タイトル | 神風怪盗ジャンヌ |
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原作・漫画 | 種村有菜 |
出版社 | 集英社 |
種村有菜が美しい作画で描く
変身少女によるアクションものの代表作。
この作品はアニメ化もされ
世界でも人気を博した大ヒット少女漫画。
恋とアクションという人気のテーマ。
そして、生と死、天使と悪魔、神、
そしてジャンヌ・ダルクといった宗教、歴史
をからめた壮大な世界観
少女のみならず少年、
そして大人たちの心も魅了しました。
神風怪盗ジャンヌのあらすじ紹介
普通の高校生日下部まろんは
実はジャンヌ・ダルクの生まれ変わり。
その力を準天使フィン・フィッシュに
見込まれて神風怪盗ジャンヌとなり
美術品にとりついた悪魔を狩るのであった。
警官の娘であり、
親友の東大寺都に追われながらも
順調に任務を遂行していた。
ところが、ある日怪盗シンドバッドを名乗る
少年が現れ宣戦布告をされる。
そしてまた、まろんと都は引っ越してきた
プレイボーイな少年、名古屋稚空と出会う。
まろんは怪盗シンドバッドと競いながら
悪魔を狩るとともに、名古屋稚空の
思わせぶりな態度に振り回される。
そんな恋と戦いに忙しい
毎日が始まるのであった。
神風怪盗ジャンヌのネタバレと今後の展開は?
神風怪盗ジャンヌを補佐する
準天使フィン・フィッシュ。
実は禁忌を犯したため
神に消滅を命じられたが
魔王に救われた堕天使でした。
ジャンヌの悪魔集めは
魔王に利用されていたのです。
怪盗シンドバッドは
フィン・フィッシュとジャンヌを
止めるために戦っていました。
それを知ったまろんは
ジャンヌの力を失います。
しかし、魂は過去に飛び処刑される前の
ジャンヌ・ダルクに会うことができます。
彼女から力をもらい
再び神風怪盗ジャンヌに変身します。
フィンによってさらわれた
稚空を助け出すために
魔王との最終決戦に挑むジャンヌ。
魔王が遣わしたのは
過去の暗い心を持った自分。
ジャンヌはそれを抱きしめることで
神と悪魔の長い戦いに終止符を打ちます。
しかし、フィン・フィッシュは
魔王の死に際のジャンヌへの攻撃をかばい
命を失うことになってしまいます。
そして結末はまろんと稚空は結婚。
フィン・フィッシュが生まれ変わりとして
彼らの子供となって生まれることで
ハッピーエンドになるのでした。
神風怪盗ジャンヌの読んでみた感想・評価
なんといっても綺麗な作画が素晴らしい。
ジャンヌの流れるような髪の作画の
美しい流れや細かく描かれているところに
ほれぼれさせられます。
そして怪盗なので夜の描写も多いのですが、
月明かりに照らされたり夜の街を飛び回る
ジャンヌとその風景もセットもまた美しい。
少女漫画なので恋愛描写も大事です。
主人公まろんが
相手の稚空にアタックするのではなく、
ひたすらされるばかりです。
が、まろんのドキドキして
あわてふためく様子が
可愛いので見ていて楽しいです。
ストーリーもあの一番信頼できるはずの人が
…なぜ?…と呆然とさせられる展開から
目まぐるしく話しは展開していきます。
そして、あの結末まで行き着くのが
見事の一言でした。
設定もまろんとジャンヌのつながりだけだった
ものが、実は最初の女性である
イヴにまでつながる壮大さに圧倒されます。
作画、アクション、
ストーリー、壮大な設定
様々な面が融合した
一大エンターテインメントに仕上がった
非常に優秀な作品です。
神風怪盗ジャンヌはこんな方におすすめな作品!必見
やはり少女漫画であるため
10代の女の子に読んで欲しいです。
スーパーヒロインになって夜の街を駆け巡り
大人の警官たちを出し抜いて
目的を達成してしまう爽快感。
突然引っ越してきたプレイボーイな美少年に
アタックされるときめきを
味わって欲しいです。
しかし、女の子だけに独占させるには
あまりにもったいない作品です。
大人の女性から男性までみんなに
読んで欲しいと思わざるをえません。
10代の少年少女が味わう喜びをともに喜び
悲劇にともに泣いて欲しいです。
そして明かされる真実に驚いて欲しい。
信じていた者の裏切り、
主人公に秘められた壮大な背景。
まだまだ知識や経験が足りない
少年少女たちにとっては
たまらない体験となるでしょう。
大人の方も単なるアクション少女漫画だ
と思って読んでいたら
きっと驚かれると思います。
その真実から歴史や宗教、神話などへの
興味も広がっていくと思います。