タイトル | Heaven? |
---|---|
原作・漫画 | 佐々木倫子 |
出版社 | 小学館 |
ひょんなことから
ちょっと変わったレストランで
働くことになった主人公。
めちゃくちゃなオーナーに
振りまわされて今日もあたふた。
すでに、諦めの笑みをうかべる
従業員たち。
墓地の中のレストランで
繰り広げられるドタバタコメディ!
Heaven?のあらすじ紹介
伊賀はフレンチレストランで
働いていた。
料理にクレームをつけた
ヤクザに絡まれ、
サービス業なら笑えと迫ってくる。
それでも伊賀は笑わなかった。
表情が変わらないため
職場の人からもお客さんからも
怖がられていた。
3年働いているが、サービスマンに
向いていないのだろうか
と考えているとき
女の人にうちに来ないかと
声をかけられる。
フレンチレストランのオーナーだった。
あなたはいいサービスマンになれる
といって店の地図を渡してきた。
Heaven?のネタバレと今後の展開は?
オーナー・黒須仮名子に渡された
地図を頼りに店へ行くが
そこは墓地だった。
ここに店はないのかもしれないと
考えていると店の中から
従業員が出てきて案内してくれた。
店があって安心したのもつかの間、
オーナーはいい加減な人だった。
声をかけたのは伊賀だけではなく
かけた言葉も口から出まかせ。
お店がある場所も駅からは時間がかかり
繁華街やビジネス街からも遠い。
窓からお墓が見えるほど
近くに墓地がある。
客が来るとは思えないうえに
準備も全然進んでないレストランを
4日後にオープンすると
言い張っていた。
しかし
ここで驚きの事実が発覚!
伊賀以外にフレンチの経験がある人が
いなかったのだ。
基本を教え、
頑張って準備を進めていた。
オープン間近だというのに
皿が足りなかったり
トイレが出来ていなかったり。
なんとか間に合ったが当日に
クーラーが故障していることに気づき
バタバタしていた。
客が少なすぎるし
電話もかかってこない。
何かおかしいと思えば
DMに電話番号を書き忘れ
オープン日も間違って書いていた。
オープンしてからもなにかと
ハプニングだらけのレストランだった。
Heaven?の読んでみた感想・評価
目の前に墓地があるという
まさかのレストラン。
どの駅からも遠くて
客足が見込めないこんな場所に
店を出すなんて
変わり者すぎるオーナー。
人を巻き込む強引さや
行動力があるのに計画性は
無いところに惹きつけられます。
めちゃくちゃなのに
店を持てることがすごいです。
振りまわされる従業員たちも
個性豊かで、普通の人がいません。
伊賀は一見、普通の人ですが
接客業なのに無愛想で笑いません。
そんな彼がなぜ接客業に就いたのかも
気になります。
従業員だけではなく、
お客さんも変わった人ばかり。
思わぬところで笑わされます。
ホールの4人のうち
1人しか経験者がいなかったり
オープン前も後もバタバタしていて
飽きることがありません。
オーナーのミスはおっちょこちょい
なんて、かわいいものではありません。
他の従業員のミスが
軽く見えるほどに抜きんでています。
しかも、この状況で経営は
困難であるはずなのに
オーナーの自由奔放さで
何とかやっていけそうだと思いました。
Heaven?はこんな方におすすめな作品!必見
真面目な青年がオーナーから
引き抜かれ、成長していくストーリー
と思わせておいて
バリバリのコメディです。
基本的にみんな、ふざけていて
めちゃくちゃなオーナーに
振りまわされている姿は
何度見ても笑えます。
爆笑とまではいかないけれど
ジワジワとくるハイセンスな笑いを
求めている方にぴったりです。
フレンチレストランという
上品なイメージの場所が舞台で
コメディというのも
他にはあまりない設定です。
業界言葉やテーブルマナーなど
ところどころにいつか役に立ちそうな
知識や、なるほどな~という
業界事情が描かれています。
あまりにそういった業界についての
描写や解説が多いと読むのが大変です。
しかし、この作品はギャグがメインで
知識や解説などもストーリーの邪魔を
しない程度なのでテンポ良く読めます。
絵もすっきりしていてページも
ごちゃごちゃしていないので
読みやすいです。
フレンチレストランに普段
お客さんとして行く方はこの作品で
働く側のことが見れるので
新たな発見があるかもしれません。