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かくかくしかじかのネタバレと気になる結末は?あらすじや感想もあり!

かくかくしかじか

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル かくかくしかじか
原作・漫画 東村アキコ
出版社 集英社

プロになるにはとにかく描くこと、
大ヒット作家の原点には、
強烈なほどのスパルタ教育があった。

「海月姫」や「東京タラレバ娘」など
次々と大ヒット作を発表する
東村 アキコ氏が、

自らの原点を赤裸々につづった、
ほろ苦くも温かい、
熱血青春ストーリーです。

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かくかくしかじかのあらすじ紹介

小さな頃から絵が好きで
漫画家になるとぼんやり思っていた
女子高生の明子さん。

しかし、何となくで将来は決められず、
美大に合格すべく、看板も出ていない
小さな教室に通い始めることに。

しかしその教室は、竹刀と怒声が
飛んでくるような超スパルタ塾で、
のんびりとやっていた明子さんは、

徹底的に叩き直される形になります。

しかし、その指導力は強力で、
メキメキと力がついた明子さんは
見事、美大に合格。

美大生生活を始めることになりましたが、
先生と離れてしまった彼女は、
そこで思わぬスランプを経験することに。

しかしその度に先生は、
厳しくも温かく明子さんを
鍛え直してくれるのでした。

かくかくしかじかのネタバレと今後の展開は?

子供の頃から絵が得意で、
何となく漫画家になると
将来を思い描いていた明子さんは、

特に何をするわけでもなく
普通の高校生になっていました。

一応美術部に所属してはいるものの、
漫画のプロを目指して投稿するでもなく、
のんびりと学生生活を送っていました。

しかし高校三年生となれば、
美大受験に向けた対策をするわけで、
明子さんは友達の紹介で、

看板も出ていないような
小さな美術教育に行くことに。

しかしそこはいかつい男性が
竹刀を持って怒声を上げているような
超スパルタ主義の美術塾でした。

鬼のような怒声が響き渡る中、
面白くもない課題をこなし続ける
あまりに厳し過ぎる状況に、

音を上げかける明子さんでしたが、
タフを絵に描いたような日高先生の
教えの効果は素晴らしいものがあり、

実力はメキメキと向上していきます。

受験の方も、最後に受けた、
もうここしかないという美大に
合格し、晴れて美大生となります。

しかし、大学生になったから、
何の障害もなくプロにはなれず、

明子さんは、絵が描けないという
今までになかった悩みと
直面することになってしまうのでした。

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かくかくしかじかの読んでみた感想・評価

いやあ、ど肝を抜かれましたね。

漫画が好きで好きで、今までに
恐らく数万冊は読んできた私ですが、

ここまでの努力と辛抱があるとまでは
想像できませんでした。

しかし、考えてみれば、

線の集合体で人を感動させるには、
それこそ心血を注がなければ
到底難しいことなのかも知れません。

いずれにしても、そうした作家の本音を
現役バリバリの売れっ子作家である
東村 アキコ氏自らが、

ヘビーな実体験とともに
公開してくれるというのは、
本当に素晴らしいことだと思います。

とにかく描いて描きまくるという、
「学問に王道なし」を地で行く
彼女の方法論は、

傍目から見てもキツいものですが、
その分説得力があるものでもあり、
実際、他の分野にも当てはまります。

しかし、そうした本音を言う大人は
かなり限られているもので、
自分の後悔までも交えられる人は、

本当に希少な存在と言えます。

小説などの分野でもそうですが、
プロという土俵に立てば、
師匠も弟子も関係なくなるのが

「絵を描く」世界です。

だからこそ、自分の本当の
アドバンテージである
「努力の量と質」を、

上回られかねない存在には
脅威を感じざるを得ないわけで、

真摯な感情から出された助言も、
どこかズレたものになりがち。

だからと言って先輩方に
もちろん罪はないわけですが、

青春ものとしても面白く仕上げ、
しかも若い志望者への強烈な
ハッパをかけてくれる本作は、

今までありそうでなかった、
ノウハウ本と言うよりは「教師」的な
貴重な一冊であるとも言えます。

かくかくしかじかはこんな方におすすめな作品!必見

大学に入るのが簡単になってきたと、
ここ数十年ぐらい言われ続けていますが、
特殊な技能を学べる大学はやはり難関です。

中でも美術と音楽に関しては、
受験の段階で多浪を覚悟するような、
本当に「狭き門」だったりします。

そのため、漫画家になるにも、美大という
進路を取った人は多くありませんし、
美大出の先生方も、学校時代については、

多くを語る人が少ない印象があります。

青春や学校生活をどうして語らないのか、
門外漢の私は疑問に思ってもいましたが、
本作にはその答えの一つがありました。

とにかくレベルが高く、ハードな試験を
パスするために行われる、超スパルタな
レッスンの数々。

地味で面倒でしかも要求が高く、
報われる感じが一切ないような、
えげつないほどハードな教室での日々。

しかし、それらの課題をこたしてさえ、
ようやく「美学生」になれるだけで、
プロへの道は果てしなく遠く険しい。

本作にあるのは、そんな、
ハングリーを切り出して絵にしたような
強烈な現実の日々であり、

一切の綺麗事がなく、また、
天才のヒラメキ的な
都合の良い展開とも無縁です。

成功話としても自伝としても
ハード過ぎるような展開が満載ですが、

だからこそかえって、
「いかにしてプロになるのか」、

的教本としての価値は
他の類書よりも
さらに高いものになっていると思います。

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