タイトル | 青の母 |
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原作・漫画 | 茂木清香 |
出版社 | 双葉社 |
お父さんお母さん
見ていて下さってますか。
絲子(いとこ)は今日
冬弥(とうや)さんの
妻になります。
彼が生まれた
水籠(みごもり)村でー…。
子どもの頃の
辛い悪夢を乗り越え
愛する人との
幸せを手に入れた
主人公・絲子。
しかし
悪夢は”人形”によって
再びよみがえり…。
独特の世界観で
背筋も凍る物語を描く
SF・ファンタジー!
青の母のあらすじ紹介
主人公・絲子(19歳)は
7歳の頃
無理心中を図った
母と踏切へ飛び込む。
幸い足を怪我しただけで
命を取り留めるが
気を失う前に見た母の顔は
死んでも笑っていた。
それをきっかけに
笑顔を”怖い”と思い
笑わなくなる絲子…。
周囲はそんな彼女を
“人形”のようだと言った。
ある日
絲子は一つ年下の
男の子・冬弥と出会う。
次第に仲良くなるにつれ
笑顔を取り戻していき…
やがて二人は
将来夫婦を誓う仲になる。
ところが
婚儀を行うことになった
水籠(みごもり)村で
凄惨な悪夢が起きる…。
青の母のネタバレと今後の展開は?
結婚式を挙げるため
彼が生まれた水籠村へ
やって来た絲子。
式の前日
自分と同じ顔をした
人形を見つけます。
当日その人形は
村の人形供養の儀で
燃やされますが
突如音を立てて
破裂しました。
驚く絲子と冬弥の前に
破裂した人形の首が
“アオノハハ”と呟きます。
不気味な出来事に
二人が戸惑う中
他の人形も一斉に
歌い始めました。
“青の母コドクの中で
子を孕(はら)む”と…。
するとどこからか
怪物・ドブメが
姿を現しました。
巨体を引きずりながら
人々を見境なく殺める
ドブメを目の当たりにし
固まる絲子。
恐怖とショックで
その場を動けません。
冬弥からしっかりしろ!と
声をかけられますが
頭を抱えるばかりです。
絲子は
幸せになるはずでした。
冬弥を手伝ったり
村の人とお話したり…
たまには
嫌なことだって
あるかもしれません。
それでも
彼とならきっと
乗り越えられる…。
そんなささやかな幸せを
手に入れるはずだったのに…。
その瞬間
大量の血しぶきが
飛び散ります。
殺されたのは
冬弥でした…。
青の母の読んでみた感想・評価
「青の母」
とても怖くて
不気味でした!
ジャンルは
SF・ファンタジー
とありますが
ホラーで
いいんじゃないの!?
と思うくらい…。
作者・茂木清香さんの
絵とストーリーは
素晴らしいと思います!
「青の母」を読もうと
決めたきっかけは
カバー絵でした。
青白い白無垢を着た
無表情の主人公と
彼女の周りを彩るのは
不気味な青い草花。
よく見ると
ムカデもいます。
気持ち悪いと思いつつも
見てしまうんですよね…。
これが
“惹きこまれる”
ということでしょうか。
主人公・絲子の人生が
あまりにも幸薄すぎて
かわいそうでした。
不気味な”風習”がある村へ
嫁いでしまったばかりに
あんなことになって
しまうとは…。
にしてもドブメとは
一体何でしょう?
いきなり現れたので
どこから来たのかも
分かりません。
あんな巨体の化物
私だったら気絶します!
一瞬”青の母”かなと
思いましたが
ドブメという名前や
村人の反応を見るあたり
そうではなさそうです。
冬弥をドブメに殺され
孤独となってしまった絲子。
彼女はこれから
嫁いでしまった水籠村で
どうなるのでしょうか?
続きがとても気になります!
青の母はこんな方におすすめな作品!必見
身も背筋も凍るような
SF・ファンタジーを描く
漫画と出会いたい…。
そんな方には
作者・茂木清香さんの
「青の母」がおすすめです!
物語の舞台は
閉鎖的な集落・水籠村。
水籠と書いて
“みごもり”だそうですが
人によっては
妊娠を意味する”孕り”を
連想する方もいるはず。
これは
タイトルにもなっている
“青の母”と何らかの
関係があると思いますよ。
主人公・七瀬絲子は
冬弥と結婚式を挙げるため
水籠村へやって来ました。
これからは
彼が生まれたこの村で
幸せになる…。
ところが
村の不気味な”風習”が
絲子を襲います。
物語の見どころは
村独自の風習と人形です!
水籠村には
人形供養の儀という
風習があります。
人形供養の儀とは
村で夫となる男が
妻となる女の人形を
奉納するというもの。
どうしてこの風習が
行われるのかは
分かりません。
もしこんなことが
現実のどこかで
行われていたら…。
…そう考えると
ブルッとしますよね!
雰囲気がホラーなので
身も背筋も凍りたい方は
読むことをおすすめします。