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【テルマエ・ロマエのネタバレ】とあらすじは?感想や無料試し読みもあり!

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル テルマエ・ロマエ
原作・漫画 ヤマザキマリ
出版社 エンターブレイン

お風呂がつなぐ現代日本と古代ローマ!?

おそらく他に類を見ない、
浴槽限定のタイムトラベル!

少なくとも若い女の子でなく、
ローマ人男性に限ればこの作品だけ!

風呂にかける日本人の執念を再確認すると共に、
ひと風呂浴びたくなるマンガ!

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テルマエ・ロマエあらすじ紹介

西暦130年代、五賢帝の1人
ハドリアヌス帝の頃の古代ローマ。

浴場設計技師のルシウス・モデストゥスは
アテネで建築技術を習得した
優秀な技師であった。

しかし「アイデアが古い」
との理由で解雇されてしまう。

当時のローマでは次々と斬新な建築物が
造られている時代、これまでにない浴場を
発想できなければ生き残れないのだ。

落ちこんでいるルシウスは、親友のマルクスに
気晴らしにテルマエ(公衆浴場)
へ行こうと誘われる。

多くの客でにぎわう浴場は気落ちする
ルシウスには騒々しかった。

喧騒から逃れるため湯船に潜った
ルシウスは奇妙な『穴』を発見する。

排水口だろうかとプロ意識を
発揮したルシウスは、
よく調べようと『穴』に近づく。

すると足を滑らせて
『穴』へ吸いこまれてしまった。
出てきた先は、なんと現代日本の銭湯。

まさかのタイムトラベルを
果たしてしまう。

ルシウスは
「奴隷用の浴場とつながっていた」と誤認する。

しかしそこにあるものは壁に
ヴェスヴィオス火山(本当は富士山)を
描くことで湯につかりながらも
絶景を眺められる奇抜な工夫。

脱衣所に貼られた歌劇の演目
(本当は映画のポスター)、
そして高度な技術を用いて
瓶詰めにされた果汁入りの牛乳。

『属州民の奴隷』が自分を
はるかに超える発想を持っていることに
ショックを受ける。

元の時代に戻ったルシウスは
このアイデアを活かした浴場を設計。

一躍大成功を果たす。

だがその大成功のために、
さらなる困難な依頼がやってきて・・・?

テルマエ・ロマエネタバレ・今後の展開

それから何度もアイデアに詰まったルシウスが
現代日本へタイムトラベルし、
新たな着想を得る展開が続きます。

ご都合主義と呼ぶには、
全裸で異世界へ飛ばされる
という状況は不便すぎますが・・・(笑)

古代ローマ人であるルシウスには
裸体を人前で晒すことに抵抗はないようです。

むしろルシウスは属州民の『平たい顔族』に
ローマ帝国が文化で負けているという事実。

そして彼らのアイデアを自分は
借用しているだけ。

斬新な発想を持つ天才と
評価されていることに戸惑いや
気後れを感じるようになります。

シャワーを豚の腸に穴を
開けることで再現したり、
浴室付きテレビを水槽で代用したり。

優秀な技師だけあってアイデアを
実現可能なものに落としこむ能力は
かなりのものですが・・・

しかしルシウスの困惑をよそに
浴場設計の天才としてローマでの評判は上昇。

ついにはローマ皇帝ハドリアヌス
にまで目をかけられる。

そして戦地で兵士たちを回復させる岩盤浴、
盗賊がはびこる不毛の地での温泉街設計と
巨大なプロジェクトを成功させていきます。

さらには皇帝に反発する勢力から命を狙われたり、
果てには多忙すぎて家のことがおろそかになり
奥さんから離婚を言い渡され・・・

ますます苦悩するルシウスですが、ついに!

これまでとは逆にルシウスが
現代日本の人々を浴場で
救う展開になるのです。

ついに『平たい顔族』にローマ帝国の
威光が届く日が来たと感動のあまり
号泣するほどですが、なかなかに前途は多難です。

果たしてルシウスはローマ帝国民としての
プライドを取り戻せるのか?

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テルマエ・ロマエ読んでみた感想・評価

タイムトラベルしているとも知らず、
いちいち属州民(違いますが)に負けたと
本気で悩むルシウスにクスッとします。

この展開はお約束として
しばらくの間続きます。

それだけに日本にもローマを模した
建物があると知った時にルシウスが
歓喜する様子は必見です。

特に古代風の温泉を
若い技師に依頼する場面です。

ルシウスが身振り手振りや地面に描いた図面で
教授する話は、心温まる上に
その結末となるアイデアに思わずうなります。

あくまで主人公は古代人ということで
身分制度を否定していません。

が、最初に奴隷用の浴場に
入ってしまったと誤認した際には

「奴隷たちの憩いの場に
自由市民がいては落ち着かないだろう」

との配慮からすぐに出て行こうとしています。

充分に資料を調べた上での、
リアリティのあるキャラクター設定
と言えるでしょう。

実際、当時のローマは奴隷こそ
帝国発展の主力と考えられていました。

才覚がある者は小遣いを貯めて
自分で自分を買い取る制度もあったようです。

この解放奴隷も作品の中で出てきます。

こういったしっかり作りこまれた
キャラクターができているのがすばらしい。

まるで現実にある出来事に間近で
参加しているような
活きた雰囲気を味わえるのです。

見逃せないのが、そうしたリアルでほのぼのした
展開にこちらが慣れてきたところで
急展開する怒涛のクライマックス!

日本の温泉街をローマ人のルシウスが
馬車で疾走する衝撃!

前後のドラマもあって、
笑いと興奮と感動が同時に押し寄せてくるような
不思議な感覚は、他では味わえないものでしょう。

現代日本から古代ローマへタイムトラベル!

あまりにも奇抜な設定の作品だけに読者を
選びそうな印象があります。

しかし実際読んでみればほのぼのとしたドラマで
読後感もすっきりしています。

最近ちょっと疲れたな、と感じている方。

このマンガを読んだ後、ひと風呂浴びて
心身共にリフレッシュしましょう。

風呂上りにはもちろんフルーツ牛乳を用意して。

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