タイトル | 瑠璃宮夢幻古物店 |
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原作・漫画 | 逢坂八代 |
出版社 | 双葉社 |
人には誰にも言えない
悩みや苦労がある。
それを解決するため
悩みを抱えている人に
「物」を渡して解決する。
だがそれは決していい方向へ
行くというわけではない・・・。
その「物」を渡して見守る
店主と人とのミステリー
ヒューマンドラマの幕が開ける。
瑠璃宮夢幻古物店のあらすじ紹介
瑠璃宮古物店の店主
瑠璃宮真央。
彼女が営んでいる古物店には
悩みを抱えた人間が訪れ
道具を購入して行く。
そしてその道具によって
その人の悩みを解決することも
あれば破滅に追い込むこともある。
彼女は言う。
「この店は長い年月の間人に愛された
道具のみを取り扱う店」
「その道具が不思議な事をしても
私は一切関与する事はありません」
とても妖艶な姿で不気味な
笑顔を浮かべながら・・・
そして今日も悩みを抱えた人間が
この店を訪れる・・・・。
瑠璃宮夢幻古物店のネタバレと今後の展開は?
以前購入した鏡が割れて
しまったので返却しにきた女性。
それは数ヶ月前のことだった・・。
彼女はたまたま通りがかった道で
とても不思議で幻想的な店を
発見したので店内へ入る。
そこで彼女の目に入ったのは
とても綺麗で可愛い手鏡だった。
それを手に取り見ていると
店主がやってきて
「19世紀位に作成された
フランス製の手鏡です」と
彼女に説明する。
彼女はそのとても不思議で
綺麗な手鏡を購入し妹に
自慢をする。
そこで店主から言われた言葉は
「決して心が平穏でない時は
この鏡ないでください」
それを胸に留め家に帰り妹に自慢
すると妹は「鏡を見ても顔は
変わらない」と辛辣な意見を言う。
ただ元来おっとりとしていた彼女は
それを気にすることもなく
鏡を日々見続けていたある日。
何と無く雰囲気が変わった姉に
妹が「化粧変えても何も
変わらないよ」と言う妹。
そんな言葉を投げかけられても
気にしない姉。
そこに妹の彼氏が家にやってきて
姉である彼女に告白をしてきたのだ!
ここから二人の関係が大きく
変わることになる!
瑠璃宮夢幻古物店の読んでみた感想・評価
人と物が織りなす
ヒューマンドラマです。
はじめ読んだ時には付喪神系の
漫画かと思いながら読みましたが
思っていたのと全然違いました。
店屋の主人から渡された物に
よっていい使い方をすれば
とてもいい物。
でも一旦違う使い方をしてしまうと
人の闇の部分が出て来てしまい
その物は必要なくなる。
特にこの物語で胸にグッときた
物語は眼鏡をかけた事により
過去の幻が見える話です。
もし私もこの眼鏡があったら
この初老の男性の様にその幻に
のめり込んでしまうかもしれません。
人には今は死んでしまったが会いたい
人って絶対にいると思います。
私は喧嘩別れした亡き父と
会いたいと思いながら読んでいたら
なぜか涙が出てしまいました。
なぜあの時素直になれなかったの
だろうとかこの物語を読みながら
同時に思っていたからです。
その人間の欲しい物を欲しい人に
渡して物語を進めていくこの漫画。
ここ最近ではとても良く出来ている
ヒューマンドラマとホラーを
合わせた作品だと私は思います。
今後も構成を考えるのはとても
大変だと思いますが連載が
続くことを切に願っています。
瑠璃宮夢幻古物店はこんな方におすすめな作品!必見
ミステリー系ヒューマンドラマ
というジャンルでしょうね。
上から目線ですみませんが
とても良く出来ている漫画で
太鼓判を押せる漫画の一つです。
それぞれ一話完結の物語に
なっていますのでとても読み易く
面白く読めると思います。
人の闇の部分を描いたと思えば
次の話は何と無く読んでいる人を
感動させたりする。
でも基本的にはやはりミステリー要素が
強いので人の闇の話が多いと思います。
でも間違いなくどの話でも共感
できることが多いはずです。
人間には必ず闇の部分がありますので
物語で出てくることを思わなかったと
いう人はいないでしょう。
もしいたら申し訳ないですけど
人の心を持ち合わせていない
人だと私は思います・・・。
特に人間関係などは家族や友人
問わず必ず一回は闇の部分を
感じてしまうでしょう。
殺したいとかは本気でやばい人
ですがそれ以外の事を考えたり
したはずです。
そのことなどをこの漫画では
取り上げて人と物によって表現
していく作品。
この物が全面的に出てくる事は
あまり無くいい所で出てくる
描写がとにかくいい感じです。
今後も期待したいと思える作品でした。