タイトル | 夏雪ランデブー |
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原作・漫画 | 河内遙 |
出版社 | 祥伝社 |
花屋「SIMAO」の店長、
島尾六花は30歳の未亡人です。
幽霊になった旦那さんが、いつも傍に
ぴったりと寄り添っているのです。
そんな六花ちゃんに恋をしたのが、
葉月亮介です。
なんと!22歳です。
葉月君は幽霊が見える!
葉月君の恋の行方は、
どうなるのでしょうか?!
夏雪ランデブーのあらすじ紹介
花屋「SIMAO」の店長である
六花ちゃんには旦那さんの幽霊が
取り憑いています・・・
旦那さんの名前は、
島尾篤、3年前に病死しています。
生前の篤は、
六花ちゃんにすぐにでも再婚して
良いと伝えていました。
しかし篤が亡くなった時、
六花ちゃんが泣きながら
「側にいて欲しい」と聞き・・・
ずっとその日から幽霊になって、
六花ちゃんの側に居るのでした。
六花ちゃんに恋をした葉月亮介、
店長の家にお邪魔した時に裸の男性が!
なんと!!
それは亡くなった旦那さんの
幽霊だったのです。
夏雪ランデブーのネタバレと今後の展開は?
あれから葉月君の前に
度々現れる様になった幽霊の旦那、篤。
葉月君の恋路を徹底的に邪魔します。
時には!葉月君と六花ちゃんの
間に入り込んで
二人の関係を阻止する事も・・・
篤は、本当は自分が六花ちゃんを
幸せにしたいのです。
出来る事なら、この手にもう一度
六花ちゃんを抱き締めたいのです。
今まで自分の気持ちを、
はっきりと伝えてこなかった篤。
幼い頃から病弱で、諦めてしまう癖が
付いているそうです。
しかし死してなお、六花ちゃんの側に
居るって事は、きっと本当に大切な人に
気付いたんだと思います。
「一つくらい譲れないものがあっても
いい」と篤が語っている様子からも、
その気持ちが分かりますよね。
篤は、すごく後悔しているんだと
思います。
身体を借りたい、返すか分からない
そう葉月君に言った時の気持ちの本気度
葉月君が身体を貸したら、
もう二度と葉月君は六花ちゃんに
会えない様な気がしました。
最後まで篤は成仏していない様子で、
孫の代まで登場しています。
夏雪ランデブーの読んでみた感想・評価
亡くなった後の篤さんの、
六花ちゃんに対する愛情が深いです。
もしくは生前にも、
本当は狂おしいまでの愛情を
抱えて生きていたのかも知れません。
ラストに近づくにつれて、
愛情と言うより、執念の様に思えて
少し悲しかったです。
人を愛すると、その相手の幸せを
私たちは願います。
自分亡き後、その人を心配する気持ちが
いつか執着心に変わってしまうのは
愛という名の元に悲しい事です。
自分だったら、どうなのか考えて
いました・・・
その人の幸せを願いながらも・・・
愛する人の側から離れられないのは
死後に感情が伴うならば、
起こり得る、有る事なのかと思います。
葉月君は、旦那さんの幽霊が見えて
しまうタイプの人間です。
それを踏まえても、六花ちゃんを
好きでいる葉月君ならば、
きっと幸せに出来るに違い有りません。
その事実に薄々旦那さんも、
徐々に気付いている。
それでも奥さんが大切な旦那さんは、
心理的な葛藤の中に
いるんだと思います。
死んだ後の続編的な
ストーリーである作品は
大変興味を持ちました。
夏雪ランデブーはこんな方におすすめな作品!必見
一風変わったラブストーリーを
楽しみたい人には、
満足出来る漫画だと思います。
読んでいて、心情の変化が
面白くとても興味深かったです。
ストーリーが
非現実的な要素で有りながらも、
何故か感情移入出来る!
不思議な魅力を持っています。
皆んなに愛されている、六花ちゃんは
幸せな人です。羨ましいです。
亡くなった後も、こんなに深く愛情を
掛けられる恋愛を、私もしたい!
葉月君と六花ちゃんが、
結婚というハッピーエンドを迎えて
本当に良かったです。
きっと旦那さんも、
この先に六花ちゃんが幸せならば、
いずれは納得すると思いました。
あんなに美しい絵を描く事が出来る人、
ならば六花ちゃんの幸せを
願えないはずが無い!です。
六花ちゃんから、
もう離れてあげて篤さん・・・!
っと、途中思いもしましたが、
自分だったら、
篤さんと同じ行動を・・・
もしかしたら、取ってしまうかも
知れませんよね。
登場人物も少数精鋭で、
細かい心理描写に
納得出来る作品でした。
葉月君と六花ちゃんの子供、
そしてお孫ちゃんまで見れので
嬉しかったです。