タイトル | くるみ |
---|---|
原作・漫画 | 深見じゅん |
出版社 | 講談社 |
くるみは結婚して3年目が経ちます。
夫とは同郷の幼馴染でした。
生まれ育った田舎で、
義理の父親も母親も皆んな知り合いです
それなりに大切にされているのかな?
夫から愛されているのかな?
色々と分からなくなる時も
あるのでした。
くるみのあらすじ紹介
お正月に親類縁者が集まっていました。
くるみも嫁として大忙しです。
食事を作ったり運んだりと、
自分は食べている暇もありません。
そんな時、台所で義母が
くるみに言いました。
「お餅ここで食べてっちゃいな、
あっちじゃ煩くて食べてる暇ないだろ」
義母さん優しいと思う、くるみでした。
客間では親戚達が、
子供はまだなのかと問うてきます。
お酒の勢いもあるのでしょうか、
強引に聞いてくる様子にくるみも
さすがに辟易してしまいました。
くるみのネタバレと今後の展開は?
自分のお父さんとお母さんも
来ていましたが、騒々しい雰囲気に
そろそろ帰ろうか、と父が言いました。
自分の両親が帰ってしまう事が、
くるみは寂しく感じてしまいました。
でもそんな事思ってちゃダメ!と、
自分を律して父と母を送ります。
その時父からお年玉を貰いました。
その日の夜くるみは
とても疲れてしまいました。
「お義母さん、この洗い物
明日にしてもいいでしょうか。」
義母は「いいよ」と言ってくれましたが
決して手伝うとは
言ってくれませんでした。
手伝うよ言ってくれると思っていた
くるみは、少しがっかりした
気持ちも有りました。
夜に夫から強引に誘われました。
ですが、くるみはそんな
気になりません。
夫は、そんなくるみの気持ちは
全く御構いなしです。
くるみから、思わず口を付いて出た言葉
「私を愛しているの?」
「当たり前だろ、愛してなければ結婚
しない」そう夫は言いましたが
飲みに出て行ってしまいました。
ある日友達と待ち合わせした喫茶店で、
友達との約束を断ってしまいます。
理由は、くるみには食事に行ける
お金が無かったからです。
家族経営で経理をしていますが、
給与が出たこともなく、
ただ働かされているだけだったからです
くるみは自分の人生を、
取り戻そうと決心するのでした。
くるみの読んでみた感想・評価
いつの間にかくるみの口癖に
なっていた言葉「私なんか・・・」
私なんかって、思わせるような
価値のない存在と感じてしまうくるみが
不幸なように感じました。
でも意外と多いのかも知れないとも
思いました。
何か悲しい事があると、
思わず私なんて・・・と呟いてしまう
時ってあるかも知れません。
結婚はやっぱり愛している人と
したいですよね。
大恋愛じゃなくてもいいから。
消去法的に選んだ人じゃない、
心が温かくなるような人がいいな!
人の人生とゲームは違うけど、
どこかちょっと似通っているとこもある
人生はリセットしてやり直しって
わけにはいかないけれど・・・
そこで止まって別の道に進む
それなら出来ますよね!
確かに、私たちは戦士なのかも
知れませんね。
自分の人生は自分で戦って
勝ち取るのかも知れません。
またそうでなくては
いけないのかも知れません。
くるみのお父さんが優しくて
素敵な人で良かった!
あった方が良いものをあると信じる、
その方が楽しいって考えられる人って
なかなかいないと思います。
くるみの優しさと明るさは、
お父さん譲りかも知れませんね!
くるみはこんな方におすすめな作品!必見
ずっと生まれ育った街から、
外に出たことの無いくるみが
勇気を持って東京に出てきます。
友達も頼れる人もいないのに、
東京に出てそこで知り合いを
増やしていきました。
皆んなくるみの持っている
素直で明るい純度に惹かれています。
友達もいないで来た東京、
今では自分の事のように悩んでだり
戦ってくれる友人がいます。
勇気を持てば未来って変わるんだ!!
って強い気持ちになれました。
日常の中で、ちょっと勇気を
持ちたい人には、
共感できる作品だと思います。
ゲームになぞらえたような感じで
話の展開が独特なので、楽しみながら
読めるところもポイントが高いですよ!
くるみの持っている煌めいた部分で
疲れている人や、悩める人達を
救っていきます。
はじめは絶対に交わる事が
無さそうな雰囲気の人達。
くるみが真摯に接していく内に、
心を開いていきます。
そしてそれから友人関係が始まります。
忘れていた何かを思い出すような
気がしました。
自分も頑張ろうって!
勇気が持てる作品です。