タイトル | 弁護士のくず |
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原作・漫画 | 井浦秀夫 |
出版社 | 小学館 |
世間的に有名な法律事務所には
日々様々な顧客が来所し
対応に追われていた。
そしてその事務所にはとても
人前に出せないような男が
働いていた。
だが彼がクビになるような
ことはこの法律事務所では
なかった。
口が悪く態度も悪いが彼が
担当した案件は全て良い方向へと
向かうからだ!
弁護士のくずのあらすじ紹介
白石誠法律事務所に勤めている
新人弁護士の武田真美は
悩みを抱えていた。
武田は新人のためベテラン弁護士と
共に仕事をしなければいけないのだが
そのベテラン弁護士のことだった。
その男の名は九頭元人。
九頭は人としてもそうだが
社会人としても不適格・・・。
顧客に対し暴言を吐くのは
日常茶飯事・・・。
だが彼が今まで担当して来た
案件が悪い方向へ行ったことは
ないに等しかった!
しかし新人弁護士である武田は
九頭を認めることは絶対にないと
職務に明け暮れる毎日だった。
そして今日も依頼者が来所する。
弁護士のくずのネタバレと今後の展開は?
上司からセクハラをされたという
女性「矢賀照代」が事務所に
やって来た。
そこで武田と九頭がその
依頼者の話を聞いた概要はこうだった。
矢賀ぎ残業のため会社に
残っていると周りの皆は次々と
帰るが係長は残ったまま・・・。
そこで係長が隙を見て矢賀に
近づいて来て無理やりキスや
体を触られたということだった。
それを聞いた武田はセクハラ
ではなく強制猥褻罪だと主張するが
九頭は違う意見を口に出した。
「チチ揉まれたのか?」
それを聞いた矢賀と武田は
言葉を失うが我に返った武田は
九頭に対して怒りをあらわにする。
だが九頭は気にせずその言葉を
繰り返し矢賀に聞き続ける。
そこであまりのしつこさに
武田は九頭に「あなたはどっちの
味方なんですか!?」
それを聞いた九頭は
「裁判では正義もクソもない。
裁判は勝てば良いんだよ」と
彼女に言った。
そこで九頭は依頼者である矢賀に
今までの話は不自然なことが
多すぎると突っかかる。
この一言から展開が大きく
変わることになる。
弁護士のくずの読んでみた感想・評価
主人公のように破天荒な弁護士は
今の時代ではもういないのかも
しれませんね。
口は悪いが依頼されたクライアント
だけのことを考えるのではなく
相手のことも考えて行動する。
そうすることで様々なことが
わかり依頼者にとって不利なことも
わかって行くはずです。
それを実践しているのが主人公
ですが周りの人間は中々理解
しませんねぇ(笑)
まあそれがこのマンガの
面白さに繋がっていくから
仕方ないと思いますけど。
たしかに依頼に来た人間だけを
守って勝訴に持って行くことが
弁護士の職務です。
それによって弁護の力量が
認められて様々な依頼が
飛び込んでくるのですから・・・。
何度も言いますが主人公は
原告と被告の両方に話を聞き
調べそれで裁判をする。
本当はこうすれば泥沼裁判に
なる前に良い方向へと行く
はずなんですけどね・・・。
結局のところこのマンガの
主人公はとても良い人間だと
いうことがわかります。
だからこそ面白いマンガですし
読み応えがあると思います。
弁護士のくずはこんな方におすすめな作品!必見
ここ最近読んだマンガの中では
とてもスッキリできたマンガで
さらには勉強にもなりました。
このマンガの主人公は恐ろしく
口が悪く性格も良くない感じで
物語が進んでいきます。
でも私はこの主人公のような
弁護士が現実世界にいれば判決が
変わることが多数あると思います。
これは私の偏見かもしれませんが
結局のところ勝訴する人間は
金を持っているか権力者。
こんなの不公平な裁判ではないです。
明らかに負ける裁判だと分かれば
裁判を長引かせ判決が出るのは
数年後や数十年後。
判決後も僅かな金を支払い
被告は右手うちわ・・・。
そして原告者は戦い続けますので
精神的に病んでいき判決時には
廃人同然になっている人もいます。
こんな事が今現在も起こって
いるんです!
腹が立ちますよね!
このようなこともこのマンガの中に
度々登場し主人公がその人間たちに
様々言っていきます。
綺麗事ではないことは重々承知
ですが納得いかないですよね・・。
せめてマンガの世界では
気持ちいい思いをしたかったので
面白いマンガでした。