大阪ハムレットのあらすじ＆ネタバレ！最終回（結末）はどうなる？

高校生ヤンキーに
性同一性障害の男の子。

不妊治療中の女性や
年上の教師と付き合う
大学生(本当は中学生)。

みんなそれぞれ
何かを抱えながら
生きているーー…

「生きるべきか死ぬべきかって
生きとったらそれでええやん」。

切なくもあたたかい
大阪の下町人情物語！

大阪ハムレットのあらすじ紹介

高校生ヤンキーの
主人公・久保行雄は

父を亡くして以来
忙しく働く母と二人暮らし。

しかし最近は
父の弟”おっちゃん”も
行雄たちと暮らしている。

優しいおっちゃんは
母と恋仲のようだが
結婚式は挙げていない。

母曰く女の人は色々あるから
すぐ結婚したらアカンという。

行雄からすると
それは不思議だった。

(おっちゃん、いつから
お母ちゃんとそうなったん)。

ある日行雄は
虚弱な教師・福田から
悪口を言われたと知る。

行雄は怒りを表し
福田を問い詰めるが…。

大阪ハムレットのネタバレと今後の展開は？

行雄から問い詰められた
福田は慌てて否定しました。

「教育者がウソつくなや
高田とか聞いとったんやぞ」。

「スンマセン言いましたけど
悪い意味やのうて！」。

福田曰く行雄は
ハムレットに似ていると
言っただけとのこと…。

しかし本を読まない行雄は
ハムレットが何のことだか
さっぱり分かりません。

そこで行雄は図書室で
ハムレットの本を借ります。

家へ帰ると部屋には
おっちゃんがいました。

「ユキオ君
青と黄、どっちがええ？」。

行雄が青と答えると
青色の財布をくれました。

「いっしょに住んでんやもん
おそろいにせんとな」。

その後行雄は早速
ハムレットを読みます。

ところが物語を理解すると
次第に苛立ちはじめ…。

「ちょっと出てくるわ
おかずはラップしといて」。

福田を呼び出した行雄は
バットを振り回します。

「やっぱり悪口やんけー！」。

「あっ、本読んだん？」。

「アホやから読まへんと
思たんかあ！」。

行雄の怒りと苛立ちは
おさまりません。

なぜならハムレットでは
父の弟が兄を殺したうえ
母をたらしこんで王になった…

つまり今の行雄の家も
ハムレットと同じだと
言われた気がしたのです。

『久保君はハムレットやなぁ』。

福田の言葉の意味を理解した時
行雄は殴ってしまいました。

それからというもの
亡き父の夢を見て…。

大阪ハムレットの読んでみた感想・評価

個性的な絵柄が面白くて
どんな物語なんだろうと
読んでみました…が！

コメディと思いきや
がっつりシビアでした。

まずそれぞれのキャラクター
(行雄とか宏基とか)の
背景がなかなか暗い。

”大阪ハムレット”では
嫌われ者の父が死んですぐ
母と父の弟がデキていました。

これって主人公・行雄からすれば
結構複雑ですよね～…。

母は元々父を嫌っていたのか
葬式の時も笑っていたのが
とても印象的でした。

気分が重くなりますが
それでもあたたかさが
あるので止められない！

行雄は高校生ヤンキーで
問題児ではあるものの
思いやりがあります。

(教師・福田に対する
暴力は置いておいて…)。

結末もなんだかんだで
ハッピーエンドだったので
個人的によかったと思います。

一番面白かったのは
”恋愛(前編・後編)”！

中学三年生の男の子が
大学生と偽って年上の
女性と付き合う物語です。

女性を騙し続けながらも
離れたくない男の子の苦悩や
女性の思いにグッときました。

この二人には末永く
幸せでいてほしいです！

大阪ハムレットはこんな方におすすめな作品！必見

切なくもあたたかい
作品を読んでみたい…。

そんな方には
「大阪ハムレット」が
ぴったりだと思います！

人情の街・大阪を舞台に
人々の悲喜劇が描かれた
本作は惹きこまれますよ。

手がけたのは
『少年アシベ』で知られる
有名漫画家・森下裕美さん。

2009年には光石富士朗さんが
監督を務め実写映画化しました！

出演者は松坂慶子さんや
岸部一徳さん・森田直幸さん…
豪華俳優が勢揃いしています。

原作である本作とは
設定が変更されていますが

興味のある方はそちらも
観てみてはいかがでしょうか。

本作の見どころは
切なくもシビアだけど
あたたかい物語たちです。

一度読めばきっと
何度も読みたくなるはず！

今回ご紹介した物語
”大阪ハムレット”では

高校生ヤンキー・久保行雄の
家庭環境への複雑な思いが
繊細に描かれています。

もしかすると気分が
重くなるかもしれません。

ですが作中には
それを和らげてくれる
あたたかみがあります。

結末もハッピーエンドなので
安心して楽しめますよ！

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