タイトル | 屍活師 女王の法医学 |
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原作・漫画 | 杜野亜希 |
出版社 | 講談社 |
H大医学部の犬飼一(通称ワンコ)は、
4年生になり、実習先が
法医学研究室になりました。
ワンコは実習先を外科で
希望していましたが
成績不振ではじかれてしまいます。
事件や事故の検死を扱うこの実習先には
通称女王さまと呼ばれる
准教授ユキがいます。
女王ユキとワンコが法医学研究室で
出会う事件が描かれています。
屍活師 女王の法医学のあらすじ紹介
H大法医学研究室の女王ユキは、
変り者としても有名です。
そんな彼女の下について、希望してなかった
法医学でご遺体との対応に
ワンコは、落ち込みます。
ある事件のご遺体を触れた時
その人が亡くなる直前の映像が
ワンコには見えてしまいます。
そんなワンコをみて、ユキは
「屍は活ける師なり」そう言って
最期の映像から、死亡原因を探ります。
ワンコだけでなく、ユキにもその
映像は見えていたのです。
二人は不思議な特技を手掛かりに
難事件を解決していきます。
屍活師 女王の法医学のネタバレと今後の展開は?
ワンコは、高校生の時に父が倒れそれを
救ってくれた医師に憧れて
この大学で、医師を目指し始めました。
父が病弱なため、ワンコはアルバイトを
掛け持ちしながら、学校に通っています。
そのため、成績がよくありませんが
持ち前の明るさと、体力で
勉強も仕事もこなしていきます。
割のいいアルバイトを掛け持ちしている為
その現場での事件に出会うことも。
いくつかの事件を解決していくうちに
ワンコは、自分が憧れていた医師が
ユキだと気が付きます。
そんな脳外科の第一線にいたユキが
なぜ、法医学研究室に移ったのか。
事情を知っていそうな
キャリア組刑事村上
ユキと同期で脳外科の准教授の狩谷
ワンコは、ユキと
大学に運び込まれたご遺体の
事件を解決していきます・・・が。
ユキと村上、狩谷の間にはもっと
大きな事件があるようです。
ゆくゆくはあこがれていた脳外科の
臨床医を目指しているワンコの進路。
謎がすべて解けた時、
ワンコはどの道に進むのか。
またユキとの関係はどうなるのか。
屍活師 女王の法医学の読んでみた感想・評価
医療ものではありますが、
基礎的なベースは、推理漫画です。
医学的な用語なども出てきますが
それほど難しい言葉ではないので
医学的知識がなくても読めます。
8人兄弟で、親は病弱で赤貧な主人公
それでも明るく元気に
そして優しいワンコ
たぐいまれ知識と美貌を持ちながらも
法医学研究室で
変人扱いされているユキ
時にワンコの優しさが暴走して
ユキと言い争うことはありますが
最後は協力して事件を解決します。
扱う事件も、犯人と被害者の間の
些細な行き違いだったり
ボタンの掛け違いだったり
謎を解いてしまうことが
本当に良かったのだろうかと
思う切ない事件もあります。
単なる謎を解いたり
トリックを見破ったりすだけじゃない
人間ドラマも描かれています。
基本、単行本の中の2~3話でその都度、
事件は解決します。
なので読みやすいです。
大きな軸となっているユキの謎があるので
順を追って読むほうがわかりやすいです。
絵柄も女性向け漫画らしい華やかさと
丁寧な描写で描かれています。
屍活師 女王の法医学はこんな方におすすめな作品!必見
医療漫画が好きな人、
推理漫画が好きな人
どちらの期待も裏切らない漫画です。
推理漫画として、
トリックの面白さもありますが
犯罪に至る人間心理の哀しさ
ヒューマンミステリーと言った感じです。
心理学を学んでいる人にもいいかも。
2013年には、松下奈緒主演
ワンコを関ジャニ∞の横山裕で
単発のドラマ化もされています。
上品な松下奈緒さんが、劇中の
ユキがするようにお尻をかいたり
汚れた格好でうろうろする姿も話題でした。
少年漫画では、
金田一少年の事件簿
名探偵コナン
女性漫画では
神谷悠の迷宮シリーズ
野間美由紀のパズルゲームシリーズ
小説では東野圭吾が好きな人には
楽しめる作品ではないかと思います。
短編小説が重なっているような
形で続いているので、
じっくり楽しみたい人にも。
またこの作品を描いている
杜野亜希の作品も舞台を様々な
場所に移した推理漫画が多いです。
特にアイドルと大学生小説家がコンビを組む
神林・キリカシリーズは、
少女漫画として恋愛要素もあって楽しめます。