たどり着いた住まいは
家賃格安のおんぼろアパート。
怪しい雰囲気を感じながらも
背に腹はかえられない彼は
アパートに引っ越します。
そこは人間だけじゃなく…
妖怪たちもアパートの住人だった!
恐怖でパニック連続の夕士ですが、
少しずつこの妖怪たちが住む
アパートの住人たちの心がわかってきて…
普通の男子高校生!?
のユウガな日常が始まります!
妖怪アパートの幽雅な日常のネタバレと今後の展開は?
アパートの住人である妖怪や
クセものぞろいの人間達にも慣れ…
そればかりか
アパートの秘密を共有できる友人とも
充実した日常を送る夕士。
夕士の高校に赴任してきた教師、
千晶を通じて新たに様々なことを学ぶ夕士。
でも、その千晶のまわりに次々と巻き起こる
恐ろしい事件や怪奇現象の数々!
楽しみなはずの修学旅行でさえも
少しも油断できないありさま…。
使い魔であるフールの助けも借りながら
なんとか解決していく。
でも、人間の恐ろしさを痛感し
人の生き方を考えさせられる夕士であった。
人生について模索しながら、
アパートの先輩である除霊師の
秋音ちゃんとの修行に励む夕士。
その秋音ちゃんも
人生の次のステップが待っていて!?・・・
そんな高校3年生である先輩たちの
卒業を目前にしながら、謎の多かった千晶の
過去にも少しずつ触れていき驚く夕士。
高校生活もあと1年
人生の区切りを迎えつつ
さらに成長していく
夕士の忙しくも温かい日常が必見です!
妖怪アパートの幽雅な日常の読んでみた感想・評価
妖怪アパート、略して
「妖アパ」とも呼ばれる本作。
妖怪のおどろおどろしさはあまり感じず、
むしろ、読んでいていつも
感じてしまうのは「人間の恐ろしさ」(笑)
最近よくある、ちょっと
ありえないくらいゲスな話ではない…
だが、人間の救いのなさが随所に表れていて
…妖怪妖魔より怖い。
しかし矛盾するけど、この漫画は
人間に救いや希望も感じるストーリーなのが
とても爽快ですね。
その象徴が夕士だったりアパートの住人、
友人の長谷たちや千晶だと思います。
登場する人間たちは、偉人でも超人でもなく
ちょっとクセがあるけど普通の人間たち。
彼らはなにか特別なスポーツや戦いなんかに
没頭しているわけでもなく、それぞれの
平凡な日常を過ごす中、恐ろしい目に合う。
でも、スーパーな力じゃなくて、
それぞれの平凡な力でなんとか生き延びる。
たまに夕士が不思議な力も発揮しますけど(笑)
自分の力で克服するから、自然に成長する。
そこがとても、爽快です。
オカルトやファンタジックな雰囲気やワザが
派手に炸裂するわけではありません。
そこを期待すると拍子抜けかもしれませんが
逆に大味ではないストーリーが
とてもすっきりと入ってくる漫画です。
妖怪アパートの幽雅な日常はこんな方におすすめな作品!必見
この作品はあらゆる少年少女に
ぜひ読んでほしい漫画ですね!
なにより漫画の絵が素敵で、
どのキャラも個性がわかりやすく、
とても魅力的!
登場人物では千晶は作中でとても人気ですが
やはり龍さんや長谷もかっこいいです。
キャラの内面もにじみ出たルックスが描かれ
女子にはたまらない内容です。
しかも絵だけじゃなく、
個性的なキャラたちが織り成す物語…
いわゆる少年漫画のような派手さはないです
でも、違った角度で勇気がもらえる作品です。
「他人とこんなに違ってて、
変わってていいんだ」
と素直に思える話がいっぱい。
「なんでもみんなにあわせないといけない」
とか考えなくていい、少しはみだしていい、
というメッセージを漫画から感じます。
「でも特別なにかスーパーな部分が
自分にないとそれは無理」とか考えがちです
が、そんな心配も全く不要です。
主人公含め登場する人間たちの大半は、
平凡な人ばかりですから。
とはいえそこは妖怪アパート…
ありえない設定も盛りだくさんです。
怪しさよりうらやましさを感じるほど
温かい内容もあります。