タイトル | ランウェイの恋人 |
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原作・漫画 | 田中渉 しばの結花 |
出版社 | 小学館 |
壊してしまった母の夢を
自分が叶える――
その目的のためには
邪魔なものは全て
捨ててきた。
本当に好きだった
あの人でさえ・・・
そのかいあって、
カリスマモデルにまで
なった唯なのだが。
気持ちは孤独で
母とも上手く行かない。
そんなある日モデル志望の
女の子と同居することに!
ランウェイの恋人のあらすじ紹介
母は自分の為に夢を
諦めた。
それを知った彼女は
心の中で誓う。
自分が母の代わりに
その夢をかなえることを・・・。
そして今、彼女はカリスマモデル
新里唯として名を馳せていた。
今日も仕事終わり
元モデル、現マネージャーの
母親の車に乗る唯。
するとそこに一人の女の子が
乗り込んできた。
彼女はモデル目指して
上京した柳田亜希、
唯のルームメイトだった。
そんな話聞いてない、
と思いながら部屋に案内する唯。
唯は亜希が部屋で大騒ぎする
様子を見ながら思う、
ありえない、と。
ランウェイの恋人のネタバレと今後の展開は?
翌日、唯はスチール撮影だった。
今日のカメラマンはカツキ。
周りは知らないが、
昔二人は付き合っていた。
唯はカツキ見ながら、
昔のことを思い出す。
二人は高校生の読者モデルと
カメラマンのアシスタント
として出会った。
唯にとって、この恋は
初めての本気の恋だった。
しかし別れを
切り出したのは唯。
仲は良かった、
うまくもいっていた、
だから、当然カツキは
理由を聞いてきた。
唯は正直に答えた、
ずっと考えていた自分の気持ちを。
出会ってから時が経ち、
彼女は専属モデルになっていた。
しかし、唯には仕事に集中し
さらにスキルアップしたい
という気持ちがあった。
それは、母が世界に通用する
モデルを求めていたからだ。
母は自分を生んだせいで
パリコレモデルという夢を
諦めた。
だから、私は母の夢を
叶えなければならない。
カツキは唯の話を聞いて、
ニッコリと笑い
別れを受け入れた。
唯は自分の選んだ道は
後悔していなかった。
だがある日、唯は
母親からショッキングな
言葉を言われてしまい!?
ランウェイの恋人の読んでみた感想・評価
確かに、自分の道は自分で
決めるものだと思います、
これは正論です。
ですが、母親からあまりにも冷たい
態度を示される主人公を
不憫に思いました。
主人公は母の夢を壊したのは
自分だと責めるような
とても優しい女の子です。
それに、程度の差はあっても
親に認められたい気持ちは
誰もが持っているものです。
言いたいことは分かるのですが
もう少し優しい言い方をしても
いいのではと思ってしまいました。
しかし、いつかは自分で選んだ道を
自分の足で歩いていってもらいたい
という母の思いも分かります。
でも具体的にどうすればいいのか?
これは子供自身が見つけなければ
いけないので教えることができません。
主人公が、母親に突き放され
どうすりゃいいのよ!
となるのも当然の話だと思います。
本当の自立というのは
難しいものなんですね。
でも主人公はモデルという、
自分の世界を見つけられて
良かったですね。
きっかけはどうあれ、目いっぱい
力を注げることを見つけられた
という事は幸せなことだと思います。
自分も何かを精一杯頑張りたい!
と思わせてくれる作品でした。
ランウェイの恋人はこんな方におすすめな作品!必見
モデルの世界の話なので
ショーのドレスやスチール撮影の
衣装がとっても可愛い!
さすが売れっ子モデルだけあって
住む家もお洒落だし
普段着も真似したくなるような洋服です。
ですので、ファッションやモデルに
興味のある方には、かなり面白く
読める作品だと思います。
そんなお洒落なモデル生活をしている
主人公も、何の努力も無く
ここまで来たわけではありません。
生まれつきのものだけではなく
モデルの血のにじむような努力を
垣間見る作品でもあります。
それでも一握りの人間だけしか
残って行けない厳しい世界・・・
だからこそ皆の羨望の眼差しが
注がれるわけですね。
しかし、その彼女のストイックさが
イコール精神的強さにつながる
わけではありません。
傷つきやすく、もろく、
時には泣いてしまう年相応の
普通の女の子として描かれています。
自分も精神的に弱い方だな、と
思う人はいいかもしれませんよ。
彼女が恋や仕事に傷つき悩みながら
それでも前に進んでいく姿には
勇気と元気を貰えると思いますよ!