タイトル | 山田太郎ものがたり |
---|---|
原作・漫画 | 森永あい |
出版社 | 角川書店 |
なぜこんなものが入っているんだ――!?
山田太郎は頭脳明晰、容姿端麗
スポーツ万能な高校生。
だが超貧乏という
唯一の欠点があった。
ある日、家に見知らぬ
女子高生がやってきて
妙な紙袋を渡される。
中をあけてみてびっくり!
それはなんと――!
大人気作家、森永あい原作
ほのぼのギャグコメディー!
山田太郎ものがたりのあらすじ紹介
私立一ノ宮高校一年生(特待生)山田太郎は
頭脳明晰、容姿端麗、スポーツ万能だったが
超貧乏という欠点があった。
父親は不在で弟妹が6人、
さらに母親はすぐに変な物を買うので
太郎は常にバイトで忙しい。
そんな時、一人の見知らぬ
女生徒が家に表れ
太郎は紙袋を渡された。
中身は封筒と小麦粉のような粉。
太郎が封筒をあけて中を見ると、
なんと100万円もの
金が入っていた!
見たこともない大金を前にして
動揺する太郎。
金のことは明日考えよう、と
100万円はタンスの裏に隠し
小麦粉はホットケーキにして家族で食べた。
しかしこのことが
後にとんでもないことに――!
山田太郎ものがたりのネタバレと今後の展開は?
次の日、落ち着いた太郎は
金を返すことに決める。
クラスメイトの御村(みむら)に聞くと
紙袋を渡してきた
女生徒の学校が分かる。
一人では心細かったので
太郎は金を返すのに
御村について来てもらうことにした。
家に帰った太郎が
隠しておいた100万円を探すと
あるはずの金が無い!
なんと母親が変な美術品を
買うのに使ってしまったのだった。
仕方なしに金を持たないまま
二人は女生徒の学校に行った。
女生徒(真奈美)が出てきたので
太郎は正直に
金を使ったことを話した。
すると真奈美は笑って
かまわないと言う。
しかし金にシビアな太郎は
そうはいかないと
つっぱねた。
その時、真奈美の学校の教師
鈴木が表れ、
真奈美ともめだした。
そこにメガネの男が来て
鈴木に話しかける。
真奈美はそのすきに
その場から逃げだしてしまった。
どうやらメガネの男は
鈴木にある取引の話を
確認しにきたようだ・・・。
一方太郎と御村は
真奈美を追い
逃げた理由を聞く。
すると真奈美は100万円を
使った代わりに、鈴木から
守ってくれと言ってきて――?
ここから話は急展開していく!
山田太郎ものがたりの読んでみた感想・評価
弟妹のために
一生懸命な太郎の話に
元気をもらいました!
ついついお金が無いと
暗くなりがちですが・・・。
ユーモアたっぷりに
貧乏生活が描かれていて
とても面白かったです!
特に、遠くの小銭の音も
聞き分けてしまう能力には
笑ってしまいました。
こち亀の両津勘吉並みに
がめつくて
そのギャップに萌えます。
太郎がそんなにまでなって
家計を支えているのに
母親は変な物を買ってくる・・・。
最初は少しイラッとしましたが
だんだんお約束の場面として
待っている自分がいました(笑)
いちいち変な物を買ってくるので
次はなんだろう?
とワクワクしてしまうんですよね。
太郎が、小さな見栄を張らず
目的の為に一生懸命なのも
とても良かったです。
ほとんどの人は
これをしたらカッコ悪い、みっともない
というラインがあると思います。
太郎はそのように
人の目を気にすることが
全くありません。
弟妹のためには
自分がどう見られようと
関係なく行動する・・・。
その姿はとてもカッコよくて、
自分ももっと頑張らなければ!と
感じさせてくれる作品でした。
山田太郎ものがたりはこんな方におすすめな作品!必見
元気の出るほのぼのコメディ作品を
読みたい!という方に
人気の作品です。
頭脳明晰、容姿端麗、スポーツ万能の
王子様みたいな人が
超ド級の貧乏であるという斬新な設定!
読むととても元気を貰える
明るい作品で、元気が出ます。
母親に代わり一家を支えるという
一見ハードな環境ながらも
太郎は幸せそうです。
太郎が金や食べ物にだけ反応するのは
可愛い弟妹たちの笑顔を
見るためなんですよね。
そんな弟妹思いの太郎の姿を見ると
心があたたまり、ほのぼのとした
気持ちになります。
しかし周りは、太郎の
本当の姿を知らず、勝手に王子様的な
イメージを重ね妄想しています。
これはイケメンが背負ってしまう
宿命なのかもしれませんね。
私もテレビに出てくるイケメンに
勝手にイメージしてることは
多々ありますので・・・(笑)
その周りからのイメージと
太郎の本当の姿との差が激しく
クスッときてしまいます。
太郎と親しくなった人たちが
現実の太郎を知った時の反応も
見どころの一つです。
全体的にユーモアたっぷりに描かれていて
明るく楽しく読めますので
ストレス解消にももってこいの作品です。