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【無限の住人のネタバレ】とあらすじは?感想や無料試し読みもあり!

この記事は約 6 分で読めます。
タイトル 無限の住人
原作・漫画 沙村広明
出版社 講談社

不死の肉体を持つ浪人VS無頼の剣客集団!

親の仇を狙う少女・凛と、
凛に亡き妹を重ねる
剣士・万次の『復讐』の旅。

若き天才剣士の立志と、
それを阻む公儀の罠。

父への復讐を思い留まったために
苦界へ堕ちた天才女剣士。

鮮血と悲哀のドラマが圧倒的な、
新感覚ネオ時代劇!

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『沙村広明先生の連載作品』
波よ聞いてくれ波よ聞いてくれのネタバレ(結末、最終回)と感想!あらすじや試し読み!

無限の住人あらすじ紹介

旗本・堀井重信の同心・万次は
職務として斬ってきた相手が
悪党などではないことに気づいた。

重税に耐えかねた農民であったことに激昂し、
重信を殺害して逃走。

追っ手を返り討ちにする内に
『百人斬り』の異名で呼ばれるようになる。

だがその百人目の相手は妹の夫・斉藤辰政。

そして辰政にとって万次は
重信に殉死させられた父の仇だった。

さらに偶然居合わせた妹が
夫の死に発狂、後に死亡する。

救いを求める万次に八百比丘尼を名乗る
ラマ僧の老婆は『血仙蟲』なる
寄生虫を植えつける。

それは宿主が損傷するとただちに傷口で増殖して
破損した細胞の代わりとなり、
宿主を事実上の不死にしてしまう生物だった。

一方、『無天一流』の道場主・浅野虎厳が
『逸刀流』を名乗る剣客集団の統主・天津影久
によって殺害される。

その妻も天津の部下たちに陵辱され失踪する。

天津の祖父は『無天一流』の門下生だった。

しかし虎厳の祖父・虎秀が野盗に
襲われているのを助けたことがあった。

そのときたまたま手にした刀が
異国製であったことと
流派にない技を使ったことで破門。

邪剣と世間から蔑まれながら
無念の内に死亡していた。

天津への復讐を誓う虎厳の娘・凛に
八百比丘尼は万次という男を
用心棒に雇うように薦める。

一度は断る万次だが、
凛に妹の面影を重ねて
依頼を引き受けることに。

最初に対戦するは『逸刀流』
の古参剣士・黒衣鯖人。

手裏剣状の刃物を両手で操り、
瞬く間に敵を寸断してしまう異形の強敵。

さらに虎厳殺害の主犯でありながら、
凛に恋文を送り続けている狂気の剣士である。

無限の住人ネタバレ・今後の展開

苦戦しながらも『逸刀流』剣士たちを
撃破していく万次ですが、
肝心の天津影久の所在さえわかりません。

そんなある日、凛が1人だけの時に
偶然天津に出くわします。

この日のために考え出した
必殺技『殺陣・黄金蟲』
――無数の小刀を一度に投げつける技

この技で奇襲する凛ですが、
あっさり返り討ちにされた挙句、
拘束されてしまいます。

天津が虎厳を殺害した理由は
単なる仇討ちではありませんでした。

「形骸化する剣道を剣術に復活させる」
流派です。

垣根を取り払い純粋に強さのみを目指す
新しい剣術の創生が天津の目標なのです。

天津の目標は凛にも
納得のできるものでした。

さらに『殺陣・黄金蟲』が
『無天一流』の教えに
反することを指摘。

「お前はもう半ば以上我々の仲間だ」
と笑って凛を解放する天津。

仇に共感してしまったことで
凛の心は乱れます。

瞬く間に勢力を広げた『逸刀流』に
幕府も一目置きます。

番衆・吐鉤群から天津たちを
剣術師範とする話が出されます。

志の達成に一歩近づいた天津ですが、
同時期に『逸刀流』の剣士たちが
次々と殺害されていきます。

その犯人は『無骸流』を
名乗る剣客集団でした。

彼らの目的は天津影久の殺害。

利害が一致する万次たちにも
『無骸流』の1人・尸良が
共闘を申し入れてきます。

目的が共通するとはいえ
得体の知れない集団です。

不可解な点についても
「今は教えられない」の一点張り。

特に尸良は万次の情報しか
聞いてなかったという事情もありました。

凛に刀を抜いたことがあるだけでなく、
己の悦楽のために無用に
相手をいたぶる危険人物です。

さらに天津も同士であるはずの
道場から命を狙われて・・・

一見バラバラに起こった数多の事件は、
全て1本の糸でつながっていた
ことが判明していきます。

無限の住人読んでみた感想・評価

細かく時代が描かれている反面、
登場人物たちのほぼ全てが
奇抜すぎるファッションです。

真面目に読むこともゲラゲラ笑いながら
読むことも可能なので、
その日の気分に合わせて二度楽しめます。

例えば加賀へ出向く天津を追うために
関所を通る必要に迫られるのですが、
万次は『百人斬り』の罪状で追われる身。

凛は付近の村の住民は利便性の問題から
手形なしで行き来できることを知ります。

ならばと、さらに罪人などを親戚と偽って
関所を通すことで金銭を
得ている者もいると予測します。

このようにしっかりと当時の背景を
精査しているのに、出てくる剣士たちが
モヒカン! スキンヘッド!

また「危」と刺繍された謎の着物!

この傾向は特に一発屋のかませ犬
ポジションに顕著で、
主要キャラたちは奇抜ながらも
有用な武器を使っています。

しかし出て来て即座に死ぬのがわかりきった
和製ジョン・レ○ンもどきがいます。

千枚通しのようなリーチも殺傷力も
明らかに劣る武器を使っています。

案の定何度刺しても致命傷に
ならないというダメっぷり。

さらに終盤、番衆・吐鉤群が
天津影久を追い詰めるため
『六鬼団』を組織します。

この『六鬼団』、主力の『花組』と
末端の『蛇組』からなるのですが・・・

あれ?

六・鬼・団て並び換えると・・・?

『蛇組』のザコたちも普段は仮面をかぶっていて、
ギャグみたいな小者っぷりを発揮しますが、
仮面を脱いでいる時はみんなイケメン。

パタリ○か!

とツッコミそうになりますが、
それでもストーリーそのものは
泣けるほどドラマティック。

まずはちゃんと真面目に通して読んで、
その後で細かな面白さをチェックして、
と何度も読み直しています。

江戸時代や剣道、剣術に興味がある方に是非読んでほしい作品

復讐をテーマにしていますが、
単なる「前向きに生きよう」で
終わる話ではありません。

むしろ、謝罪だけで
許そうとする凛に仇の1人が

「ズイブンと安いモンなんだな
アンタの親の命と貞操は」

と突きつけてくる物語です。

良い子の道徳みたいな話はウンザリだ!
活きたドラマを見せろ!
と嘆くアナタにピッタリです。

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