野原ひろし 昼メシの流儀のネタバレと感想！あらすじや無料試し読み！

大人気作品「クレヨンしんちゃん」の
異色な形でのスピンオフ作品。

何と、父、ひろしの、
しかも昼食に焦点を当てるという
まったく意外な作品ですが、

その「あるある感」は非常に高く、
ひろしのチョイスに思わず共感。

うっかりお腹が鳴ってしまうかも、な
心がおいしい一作です。

野原ひろし 昼メシの流儀のあらすじ紹介

愛する妻と子供を支える男、
野原　ひろし。

家ではいいお父さんな彼も、
昼食にはちょっとこだわります。

残っている仕事をやり抜くための
活力になる食事が欲しい、

しかし重過ぎてもダメだし、
高額過ぎても家計に響く……。

そんな難しい状況の中で、
ひろしは昼食をチョイスし、
おいしさを味わいます。

定番のそばで決めることがあれば、
時にはちょっと贅沢に
ステーキをチョイスすることも。

しかし、初めて入る店や、
心理状態を乱すお客、
意外な人との出会い等々、

色々あるのが食事時であり、
ひろしは難しい選択を迫られます。

野原ひろし 昼メシの流儀のネタバレと今後の展開は？

これまでの努力が実り、
大口の取引に成功したひろし。

仕事も終わったしそろそろ昼食をと、
少し遅い時間ですが店を探します。

そこで彼がチョイスしたのは、
「立ち食いステーキ」、

立食形式にしたため、より安く
質の高い料理を提供できるという、
ビジネスマンに最適なお店でした。

店の前にあるメニューから、
ライスやスープ等の付け合わせと
３００グラムのステーキの

「豪快ステーキセット」を
注文しようと決めたひろしは、
店内に入り中を観察します。

想像以上に立派な店で、
しかも調理の様子も見えるという
贅沢さが味わえる上に、

難しい顔をしたおじさんも
すぐさま笑顔になるような
クオリティの高さ。

スーツ姿の客が多く、
皆達成感を味わっているような
雰囲気すらあります。

そしてひろしのもとに
豪快ステーキセットが来ました。

表面だけ焼いている肉を、
お好みで熱々の鉄皿で焼き、
ソースをかけて食べるという、

名称通りの豪快さに、
ひろしのテンションも最高潮です。

しかし料理を満喫しているうちに、
ご飯だけが余るという状況に陥り、
どうしようかと迷うハメに。

しかし、「企業戦士」である彼は、
鉄皿をうまく使って、
窮地を脱出するのでした。

野原ひろし 昼メシの流儀の読んでみた感想・評価

お金持ちとは言い難い状況の中でも、
数々のグルメ漫画を読み続けて、
世界中の珍味を「味わって」きましたが、

本作の「うまい率」はその中でも指折り、
読んでいてヨダレがわいてきたのは
久しぶりの経験でした。

本作の特徴は「あるある」感ですね。

確かに特別な料理はなく、しかも
会社員の昼食ということで、
後々まで考える必要があるのですが、

ひろしの置かれている状態と、
次々とチョイスされる定番メニューが、
かつて食べた記憶を呼び覚まし、

一気に「食事モード」へと
気分を変えてしまったのですね。

実際、食べ慣れていない贅沢料理だと、
それが本当はどれぐらいうまいのかが、
今ひとつ分からなかったりするわけで、

食べた感じがリアルに再現できるのは
とても大きいですね。

また、仕事をやっているひろしが、
このメニューを選ぶ理由にも、
かなり説得力が感じられるもので、

うまい昼食が午後の活力に
なってくれればいいとも思いました。

愛妻弁当もおいしいものですが、
やはりたまには、家では食べられない
メニューで、士気を高めたいんですね。

夫の昼食代が多いと批判する奥方も
少なくないとは思いますが、
そんな時代だからこそ、

一読する方が増えて欲しいと思える、
サラリーマン応援歌のような一作です。

野原ひろし 昼メシの流儀はこんな方におすすめな作品！必見

キッズ層からアダルトまで、
極めて幅広い層に支持されている
名作、「クレヨンしんちゃん」。

今では劇場版などでは、
きっちりとした構成や考証に基づく
感動のストーリーを展開するなど、

国民的キャラと言ってもいいほど
知名度を高めていますが、

大人になってみるとしんちゃんよりも
毎日真面目に頑張るひろしに
感情移入してしまうことが多いですね。

特に、仕事や私事の関係で外回りが多く、
家での手料理が食べられない時などは、
彼の苦労を思い出してしまったりします。

その点本作は、派生作品ながら、
ひろしにスポットを当て、しかも
彼の昼食だけをメインに据えるという、

スピンオフとしては非常に異色な
仕上がりになっていますが、
「説得力」は極めて高いものがあります。

まだタップリ仕事が残っている、
サラリーマンの昼食、

特別なものは食べられないし、
ヘビー過ぎても仕事に関わるし、
かと言って軽くてもエネルギー不足に。

そんな難しい状況でひろしが選ぶのは、
やはりそばやカレー、回転寿司など、
手早くおいしそうなメニューばかり。

意外性はなく、ディテールも
そこまでは細かくありませんが、

仕事疲れのひろしに共感しつつ読むと、
おいしさの体感力も二倍三倍、
やはり食べ慣れたメニューがいいですね。

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