タイトル | ブラックナイトパレード |
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原作・漫画 | 中村光 |
出版社 | 集英社 |
クリスマス当日。
何もかもイヤになった
三春は自暴自棄になり
ケーキを盗んだ。
すると奇妙な男に出会い
「悪い子」と告げられた
三春は攫われてしまう。
目を覚ますとそこは
”サンタの家”だった!
ひょんなことから三春は
ブラックサンタとして
働くことになる…。
ブラックナイトパレードのあらすじ紹介
お人好しな性格から
何もかもダメダメな
主人公・日野三春(みはる)。
真面目に仕事しても
評価してもらえなくて
就活すら採用されない。
DQNの・皇帝(カイザー)にも
良い子と嘲笑われる始末…。
そんなクリスマスの夜
自暴自棄になった三春は
廃棄する予定だった
職場の商品(ケーキ)を
思わず万引きしてしまう。
するとその帰り道
三春は屋台を見つける。
屋台を営んでいるのは
”黒いサンタ服の奇妙な男”。
男と意気投合した三春は
とりあえず飲んでから
家へ帰ることに…。
ブラックナイトパレードのネタバレと今後の展開は?
すっかり酔った三春は
就活の愚痴や不満などの
思いをぶちまけました…。
”ブラックでもいいから
内定ほしい”と呟いた後
こんなことを尋ねます。
「ところでさ、ブラックだよね
お兄さんのサンタ服~なんで?」
「…お客さん、知りませんか
本場のクリスマスには”二人の
サンタ”がやって来るんですよ」
聞くとクリスマスには
赤いサンタともう一人
黒いサンタがいるらしく
黒いサンタは”悪い子”に
石炭や獣の臓物を贈り
”もっと悪い子”には
鞭で懲らしめるそうです。
三春が断ろうとしたその時
上からドロッとした液体が
ボタボタと垂れてきました。
液体を垂らしてくる
袋と似た大きなそれは
まるで生きているようです。
男は慌てることもなく
冷静にすみませんと謝ります。
この時男は……
三春がケーキを万引きした
事実をなぜか知っていました。
”とっても悪い子”は
袋に詰めて攫われるーー
そう告げられた瞬間
三春は攫われました。
それからしばらくして
目を覚ました三春は
驚いてしまいます。
なぜなら今居る場所が
”サンタの家”だからです。
状況を飲み込めない三春は
急いで逃げようとしますが…。
ブラックナイトパレードの読んでみた感想・評価
怖いストーリーと思いきや
案外怖くなくてびっくり…
というか”シュール”です!
個人的に言わせてもらうと
『聖☆お兄さん』より好き。
大笑いはしなかったけれど
笑っちゃうシーンがあって
楽しいなと思いました。
一瞬で惹きこまれます!
本来の”黒いサンタ”といえば
作中にも書いてあった通り
”悪い子”にお仕置きして
場合によっては攫ったりする
とても怖~~い人物ですが…
本作ではその怖さがなく
むしろ奇妙で可愛らしく
面白さを感じます!
ちなみに三春を攫った
(捕食した)大きな袋は
ちゃんと生きていました。
攫われた三春が
連れていかれたのは
”赤いサンタの家”で…
三春はひょんなことから
月30万(手厚い待遇付き)で
就職することが決まります。
手取り30万も貰えて
さらにちゃんとした
寮まであるとは…
三春は”とてつもなく
ホワイトすぎる企業”に
就職しちゃったようです!
三春って冴えない
ダメダメなヤツだけど
実は幸運(?)かもしれない。
今後の展開が気になります!
ブラックナイトパレードはこんな方におすすめな作品!必見
本作は”中村光さんが
大好き”という方に
迷わず推します!
中村光さんといえば
神様のゆる~い日常を描いた
『聖☆お兄さん』ですよねっ。
本作はそんな中村さんによる
新作(なんと”10年ぶり”)!
気になるテーマは…
もう一人のサンタクロース
その名も”黒いサンタ”です。
日本のクリスマスは
赤いサンタ一人ですが
本場(ドイツなど)の
クリスマスは赤いサンタと
黒いサンタがセットです!
黒いサンタを知らない方は
是非調べてみてください。
まぁざっくり言うと
黒いサンタ=なまはげと同じ
悪い子を懲らしめるもので…
石炭・臓物・鞭など
子供が嫌がるような
プレゼントをくれます。
臓物を貰うだけでも
精神的にやられそうですが
これはまだほんの序の口…。
もっともっと悪い子は
プレゼントをくれることなく
どこかへ攫ってしまいます!
赤いサンタは優しいのに対し
黒いサンタはえげつないです。
一方本作の黒いサンタは
怖いというより面白くて
奇妙な魅力があります!!
きっとハマると思いますよ。