タイトル | 青葉くんに聞きたいこと |
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原作・漫画 | 遠山えま |
出版社 | 講談社 |
桜田麻陽、高校一年生
地味で友達もいなくて
声も小さくて・・・
でも、そんな自分だから
話だけは聞けるかと
始めたバイト、それが「聞き屋」――
話を聞くだけの「聞き屋」に
憧れの青葉くんがやってきた!
あのキラキラした青葉くんに
悩みなんてあるの!?
青葉くんの話を聞きたい!
青葉くんに聞きたいことのあらすじ紹介
桜田麻陽(まよ)高校一年生は
地味で友達もいない、
声も小さな女の子。
麻陽は中1の時から、バスケ部の
男子、青葉に憧れていたが、
ただ見ているだけの毎日だった。
でも、少しでも青葉のような
キラキラした人になりたいと
麻陽はバイトをすることにした。
それは叔母がやっている
「聞き屋」という店で
客の話をただ聞くだけというもの。
ルールは、質問も
アドバイスも一切だめ。
ところが、最初の客として麻陽を
待っていたのはその青葉本人で――!?
青葉くんに聞きたいことのネタバレと今後の展開は?
青葉がいることに驚く麻陽。
麻陽は自分だとバレるかと焦ったが
青葉は気が付かない。
麻陽は思う・・・
「青葉くんは人気者で
悩みとかはないだろうし」
結局青葉は悩みを言わないまま、
出て行ってしまった。
麻陽は仕事が無事終わったと
ホッとしていたが、叔母は
青葉には大きな悩みがあると言う。
そしてまたこの店に来ると予言した。
青葉に悩みがあるなど
想像もつかない麻陽。
そんな中、バスケ部の試合の
スタメンが発表され、
青葉が選ばれる。
皆が青葉を祝福し、青葉も嬉しそうに
していたので、麻陽はやはり
青葉に悩みなんて無いと感じる。
しかし一瞬青葉の顔が
曇るのだった・・・。
そして叔母の予想通り、
また聞き屋に青葉がやってきた。
そして青葉は
「バスケやるのすげーダルイ」
と言うのだった・・・。
質問もアドバイスもできない麻陽。
しかし麻陽は、青葉が中学の頃
バスケを頑張っていた姿を
忘れられない。
そして青葉が
「中学のころからバスケキライだったし」
と言った時、ついに麻陽が言ってしまう。
「うそっ!」
聞くだけの「聞き屋」――・・・・
なのに否定してしまった麻陽。
青葉は少し悲しい顔をして
出て行ってしまって――!?
青葉くんに聞きたいことの読んでみた感想・評価
悩みを聞く仕事、という不思議な
仕事は何だろう?ということに
まず惹かれました。
読むと、とてもステキな仕事で
近くにこんなお店があったら
是非利用したい!と思いました。
自分の悩みをただ聞いてくれる、
そしてすべてを受け入れてくれる・・・
悩んでいる時これは本当に嬉しいです。
作中にあったのが、その時には
余計なアドバイスや質問、否定は
いらないということ。
これには目からうろこでした!
今まで友人から相談を受けたとき
自分の聞き方がいかに間違っていたか・・・
過去にさかのぼって
やり直したくなりました。
でも自分が相談したら
確かに、ただ聞いてもらいたいもの。
自分がしてほしいことを人には
してこなかったということに
いまさら気が付かされました。
主人公もなかなか上手く悩みを聞けず
奮闘しますが
その一生懸命さに胸打たれます。
それにしても、当然の話ながら
例えイケメンでスポーツ万能な人でも、
悩みはあるものなんですよね。
現実でも、お金持ちや美人の人は
悩みなんて無さそう、とどこかで
思っていたので反省しました。
ということで、色々な人に
利用されそうなこの聞き屋さん・・・
しかしながら、聞き屋の人たちの
ストレスは結構たまりそうでは
ありますよね・・・・。
それはちょっと気になりましたけど(笑)
主人公も、聞き屋の人も
無理せずにやってもらいたいです!
青葉くんに聞きたいことはこんな方におすすめな作品!必見
癒し系ラブストーリーが好きな方に
人気の作品です。
主人公が優しい性格で、あたたかい
気持ちになれますので、疲れている方にも
もってこいの漫画だと思います。
特に、この漫画のメインと
なっている聞き屋という存在。
これを介して主人公と青葉との
切ないラブストーリーは、胸をギュッと
しめつけられるような感覚にさせられます。
題名にある「青葉くんに聞きたいこと」
とある、「聞きたいこと」・・・
好きな人の話を聞きたい、知りたい、
という気持ちが「スキ」のあらわれ
なのだと気づかせてくれます。
最近、誰かの話を聞きたい!
誰かを知りたい!と思わないなぁ~?
と感じている方にも
恋のドキドキ、切なさを
思い出させてくれる作品です。
青葉のために、地味で消極的だった
主人公が少しずつ変わっていく様子も
ひたむきで、応援せずにはいられません。
好きな人の為に頑張る女の子って
とってもカワイイんですよね・・・
とっても可愛らしい絵と
しぐさに、こんな女の子に
なりたいな~と素直に思います。
それから忘れてはならないのが
聞き屋の叔母さん!
この人の言葉は、心に残るものが多く
キャラクターも面白いので
いいポイントになっています!
あたたかいラブストーリーでありながら、
こころの大切さを教えてくれる
充実の作品で、読む価値ありです!