タイトル | 永遠かもしれない |
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原作・漫画 | 赤石路代 |
出版社 | 小学館 |
17年間、心臓の病のため
入院生活を強いられてきた、こすも。
彼女の心臓移植は
絶望視されていたが
奇跡的にドナーが見つかり、
健康な体を手に入れた!
しかしそのドナーは
普通の人ではなかった――!
壮大なスケールの世界観を
楽しめる、SFラブストーリー!
永遠かもしれないのあらすじ紹介
黄金原(こがねはら)こすも17歳は
心臓移植の順番待ちのため、アメリカの
病院に入院しています。
しかし、彼女の血液型は珍しいもので、
なかなかドナーは
見つかりませんでした。
その頃、同じNYで
日巫子(ひみこ)という少女と
日嗣(ひつぎ)という青年が
ファストフード店を訪れます。
日巫子は客に紛れて、蝶が
入ってくるのを見つけ、
日嗣にある頼みごとをします。
それは、至急レンタカー屋で
車を借りてきてほしいということ。
日巫子は首からさげていた、
大切な「生玉」を日嗣に渡し、
急いでくれと念押しをするのでした!
永遠かもしれないのネタバレと今後の展開は?
日巫子が道路を見ていると、
窓に蝶が張り付いているトラックが
猛スピードで店に向かってきます。
即座に店内の客に避難するよう
日巫子は言いますが・・・。
店の前にいた、小さな子供と
母親の二人は気が付きません。
日巫子は子供をかばい、
神を呼び寄せトラックを
止めようとしますが
神の力は弱く、
日巫子はひかれてしまいます。
脳死状態になった日巫子は、
こすもと同じ血液型だったので
すぐに心臓は移植されます。
日嗣は日巫子の亡骸に対面した時には
すでに手術は行われた後でした。
彼は絶望し、日巫子の後を追おうとしますが、
空に慶事の前触れを発見して
不思議に思います。
日巫子様が亡くなったのに・・・。
すると日巫子が死ぬ前に日嗣に渡した
「生玉」が光り出しました。
これらの不可思議な出来事が、日嗣を
こすものもとに向かわせることとなります。
彼は、こすもと会うことで、
日巫子が本当に亡くなってしまったのか
確認できると考えたのでした。
ところがその場に三人の女が現れて
大変なことになってしまいます!
永遠かもしれないの読んでみた感想・評価
こすもがやっと心臓移植を受けられて
心からホッとしたのに、こんな展開に
なるとは、驚きました。
作品の最初に出てくる、蝶も
少ない数でも十分不吉な感じですし、
大量に出てくると大変迫力があります。
人の口からイモムシが出てくる、
マカロニに幼虫が入っている
等のグロテスクな表現で
邪気の恐怖が
ダイレクトに伝わってきます。
これらの蟲にとりつかれた人たちを
こすもや日嗣が祓うところは
本当に痛快でした!
特にこすもが色々な神を降臨させ
敵を倒すところは、スケールが大きく
圧倒されます。
ただ、こすもが日嗣に淡い恋心を
抱いているのに対し、
彼は未だに日巫子を忘れられずに
いるのは悲しい片思いだな、
と思いました。
長い付き合いの相手が
亡くなった喪失感は計り知れず
切り替えろ
という方が酷だとは思います。
しかしこれから戦わなければならない
敵に油断は禁物です。
心の隙間につけこまれないように
するためにも、二人には強い絆を
つくって欲しいですね。
永遠かもしれないはこんな方におすすめな作品!必見
SFファンタジーのラブストーリーの中でも
強大な敵と戦いながら、真実の愛を
物語る傑作です。
本書は1997年から約3年間連載された
人気作品ですが、月日が経っても
色あせることはありません。
作者が武蔵野美術大卒ということもあり
絵柄も非常に美しく、時代を越えて
読む者はとりこになってしまうでしょう。
画力が飛びぬけているだけに、
恐ろしい場面の迫力も凄いのですが
そこもまた見どころと言えます。
話の構成も壮大ながら
分かりやすく、どの年代の方も
大満足できること間違いないでしょう。
しかしあっと驚くような展開に
思わず度肝を抜かれることは必須です!
戦いの結果はもちろんのこと、
愛のストーリーの着地点もまた、
相当に気になってしまうので
最後まで目の離せない作品ですよ。
SFに今まで縁が無かったという方も
真の愛情物語として、
奥深く掘り下げられているので
非常に楽しめますよ。
2003年には続編「天の神話地の永遠」の
連載が(不定期で)開始されています。
こちらも大変面白い作品ですので
気になる方はチェックしてみてください!