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花音のネタバレや結末が気になる漫画!

花音

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル 花音
原作・漫画 さいとうちほ
出版社 小学館

音作りのためにモンゴルに渡った
若手作曲家、天童は、
天才少女である花音と出会い……、

万事エリート主義の傾向がある
クラシック音楽界の常識を
塗り替えるほどの型破りな

天才的少女花音を堪能できる、
個性派クラシック音楽漫画です。

サイト内で【花音】を検索!

花音のあらすじ紹介

世界的指揮者である三神と揉め、
音作りのためモンゴルに渡った
若手作曲家河原天童は、

馬に乗り、民族楽器を弾く少女、
花音と出会います。

日本人の母に育てられた花音は
美しい容姿と真っ直ぐな気性、
そして音楽の才能を持っていました。

落馬をきっかけに亡くなった母が、
お父さんは生きていると話したことで、
日本に渡ることを決意します。

しかし、型破りな天才性を発揮する
花音にとっても日本は
勝手が違うところでしたが、

その才能は聴く人を惹きつけずには
いられないレベルでもありました。

花音のネタバレと今後の展開は?

テレビのCMなどあらゆる仕事を
手広くこなしている作曲家、河原天童。

彼は局の関係者とともに、世界的指揮者、
三神弦と交渉に出向いていました。

三神にモンゴルを旅する、
紀行番組の音楽を作って貰う話でしたが、
三神はまったく乗り気ではなく、

さらに言えばひどく邪険な態度でした。

天童は三神の軽口に対して
挑発めいた応答をしてしまい、
三神の機嫌を決定的に損ねてしまいます。

三神は天童に、番組の音楽を
全て作れと指示を飛ばした上で、
もし悪い出来なら業界から追い出すと宣言、

これには天童も黙っておらず、
撮影隊とともにモンゴルに行くことにします。

しかしウランバートルからツァガーンに進み、
そこで宿を取ることになっていたのですが、
ホテル側の人間の姿はなく、

ガソリンが切れたということで運転手が
燃料を探しに行ってしまい、天童は
砂漠の中に取り残されてしまいます。

するとそこに現れたのが、
馬に乗った少女、花音でした。

まるで少年のような彼女の母親は
美しい日本人だったため、
完璧に日本語を使いこなすことができ、

厳しい生活の中であらゆる仕事を
こなす熱心さも身に着けていました。

しかし宿に着いた次の日、
落馬して胸を打ったと言っていた
花音のお母さんが、

花音に対して本当のお父さんは
まだ生きていると告げてから
この世を去ってしまいます。

その突然の悲しみの中で、
バイオリンを奏でる花音は
紛れもなく天才だったのです。

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花音の読んでみた感想・評価

とてもワクワク感があり意外性もある、
熱い物語でしたね。

いわゆるクラシック音楽というものは、
初心者向けからプロ志向まで、
ガチガチにコースが定まっていますので、

それらをこなすのに膨大な時間がかかり、
必要となる費用も巨額です。

もちろんそうした時間は無駄でなく
音楽の中でも特別に技巧が必要となる
クラシックの道に入るには必要なのですが、

本作の花音はモンゴル育ちで完全な独学、
馬にも乗れ民族楽器も弾ける逞しさがあり、
とてもワクワク感がある女の子です。

そしてその才能を発掘した天童さんも、
作曲家と大喧嘩してモンゴル行きという、
熱血漫画の主人公のような経緯で、

身の振り方を決めてしまうタイプであり、
だからこそ話を進めていく力を感じました。

お父さんを探したいという花音の切実さも
非常に現実的なために説得力があり、

さらに言えば人を蹴落とすタイプの
願いでもないので素直に応援できたのも、
読み手としてはいいですね。

エリート主義のクラシック音楽の世界で、
どこにも属しておらず、十代後半まで
モンゴルに居続けた花音は、

音楽漫画の世界においても完全な
「異端」でありますが、だからこそ、
他にはないワクワク感がありましたね。

花音はこんな方におすすめな作品!必見

およそ文明や文化があるところには
常に音楽はつきものですが、
成熟した西洋音楽とは異なり、

東洋の音楽は伝統的でありながら、
野性味のようなものを感じられます。

しかしジャンルが違い過ぎるため、
この二つが交わることは少ないのですが、

本作はモンゴルで生まれ育ち、
独学で音楽の素養を高めた花音が、
日本に渡りバイオリンを演奏する形で、

野性味と繊細さの融合を見せています。

もちろん実際音は聞こえないのですが、
演奏をする花音の姿は
非常に説得力十分であり、

モンゴルや中国といった
アジア系の音楽が好きな方にも
胸が熱くなる内容ではないかと思います。

また、花音の性格も、モンゴルの社会で
育て上げられたということもあってか、
日本の人とはまた違うレベルの、

軸の確かさというか、確固とした
自分を感じることができるタイプであり、
音楽にもそれが反映されています。

作曲担当者が指揮者と衝突し、
モンゴルに行ったところで
花音と出会うといった、

この種の作品としては相当個性的な導入も、
ネット以前の時代のアナログな雰囲気も、
花音の純朴な性格や立ち位置に合っていて、

本筋である「天才音楽家の演奏」を
うまく活かしきっているのが
雰囲気としても心地良かったですね。

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