タイトル | 女衒 |
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原作・漫画 | 倉科遼 岩田和久 |
出版社 | グループ・ゼロ |
古来から伝わる
女衒(ぜげん)とは
女を買いつけ遊女として育て
遊郭や女郎屋に売るという
仲介業を意味する。
そして現代の日本にも
同じような仕事がある。
「艶(いろ)に関わる女
斡旋(あっせん)します」ーー
これは”現代の女衒”と呼ばれ
生きる男・川崎光司の物語!
女衒のあらすじ紹介
艶の硲(はざま)を
駆ける男・川崎光司は
ある日”ユキ”に出会う。
ユキは海外留学という
大きな夢を抱いており
その為にはお金が欲しいと
AV女優を志望していた。
光司は早速AV専門の
プロダクションへ行き
彼女を預かってもらうことに。
AV製作会社への交渉も進み
ユキのAVデビューは決まった。
そしてデビュー作撮影前夜
部屋でくつろぐ光司のもとに
緊張した様子のユキが訪れる。
「なんだユキ、どうした?」。
「なんだか緊張しちゃって…
練習させてくれませんか?」。
そう言うとユキは
自ら服を脱ぎ出しーー
女衒のネタバレと今後の展開は?
ユキは自ら服を脱ぐなり
光司を襲いました。
光司は驚きますが
これも女衒の仕事だと思い
大人の営みをすることに…。
経験人数豊富なユキの
”淫乱”は本物でした。
その後翌日の撮影を終え
デビューしたユキは
”淫乱シリーズ”で
見事人気を博します。
それからというもの
売れっ子AV女優となった
彼女はすっかり舞い上がり
海外留学の夢を忘れて
せっかく稼いだ大金も
ホストクラブへと消えます。
しかしこの状況が
長続きすることなく…
半年もすると飽きられ
仕事は激減しました。
人間という生き物は弱いもので
一度広げた生活は落とせません。
そしてユキは掟破りをします。
「出演(でた)よインディーズ!
それが何か悪いの?」。
悪びれる様子もないユキを
厳しく説教した光司は
彼女を連れて事務所である
プロダクションの社長に
謝罪しに向かいます。
社長は大目に見てくれたものの
今後一切ユキは使わないと
きっぱり言いました。
数日後光司は
ユキをそそのかした男を
探し出し話をつけました。
その男はAV専門の
若いカメラマンでした。
ユキは仕事をすべて失い
AV女優ではなくなります。
そこで仕事を紹介してと
光司に頼みますが…。
女衒の読んでみた感想・評価
倉科遼さんの作品は
何度読んでもいいですね!
私はこれまで
『女帝』や『女帝花舞』など
いろいろ読んできましたが…
どの物語も面白くて
素晴らしいです。
本作も飽きることなく
充分楽しめました。
とにかく”現代の女衒”
光司がかっこいい!
筋の通ったイイ男でした。
それにしても年齢は
いくつなんだろう。
20代後半か30代前半?
まぁかっこいいので
いくつでもOKですね!
光司は外見だけでなく
中身もイケメンでした。
”俺は女が好きだ
女は可愛い……
その愛すべき女たちを
哀しい目に合わせたくない”。
こんなキザなセリフを
さらっと言えるのは
彼だけだろうな~。
セリフ一つ一つが
本当にかっこいいです!
”どんな業界であろうと
その業界独自のルール
ってもんがあるんだ!
それを守れねぇ奴は
どんな業界だろうと
生きてはいけねぇ!”。
これは名言でしょう。
世の中こういう人が
増えたらいいのにと
強く思いました。
女衒はこんな方におすすめな作品!必見
裏稼業を題材にした
作品を読んでみたい…。
そんな方には
「女衒」を推します!
本作は”現代の女衒”こと
川崎光司を主人公に描く
青年まんがです。
物語を手がけるのは
漫画原作者・倉科遼さん。
代表作には『女帝』や
『女帝花舞』などがあります。
作画は『復讐の女たち』などの
漫画家・岩田和久さん。
本作で描かれる裏稼業は
ずばり”女衒”です!
本来ならこの仕事は
遊郭や女郎屋の衰退とともに
消滅したと思われていました。
しかし現代の日本にも
女衒と似ている仕事が
存在したのです!
物語の見どころは
現代の女衒として生きる
光司のかっこよさです。
主人公・川崎光司は
女衒株式会社を営む男。
光司は欲にまみれた
業界で働いていますが
汚れた心を持っておらず
人として筋が通っています。
この男…外見だけでなく
中身もイケメンですよ!
作中では堕ちた女へ向けた
名言も見られます。
”人間は弱い生き物だ
一度広げた生活を落とす
ことはできない”など…。
きっとどんな人が読んでも
ハッとさせられますよ。