タイトル | 國崎出雲の事情 |
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原作・漫画 | ひらかわあや |
出版社 | 小学館 |
”可愛い容姿”を持つ
國崎出雲(15歳)は
れっきとした
男でありながら
異性だけでなく
同性からもモテる
人気の高校生。
なぜこんなに
モテるかというと
8年前の”ある出来事”に
関係していてーー…。
男の中の男として
生きていきたい出雲が
”女”になる!?
歌舞伎をテーマに描く
出雲の成長物語!
國崎出雲の事情のあらすじ紹介
女子より可愛い
主人公・國崎出雲
(くにさきいずも)は
歌舞伎界で有名な
「國崎屋」の息子で
幼い頃から”女形”を
やらされてきた。
当時は女形の意味も知らず
ただ人を楽しませられることが
誇らしいと思っていたが…
幼馴染・柚葉(ゆずは)に
女形の意味を教えられ
そこで自分が
父・八雲(やくも)に
遊ばれていたと気づく。
それがきっかけで
歌舞伎が大嫌いになり
両親の離婚で
國崎家を出た出雲。
もう縁を切ったつもりだが
女形として育てられたせいで
15歳になった今でも
数多の男にモテている。
早く男らしい生活を送りたい
と願っていたある日
学校から帰宅すると
母の置き手紙を見つけ…。
國崎出雲の事情のネタバレと今後の展開は?
(なんだ珍しい
置き手紙なんか残して…)
”出雲お帰りなさい
学校はどうだった?
突然だけど母さん
友達といっしょに
旅行へ行くことになったの
帰ってくるのは一年後かな”
出雲は手紙を見て
驚きの声をあげます。
”出雲ももうすぐ16歳
立派な高校生だもんね
お父さんのところへは
一人で行けるよね?”
お父さんのところへは
一人で行けるよねーー
その一文を見た瞬間
固まります。
「…帰ってきたら…
シバいてやる」
こうして
8年振りに國崎家へ
帰ることになりました。
國崎家の拠点である
歌舞伎座へ訪れますが
父・八雲とはやはり
会う気になれず帰ろうとします。
するとその時
振り向きざまに
男二人とぶつかりました。
「おいお前!
ぶつかっといて詫びもなしかよ」
とつっかかる二人に
出雲は負けじと言い返し
睨みつけます。
ところが二人は
出雲の可愛い顔を見た瞬間
トキめいてしまい
「よく見るとお前
可愛いじゃねーか」
とナンパをし始めます。
出雲が戸惑いながら
抵抗していると
どこからか着飾った
女性が現れました。
出雲を連れて行こうとする
一人の男の手を掴むと
「色恋沙汰なら他所でやんな!」
とかっこよく一喝。
二人を追い払った後
女性はニコッと笑って
出雲を安心させます。
そしてその場を
颯爽と去っていきました。
出雲は意を決して
歌舞伎座の中へ入り
八雲と再会しますが…。
國崎出雲の事情の読んでみた感想・評価
歌舞伎をテーマにした作品は
『ぴんとこな』くらいしか
読んだことがないので
本作はどうだろう?
と少し不安でしたが
想像していた以上に
楽しめました!
立派な女形を目指す
主人公の奮闘物語は
面白くて惹きこまれます。
またイケメンではなく
”男の娘”の主人公というのは
斬新だな~と思いました。
実際絵を見ると
女子と勘違いするくらい
小柄で可愛らしいです!
そりゃ女だけでなく
男にもモテて当然ですよね…。
ちょっとだけですが
羨ましくなりました。
歌舞伎嫌いなところは
『ぴんとこな』の
主人公と似ています。
唯一違うのは
”女形”を目指すというところ
…くらいでしょうか?
そういえば
主人公の名前を見た時
パッと”出雲阿国”が
思い浮かびました。
出雲阿国は女性ですが
現在の歌舞伎の元となる
かぶき踊りを創設した
偉人なんですよね~。
もしかすると作者さんは
出雲阿国から名前を
取ったのかもしれません。
出雲にはこれから先
様々な困難や試練を
乗り越えていきながら
歌舞伎役者として……
女形として成長していく
と思います。
色んな人たちとの出会いも
楽しみです!
國崎出雲の事情はこんな方におすすめな作品!必見
男の娘を主人公に描く
異色の作品に出会いたい…。
そんな方には
「國崎出雲の事情」を
おすすめします!
まずはじめに
男の娘を知らない方のために
説明すると……
男の娘(こ)とは
”見た目が女の子の男の子”
という意味を持つ言葉です。
男の娘の主人公・國崎出雲の
絵を見てもらえると分かりますが
これがもう可愛いんですよ…!
そりゃモテるよねって感じの
見た目をしています。
本作の異色なところは
これだけではありません。
驚くことに出雲は
歌舞伎役者の息子なのです!
そのため幼い頃から
”女形”として舞台に
立たされていました。
…ちなみに女形も説明すると
歌舞伎役者(男)が演じる
”女装”です。
テレビや舞台で一度は
歌舞伎を見たことがあるなら
分かると思います!
男性が演じる女形は
まるで本物の女性のような
美しさがありますよね。
出雲は幼馴染・柚葉から
女形の意味を教えられて
歌舞伎嫌いになりますが…
國崎家を出て数年後
母の一年間の海外旅行で
國崎家へ戻るハメに。
そこでは
父・八雲との再会や
様々な歌舞伎役者たちとの出会い
そしてまさかの”恋”も
描かれています。
最初から最後まで
目が離せませんよ!