[PR]Yahooプレミアム会員が最大6ヶ月無料+毎週(金曜)20%ポイント還元中!【ebookjapan】

貧民の食卓のネタバレや感想を書いてます!最終回(結末)ってどうなってるのか続きが気になる!

貧民の食卓

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 貧民の食卓
原作・漫画 おおつぼマキ
出版社 新潮社

金はなくとも心は豊かに。

手間暇かけずにわずかな金額で
おいしい料理が出来上がり?

辛いことがあって落ち込んでいても、
おいしい料理で笑顔を回復。

おもしろ貧乏一家が激安・美味の
アイディア料理をご紹介。

おいしい笑顔で今日も
世間の荒波を乗り切ろう!

サイト内で【貧民の食卓】を検索!

貧民の食卓のあらすじ紹介

赤柿留吉が、妻・夏記を
亡くしてから既に2年。

長女・千夏は中学生、長男・ハジメは
小学生、まだ育ち盛りの二人の子のため、
留吉は身を粉にして働いて…はいなかった。

すっかりプー太郎生活が板についてしまい、
朝からパチンコ、麻雀といった
ギャンブル生活をおくっている。

そんな生活能力ゼロの父をどつく
千夏だが、一向に改善の兆しはなし。

公共料金の支払いは滞りがちで、
子供たちに小遣いはない。

夏記三回忌の席でおじの橋本からは、
千夏とハジメを引き取る話まで
出される始末である。

しかし、環境は最悪でどーしようもない
おっさんと罵っても子供たちが

留吉から離れない訳、それは
「料理」にあった。

限られた予算と材料を使って、
どんな相手もうならせるほどの
料理をつくってしまう。

料理が家族の絆を(かろうじて?)
つなぎ止め、今日も赤柿家の食卓には

笑顔で料理をほおばる
子供たちの姿があった。

貧民の食卓のネタバレと今後の展開は?

留吉の料理が絶品なわけは、彼は
もともとフレンチ料理人だったから。

修行先のフランス領タヒチで、
モデルとして活躍していた夏記と
出会い、そこから交際・結婚に至った。

モデル活動に付き添って世界中を
回ったことも料理の腕をあげる
要因となる。

ちなみに、二人の歳の差は12歳。

付き合い始めたときに夏記はまだ
18歳で高校生だった。

両親を亡くして橋本のおっちゃんが
育ての親となっていたが、交際を

反対されて二人で駆け落ち、
強引に結婚した。

夏記の2年前の死因は、大福もちによる
窒息死。

家族に隠れてつまみ食いしようとして
のどに詰まらせた。

千夏の食欲が鬼のようであるのは、
母譲りのところもある。

当初は、小学校でのハジメの奇行や
留吉の生活態度の悪さから厳重注意を
していた担任の井山遥は、その料理の

うまさと親子の団欒の姿にすっかり
骨抜きにされ、挙句に恋愛感情と

勘違い、理由をつけては赤柿家に
入り浸るようになる。

ハジメのクラスメイト、健太やみくらも、
料理を通して家族ぐるみの
付き合いをするようになっていく。

他にも、東大浪人の隣人・茶柱万作や、
ヤクザの親分ながらベジタリアンで

気がやさしい甘栗組の親分らが
料理をとおして、よく赤柿家に
出入りするようになる。

サイト内で【貧民の食卓】を検索!

貧民の食卓の読んでみた感想・評価

異様に料理が上手、ギャンブル好き、
生活能力ゼロ、というところは何故か

料理グルメ系コミックに登場する
キャラクターによくある
パターンとなっている。

それぞれに持ち味があり、憎めない
キャラクターとなっていることが多いが、
この作品の留吉についても同様に

「しょうもない」と笑い飛ばせるような
キャラクターとして描かれている。

ぐうたらを通り越して、働いたら
負け感をこれまでかとまで
醸し出しているが、現実社会では

非難の対象となるようなものも、
コミックゆえの笑いをとるための
スパイスとなっている。

「貧民」というフレーズは現在でも
使われてはいるが、かなりマイナス
イメージが強い。

「貧困家庭」といったニュースは
時折世間を騒がせ、社会問題に
なっている。

そのような経済だけからの見方なら
この赤柿家も「貧困家庭」であり、

厳しい社会の被害者扱い
されるのかもしれないが、これが

連載されていた時代的なものも
あるのだろうが、そのようなことは
みじんも感じさせない。

「飢えている」わけではなく、
あくまで「金」がないだけ。

「貧困」ではなく「貧乏」なだけ。

足りないものは多いけれど、
飢えて死ぬわけでなく、限られた
生活範囲のなかで精一杯楽しく生きている。

作中で留吉が遥に「そう、杓子定規で
考えなさんな」とよく言っているが、

「人生そう堅く考えることなく
気楽にいきましょう」ということだろう。

そのための知恵を、面白おかしく、
語り掛けてくれている。

貧民の食卓はこんな方におすすめな作品!必見

グルメ系コミックが好きな人から
一人暮らしを始めて食費の節約に

悩んでいる人まで、幅広い人に
見てもらいたい作品である。

「節約生活」のマニュアルとして
使える面があるということは否定しないが、

注意点としては、料理以外の
ことについてはあまり参考にならないと

いうことと、具体的な金額が出ているが
これらは当時(2002年前後)の

レートであり、現在は変動していると
いうことを覚えておいてほしい。

それらを念頭においたうえで、普段の
生活でも使ってもらいたいコミックである。

同じようなコミックとしてあげるとすれば、
週刊コミックモーニングにて30年以上の

長期連載を更新し続けている大御所
「クッキングパパ」であろう。

「貧民の食卓」と対照すべき
作品としてこれ以外のものは
今のところ思いつかない。

どちらも作中で描かれる料理に
ついては、実際に作られており、

どちらもレシピ本としての
利用価値は高いものがある。

あえて違いをあげるとしたら、
「パパ」においては紹介レシピは
1ページにまとめられており、物語中での

調理の過程はそれほど
詳細に描かれることはない。

一方で「貧民」においては、
その調理の過程から描かれている。

ある程度料理慣れしている人には
「パパ」の方がレシピとして

使いやすいが、初心者には「貧民」の方が
使いやすいと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA