タイトル | 骨の髄まで私に尽くせ。 |
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原作・漫画 | 長堀かおる |
出版社 | 星雲社 |
藤田一樹の忘れられない思い出は、
学生時代に犯してしまった出来事です。
不良グループからいじめを受けていた
仲村さやかをかばった事から
全ては始まります。
勇気がない一樹は、自分の妹に何かする
かも知れないと言う不良の脅し文句に
抵抗する事が出来ませんでした。
骨の髄まで私に尽くせ。のあらすじ紹介
不良達に逆らう事が出来なかった一樹。
不良にいじめられるさやかを、
中途半端に庇おうとした事から
さやかの処女を喪失させてしまいます。
一樹は大人になり家庭を持つ今も、
昔のその出来事が心の何処かに
引っかかり続けています。
仕事の帰り、上司とのお酒の後に
街中でさやを偶然目撃します。
再びさやかに出会えた一樹は人目も
はばからずにその場で土下座します。
突然の出来事に戸惑いを隠せない
さやか・・・
ずっと謝りたかった一樹は
許してもらう事ができるのでしょうか。
骨の髄まで私に尽くせ。のネタバレと今後の展開は?
突然の事に驚いたさやかでしたが、
笑顔で一樹を許します。
ホッと一安心する一樹・・・
人混みを離れた、
路地裏で二人は話していました。
落ち着きを取り戻した一樹は、
さやかの美しさに気を取られて
しまいます。
ミニスカートや色の白さが、
なんとも美しく感じられるからです。
一樹の平凡で平穏な家庭は、
うまくいっています。
唯一の不満といえば、
子供を産んで逞しくなってしまった妻。
まだ28歳の自分は、街で抱き合って
いる恋人達についつい目がいって
しまうのでした。
さやかに駅まで送って行くと伝えました
ですが!その途端!!
私はあの時好きだったと、
さやかが一樹の手を握りました。
感情が爆発してしまい、
二人は熱い口づけを
交わしてしまうのでした。
その日から、さやかの行動は
どんどんエスカレートしていきます。
手首を切ってリストカットの写真を
一樹の携帯に送ってきたり。
今会いに来てくれなかったら、
ファミレスの食事代金を払わないで、
警察で一樹の名前を出すと脅します。
骨の髄まで私に尽くせ。の読んでみた感想・評価
自分が何かをしてしまって、
ずっと謝りたいと思って生きていたら
苦しいと思います。
でも年々も経って、
相手に謝るって実際どうなんでしょう。
ただの自分の自己満足でしかない様な
気がします。
一樹とさやかが、どんどんドロ沼の関係
になっていき文字通り堕ちていく感じが
見ていて辛かったです。
さやかは不幸な生い立ちや境遇から、
誰かに依存しなくては生きられない様な
状態になってしまったと思います。
せっかく人を惹きつける様な美しい容姿
をしているのだから、もっと自分を大切
にしてもらいたいと思いました。
一樹が、さやかに言った通り・・・
君はもっと大切にされるべき人
って言葉が心にジンときました。
さやかも出会うべき人を間違えなければ
恋を育んでいけると思うのです。
一樹を含めて、さやかをシンプルに
大切にしてくれる人に出会えない事が
かわいそうに感じました。
幸せを二つ得る事はなかなか難しいです
一樹も何かを選んだら、
何かを失うと言う事を心に理解しながら
責任を取らなくてはって思います。
骨の髄まで私に尽くせ。はこんな方におすすめな作品!必見
内容の濃ーい漫画を読みたい人は
満足出来る作品だと思います。
メンヘラって言葉は、
最近よく聞きますよね。
ドロドロした人間関係も、
わりと興味深く読ませてもらえますよ!
漫画に出てくるメンヘラ女性のさやかは
見た感じ素敵な女性です。
どうして?こんなに素敵なのに!
よい出会いさえあれば!!と、
思ってしまいました。
学校でいじめに遭っていたり、
両親が離婚してしまい母親に育てられ、
そこでも悲しい事があったり。
さやかの人生は不幸な出来事が
重なり過ぎてしまったように感じました
一樹はさやかの過去に深い傷を負わせて
しまって、更に今も傷付けるとか無い
ですよね。
一樹が今回招いた出来事のようなもの。
罪作りだなと、私は思いました。
確かに、さやかの作戦だったかも
知れないけれど声を掛けたのは一樹だし
選択したのも一樹です!
自業自得だったように思えてなりません
こうなったらいっそ責任とって!
・・・でも奥さんも子供さんも悲しい。
願わくば奥さんも子供さんも、
一樹と一緒にいるよりも幸せになって
いるってオチにならないかな・・・
自分の中で納得する読み方を
見つけれられそうですよ!
オススメです。