タイトル | プレゼントは真珠 |
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原作・漫画 | 斎藤けん |
出版社 | 白泉社 |
「プレゼントは真珠」は斎藤けん原作の
コメディ恋愛漫画です。
ローベル卿の跡取り息子である
気弱な男の子ローベル。
彼がある女の子出会い、振り回されながらも
少しずつほのかな恋心に目覚めていくという
恋愛ストーリーです。
笑いあり、恋愛あり、
ゴージャスな貴族ならではの設定
変人と呼ばれるような性格の登場人物の面々
見どころ満載の作品となっています。
プレゼントは真珠のあらすじ紹介
ローベル男爵の一人息子、
エドワード・ローベル卿(16歳)は、
超箱入り息子のお坊ちゃん。
気弱で泣き虫なローベルを
20代後半のドSな伯爵令嬢が
気に入ったと結婚を申し込んできた。
困ったローベルは、自分の理想は
宝石が似合う、ケーキみたいな女の子だ
と執事アーサーに泣きつく。
アーサーは奴隷の女の子を着飾らせて
ローベルの前に連れてくるのだった。
最初は驚くローベルだったが、
その女の子のあまりの美しさ、
可憐さに見とれてしまう。
ローベルは女の子のことを真珠と名付け、
可愛がるのだった。
しかし、しばらくすると、アーサーは
奴隷など貴族の相手にはふさわしくない、
と真珠を屋敷から追い出してしまう。
プレゼントは真珠のネタバレと今後の展開は?
真珠は実は由緒あるキャデリッシュ家の
令嬢ダイアナ=キャデリッシュ。
あのローベルを気に入っていたという
ドSな伯爵令嬢だった。
彼女のドSっぷりに恐れをなしたローベルは
デートで嫌われたら婚約を破棄できると考え
わざと失敗する作戦を練って実行する。
だが、
一位枚も二枚も上手の真珠にはかなわず…
作戦は失敗に終わる。
酔っぱらいに絡まれたときには
真珠の得意の剣術でねじ伏せてしまった。
そんな強さも教養も
どれも自分より上の真珠を見て、
ローベルは自信を無くしてしまう。
そんなローベルに真珠は、
あなたの泣きながらも立ち向かっていく姿に
魅かれるのだとささやくのだった。
ある日友人のレイモンドがやってきて、
ローベルが婚約したことを知り、
激怒する。
実はレイモンドは女性で、
密かにローベルに思いを寄せていた…。
真珠はレイモンドに会って
すぐそのことを見抜き、剣をとり
レイモンドをけちらしてしまうのだった。
弱々しい小さな女の子のようなローベルと
猛獣のような女性真珠の
愛のストーリー(?)が今、始まる…
プレゼントは真珠の読んでみた感想・評価
①今までにない!主人公が気弱すぎて…
主人公が貴族の跡取りとなると、
当然想像するのは、格好いい王子様キャラ。
だが、ローベルは気弱ですぐに泣いてしまう。
その様はかなり可愛らしく、
まるでお姫様のようだ。
周りの執事だちにいじられているシーンは
本当におかしい。
これでは真珠ではなくても
ちょっといじめたくなる気持ちが
分かる気がする。
実際、真珠だけではなく
ローベル家の執事やメイドたちにも
Sっ気はある気がする…
優しくて素直だけが取り柄みたいなローベル。
彼が周り全員に愛されているのが
この物語のいいところだ。
もし、ローベルが女だったら…
泣き虫の女が可愛がられているだけなので
ややうんざりするかもしれない。
ローベルは16歳の男の子なので
ほんわかと見ていることができるし面白い。
②面白い!ローベル家の人々
この話においてはずせないのが
ローベル家の執事、メイドの人たちだ。
普通お世話係と言えば、
貴族である方の為に黙って従う静かな人々
というのがイメージ。
だが、このストーリーでは皆が個性的に、
生き生きと描かれている。
ローベルをビンタしたり、
きつい突っ込みを入れたり、
屋敷での生活はとても楽しそうである。
この話は恋愛ものだが、
この執事たちが登場していることによって、
お笑い漫画としても成立していると思う。
③本当にドS?真珠の魅力にひきこまれる
真珠はドSという設定だが、
今のところ直接的に
ローベルをいじめたりはしていない。
そういう表情をちらりと見せることもある。
だが、ローベルが異常にびびりなので、
そう見えているだけじゃないかと思う。
ドSという最初のふれこみさえなければ、
とても賢い、剣術の相当できるお嬢様
といった感じ…。
時々、彼女が見せる女性らしい表情には
ドキッとさせられる。
真珠はローベルの全てを好きだと言ったが
まだ全てを知らないかもしれない。
それに、ローベルも真珠のドSでない部分を
少しずつ知り始めた。
これからの二人がどうなっていくのかが
とても楽しみだ。
プレゼントは真珠はこんな方におすすめな作品!必見
「貴族設定の漫画が好き」
という方に読んで欲しいです。
この主人公は貴族です。
何人もの執事やメイドを従え、
大きな屋敷、きらびやかなドレス、宝石、
馬車、豪華な食事など…
ゴージャスな世界の中で
お話は進められていきます。
貴族の話にも色々ありますが、
この作品には陰謀やうそ、
暗い影等の話はありません。
終始明るく楽しい、時に笑える雰囲気です。
コミカルなものを読みたいという方には
ぜひ読んでいただきたい作品です。
また、
「男の子視点で描かれた作品を読みたい」
という方にも向いています。
この作品はローベルという少年からの視点で
描かれた作品です。
ヒロインが非常に特殊な性格であることから
それに振り回されてしまう少年。
その心情を周りの突っ込みを交えながら、
泣いたり、落ち込んだり、青ざめたり…
(読み手が笑える表現で)描かれています。
少年からの視点であることで、逆に
ヒロインの本当の美しさや可憐さがわかる
そこも、この作品の魅力の一つです。
そんな男性視点の作品を好まれる方には、
ぜひ読んで欲しいと思います。