タイトル | がばい-佐賀のがばいばあちゃん |
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原作・漫画 | 島田洋七 石川サブロウ |
出版社 | 集英社 |
終戦後の日本人の多くは
貧困にあえぎ人々はその日
暮らしをしていた。
その中で父が戦死し母親
1人で育てていく家庭が
多く見られた。
そしてこの物語の主人公である
まだ小さい少年もその1人。
そこでその少年の母親は少年の
将来を考え故郷である佐賀で
育てることを決意する。
佐賀に行くことで少年の
物語が始まることになる。
がばい-佐賀のがばいばあちゃんのあらすじ紹介
物語の主人公である
徳永昭広(小学2年生)
昭広は戦後動乱期の広島で
母親と兄の3人暮らし。
父親はおらず母親1人で
夜の商売をしながら育てていた。
この頃の昭広はとにかく
わがまま放題で兄を困らせる日々。
そして母親が夜の街に繰り出すと
そこについていくことも多々あった。
そのことを教育上よく思わない母は
妹にあることを頼み込んだ。
そしてそれは突然実行された。
大好きなおばちゃん(妹)と
母と買い物に出た昭広。
楽しい買い物も終わり佐賀に帰る
妹を一緒に見送りに行ったその時!
突然母親から背中を押され
おばちゃんと一緒の汽車に乗せられた!
昭広はどうなるのか!?
がばい-佐賀のがばいばあちゃんのネタバレと今後の展開は?
母に背中を押され汽車に乗り込んだ
昭広は母とおばちゃんの変な空気に
戸惑う。
二人共涙を流しおばちゃんは汽車が
走り出しても昭広を抱き続ける。
そこでおばちゃんは昭広に言った。
「あんたはこれから佐賀の
おばあちゃんの所で暮らすの」
それを聞いた昭広は母と兄の名前を
呼びながら汽車の中で号泣する。
だがそれが覆ることがない事実だった・・・。
佐賀駅についても泣き続ける昭広。
駅に着きおばあちゃんの家に向かう
道は外灯一つなく真っ暗・・・。
それをみた昭広はどこかに
売られるような気持ちになっていた。
やがて家に着くとそこはとても
汚いボロい家・・・。
昭広はまさかこの家がおばあちゃんの
家だと思わず別の家に向かおうとするが
おばちゃんは「ここだよ」といい家に入った。
だがおばあちゃんは中におらず
外から昭広に声をかける。
するとおばあちゃんは昭広に
「着いてこい」とだけ言い
台所へと連れて行く。
そこでご飯の炊き方を
教わり昭広の佐賀生活が
始まることになる。
がばい-佐賀のがばいばあちゃんの読んでみた感想・評価
何となく今では考えられない
話ですが何度見ても泣けるマンガです。
このマンガの原作となる小説は
読んでおりませんでしたが
私は映画からマンガに流れてきました。
映画でも目が腫れるほど泣きましたが
マンガでもまさかここまで泣くとは
予想しておりませんでした。
私は全く言っていいほど
おばあちゃん子ではありません。
それなのにこの漫画には感情移入し
とにかく号泣しました。
このマンガの良いところは
戦後の日本の現状を見せられ
そして様々ことを教えられます。
今の飽食日本の人達に
読んで欲しいと切に願います。
私の母も戦後育ちですので
食べ物を粗末にすることは
とても怒ります。
昔はうるさいとおもっていました。
けど友人や社会に出て会食などを
していると間違いなく言われることが
あります。
「本当に綺麗に食べて作法も
綺麗ですね」
言われて嫌だと思う人はいません。
これは一重に母親のおかげだと
私は思っております。
でも母親にはそのことは
まだ恥ずかしくて言えません
けどね(笑)
今の時代でもためになるような
ことを教えてくれるマンガだと
私は思います。
がばい-佐賀のがばいばあちゃんはこんな方におすすめな作品!必見
おばあちゃん子の人はこのマンガを
読んで間違いなく泣いた作品だと
私は思いますね。
とにかく驚いたのが佐賀に行く場面で
母親に背中を押されて汽車に乗せられ
そのまま佐賀へと行くこと。
今ならとても考えられない時代
だったのでしょうが戦後間もない
時代ではそれは普通なのかもしれません。
私が祖母から聞いた話では
戦後は食べるということが
一日一回出来れば良いということ。
そしてその食べるということも
山や川に言って自分たちで調達し
日々食べていた。
まさに真性サバイバルですよね。
私は結構厳しい家庭で育ってきたので
食事に対することは厳しく言われましたが
いざ自分の子供の言うとなると中々言えません。
本当は言わないとダメなんでしょうけど
ダメな親なので怒ると子供が可哀想と
思ってしまいます。
これが今の日本をダメにしていく
原因だとわかっているのですが・・・。
皆さんは私のようにならないで
くださいね(笑)
こんなことをしていたら
がばいばあちゃんに怒られて
しまいますね。