[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

三丁目の夕日 夕焼けの詩のネタバレと気になる結末は?実写化の原作を読む!

三丁目の夕日 夕焼けの詩

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 三丁目の夕日 夕焼けの詩
原作・漫画 西岸良平
出版社 小学館

高度経済成長期。
戦争からも立ち直り、日本中が、
熱い希望に沸き立っていたあの頃、

何気ない人々の暮らしにも、
今とは違うものが含まれていました。

近年映画として大ヒットもした、
「昭和もの」漫画の先駆けであり、
人間味を存分に味わえる名作です。

サイト内で【三丁目の夕日 夕焼けの詩】を検索!

三丁目の夕日 夕焼けの詩のあらすじ紹介

昭和三十年代。戦争の爪あとも消え、
まだオイルショックも来ていない、
高度経済成長期と呼ばれたあの頃。

戦後、日本が一番良かった頃の
様々な日常とそこに生きる人たちを、
温かい筆致で描き切っています。

もちろん、現在に比べれば、
万事格段に不便な頃ですから、
思い通りにならないことも多いですが、

それを補って余りあるほどの、
人の温かさや社会に溢れる希望は、
今を生きる人にとっても、

様々な感動を与えてもくれます。
日常系の先駆けとも言える
短編集であり超長期連載作品ですが、

同時に意外なほどの新鮮さや
風刺感覚も有しています。

三丁目の夕日 夕焼けの詩のネタバレと今後の展開は?

「やぶ総合病院」。ちょっと物騒な
ネーミングのその病院には、
一人の看護師さんがいました。

彼女のする注射は何故か痛くなく、
一ヶ月も精密検査をしても
どこが悪いのか判明しない患者を、

チラリと見ただけで、
喉にものが詰まっているだけと
見抜いてしまいます。

院長の息子が医者になったものの、
腕も度胸もなく頼りにならないとなれば、

時には医者の代わりにメスを取り、
手術を成功させてしまうことも。

そんな有能ぶりの上に子供に大人気、
非の打ちようがない看護婦さんですが、
彼女の能力を持ってしても、

生きる気を無くした老人には、
難儀していました。

早く死ねば家族も喜ぶと、
諦め切っている彼に、
病院もサジを投げていますが、

彼女は決して諦めません。

生きることに執着があれば、
元気を取り戻すことができると考え、
自らの顔に強力なお化粧を施します。

そして、ビックリするほどの美人に、
文字通り化けてしまったことで、
ご老人は元気を回復しますが、

一方で院長とその息子が、
彼女に熱を上げ始めました。

いくら有能な彼女でも、
恋の病ばかりは治せず、
困ってしまうことになるのでした。

(「天使の道」)

サイト内で【三丁目の夕日 夕焼けの詩】を検索!

三丁目の夕日 夕焼けの詩の読んでみた感想・評価

意外なほどのバラエティに富んでいました。

本作は近年、映画化され大ヒットしたことで
にわかに注目される形になりましたが、
実際読んで見ると、人情や過去だけでなく、

様々な要素を持っていることに驚きました。
時には超能力ブームを先駆けてみたり、
格好だけのプロを風刺してみたり、

あるいは環境問題を風刺してみたりと、
一話ごとの分量が短い分、切り口は鋭く、
時に意外なほどのインパクトがあります。

非常に長い歴史と思い出深い描写から、
優れた日常感覚が取り上げられがちですが、

日常話が苦手だとしても波長が合う話は
かなり多く、むしろその幅の広さが、
長期に渡るヒットの秘訣にすら感じます。

心に染みるお話があると思うと、
意外なほどの変化球が来る心地良さは、

映画などの媒体では味わいにくい、
書籍ならではの面白さでもありますね。

また、風刺はあっても過度な毒はなく、
しんみりすることはあっても、
嫌なものを見た感じにはならない、

こうした絶妙の読後感も、
西岸氏の筆力を端的に示すものでしょう。

映画から原作に入ったという方にも、
良い意味でのインパクトを
もたらしてくれるシリーズだと思います。

三丁目の夕日 夕焼けの詩はこんな方におすすめな作品!必見

十年一昔とは良く言いますが、
数十年も続くような超長期連載作品だと、
その間に作品を取り巻く世界も激変します。

本作「三丁目の夕日」もその典型で、
連載が開始された頃の70年代半ばと
2020年も間近い現在とでは、

もちろんあらゆるものが異なります。
創作に用いる道具から通信手段まで、
すべてのものが刷新された感すらあります。

しかし本作は徹底して高度成長期の、
日本が良かったと言われていた頃、
その時代の空気感を描いています。

「現在」が目まぐるしく変わる中で、
立ち位置を守り続けた本作は、
近年になって独自性が評価され、

昭和リバイバルの動きとともに、
映画化もされ大ヒットしましたが、

それはあくまで周囲のことであり、
本作の穏やかさは変わりません。

超長期連載は他にもありますが、
ここまで良い意味でマイペースを保ち、
しかも閉鎖的でない作品は貴重でしょう。

近年の昭和ブームによって、かつての
時代を描写した作品も増えていますが、
本作には本当に昭和に作られてきた、

独特の深みがあります。

また、初期の話には、どこか
星新一のショートショートを思わせる、
品の良いユーモア作品も多く、

思わぬ懐の深さを堪能できます。

平成も間もなく終わることになり、
ますます昭和が遠くなる感じですが、

だからこそ本作は輝きを増しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA