タイトル | アンナさんのおまめ |
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原作・漫画 | 鈴木由美子 |
出版社 | 講談社 |
魚にそっくりな顔の主人公、桃山リリは、
なぜか自分はとびきりの
美人だと思い込んでいます。
親友のアンナは本当の美人ですが、
彼女がナンパされたりすると
自分がされたと勘違いしてしまいます。
アンナの彼氏も美人な自分に
惚れていると思い、主人公と
親友アンナと親友アンナの
恋人の3人が中心に進んでいく物語です。
アンナさんのおまめのあらすじ紹介
主人公「桃山リリ」は、深海魚そっくりな
顔ですがスタイルが良いため男性に
注目されることから、自分は
美人だからもてるのだと思い込み、
親友「西園寺アンナ」の恋人
「坂上恭太郎」にも会った瞬間に
自分に一目ぼれしたと勘違いします。
一目ぼれしたのはリリの方なのですが、
恭太郎に惚れられてしまっては
親友アンナに申し訳ないと思い、
恭太郎もアンナとの恋仲を
順調に進ませるために、リリに
勘違いを気づかせようと
さまざまな手を使い奮闘していきます。
アンナさんのおまめのネタバレと今後の展開は?
全6巻の中に、途中から
いろいろなキャラクターが登場します。
中でも第2巻に登場する「月灯ほのか」
という女の子がいるのですが、彼女も
リリと同じで美人ではありませんが、
性格がリリとは正反対で、
美人ではない自分たちは
地味でいなくてはならないという
考えがあります。
しかし、リリは自分は美人だと
思い込んでいますから美人でない
月灯とは対象的に自信たっぷりに
振る舞います。
そんなリリに対して月灯は、
美人と同じ行動をとるなんて
図々しいと、ことごとくリリを
自分たちの世界に入れようと試みます。
リリの親友のアンナは、月灯に、
リリは美人ではないが見えない努力を
たくさんしているから月灯とは
違うのだと説得します。
月灯はアンナの話を聞き、最初は
何が違うのかと納得しませんが、
自身も美人ではないなりに
頑張らなくてはと自信を
もつようになります。
のちに月灯には、自分にそっくりな
彼氏もでき、テレビ番組にも出演して
人気者になっていきます。
アンナさんのおまめの読んでみた感想・評価
一見主人公は、美人な親友の
アンナのようですが実は桃山リリです。
とても明るくて、深海魚のような
顔をしているのにスタイルが良いため
男性の注目を浴びてしまうことから
自分は美人だからもてるのだと
勘違いしてしまいます。
読んでいると、一瞬その勘違いに
驚きますが、テンポがよく突っ込みどころも
多くとても惹きこまれます。
親友アンナの恋人恭太郎もリリに
自分が惚れていると勘違いされ、
アンナとの恋を順調に進めるためにも、
なんとかリリの勘違いを目覚めさせようと
奮闘しますが、うまくいかず、
そのリリとのやり取りが見どころです。
リリは勘違いをしていますが、一方で
親友思いで、純粋なところもあります。
三角関係のようですが、親友アンナは、
そんなリリを厚かましいと思いつつ
本当はリリが親友思いの優しい人だと
わかっているため、まったくライバル心は
もっておらず、恭太郎も時々そんな
リリの純粋なところが憎めず
優しくしようとしてしまいますが、
次の瞬間リリの勘違いが
始まってしまうという、
笑いがたっぷりのストーリーです。
アンナさんのおまめはこんな方におすすめな作品!必見
少女漫画ですが、甘いラブストーリー
ではないので、男性でも
読みやすいと思います。
テンポがよくさっぱりとしていて、
主人公リリが勘違いで
イライラさせつつ純粋で温かい
キャラクターですから、年齢層も
学生から大人の方まで
幅広く読めると思います。
笑いどころも多いので元気を
出したいときには最適です。
主人公リリは極端ですが、その他の
登場人物も併せて、身近に
ああこのような人いるなと思わせて
くれる親しみやすいキャラクターが
多いのも魅力です。
全6巻ですから、長すぎず
短すぎないのもおすすめのポイントです。
1巻ずつ、1話ずつ完結していますが、
主人公の勘違いから始まる
特殊な三角関係ですから、
読んでいると続きが
気になり惹きこまれてしまいます。
作者の鈴木由美子さんの作品には
ほかにも「カンナさん大成功です」
という漫画もありますが、こちらは
整形して美人になり、自分は
完璧だと思い込む主人公ですから、
比較的ストーリーの種類が似ていて、
この作品が面白いと思った方は
楽しめると思います。