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ものの歩のネタバレと感想です!結末ってどうなる?

ものの歩

この記事は約 5 分で読めます。
タイトル ものの歩
原作・漫画 池沢春人
出版社 集英社

とても要領が悪く、真面目な信歩。

手違いで将棋の奨励会員限定の
シェアハウスに入ってしまった彼は、
すぐに将棋に惹かれ、プロを目指すが……。

今までの将棋漫画にはいないタイプの
人物を主人公に据え、盤面の勝負に
懸けた青春を爽やかに描く、

新感覚かつ等身大の、熱血将棋漫画です。

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ものの歩のあらすじ紹介

高校生になった高良信歩。

勉強に打ち込み全力で
受験に臨んでいましたが、
要領が悪く失敗し、

結局滑り止めの学校に
入ることになりました。

そのため親元を離れて
新生活を開始することに
なっていくのですが、

そのシェアハウスは
将棋のプロを目指す人限定の
将棋力養成の場だったのです。

信歩は将棋に関して素人で、
家賃のために入居を認められた
言わば「部外者」でしたが、

自分の要領の悪さが武器になる
将棋という世界に惹かれて、
自らも将棋のプロを目指します。

しかしそこは将棋という
巨大な山の頂点であり、
限りなく狭き門、

信歩と同じ道を歩む
多くの強豪たちが彼を
迎え撃ってくるのでした。

ものの歩のネタバレと今後の展開は?

高校進学を機に、家を出ることになった
高良信歩。

しかし彼は待ち合わせの三時間前に
現場に到着しては、絶えず
カウントダウンを続けるなど、

万事において不器用で、
超がつくほど要領の悪い
少年だったのです。

だからというわけでもありませんが、
入居する予定だったシェアハウスも、
将棋のプロを目指す「奨励会員」

限定の住まいであり、将棋素人の
信歩は、本来入れるような
場所ではありませんでした。

しかし、家賃のこともあり
引き止められた信歩は、
まずは手軽に触れた将棋で、

「極端に思考と視野が狭くなる」
性質を存分に活かし、
棋士の卵たちからも評価されます。

今までずっと周りについていけず、
身近な人たちからさえ、
その鈍さや要領の悪さから、

見捨てられていた信歩は、
思わず泣いてしまうほどの感動を
将棋から得ることに。

そして信歩もまた将棋の
プロを目指すという意思を固めます。

覚え始めの年齢からすれば
もはや完璧に遅すぎですが、
信歩はその視野の狭さを武器に、

異様とも言えるほどの努力を始め、
強敵にも粘り強く接し続けて、
どんどんと場数を踏み続けます。

しかしプロを目指すが故に
必要になってくる実力は、
まだ信歩にとっては遠いものでした。

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ものの歩の読んでみた感想・評価

多くの将棋漫画を読んできた私ですが、
本作には一番「近さ」を
感じることができましたね。

日頃からセンスがなく要領が悪く、
周りからの評価も低かった私。

そのためボードゲームに
ハマったりもして、
多少腕に自信も生まれましたが、

もちろんプロになったりなどは
別世界過ぎて考えられませんでした。

そんな私にとって、本作の信歩君は、
まさに共感できる主人公で、
将棋漫画としては本当に斬新でした。

あらゆる面で不器用で、しかも
全般的に「うまくやれない」
優しい信歩君ですが、

奨励会員たちはまったく疎外せず、
ありのままを受け入れてくれます。

それは彼らもまた才能を持つ一方で、
アマチュアで連勝街道を歩みながら、
高い段と栄光を手にするという、

「合理的な」道ではなく、
はるか先に進んだ本物の天才を追い、
走る不器用さがあるからかも知れません。

将棋を指せる高段者が求められ、
しかもアマからプロへの優遇ルートも
整備されつつある現在においては、

ひょっとすると「最善」とすら
言い切れない部分があるからこそ、
彼らの歩みには熱さを感じました。

たとえプロになっても、アパートで
昼も夜もなく将棋を指し続けた日々は、
青春の一ページとして心に残り、

当人たちの財産になりそうだなと、
思わせるぐらい瑞々しい青春が
描かれているのも特徴です。

突き詰めれば盤を挟んで一人で対峙し、
師匠や弟子とも真剣勝負をするのが
プロ将棋の世界ですが、

しかしその中でも決して孤独ではなく、
周りとの絆が見えるのは
本当に嬉しい描写だったですね。

ものの歩はこんな方におすすめな作品!必見

「才能」と一口に言っても色々ありますが、
身体能力が勝負に影響しない頭脳戦で、
かつ個人競技であるボードゲームの場合、

その多くは「飲み込みの速さ」や
「容量の良さ」といった要素を
指すことがほとんどです。

実際に将棋の名人になった、
プロの高段者になったという人は、
幼少の頃から物凄い勢いで、

頭角をあらわしてきたものです。

だからこそ多くの将棋漫画でも、
主人公として活躍するのは
飛び切りの天才たちになります。

故に痛快な勝利が楽しめる一方、
読み手としては非常に「距離」を
感じてしまうところがありましたが、

本作の主人公である信歩は、
超がつくほど要領が悪いタイプ。

学力テストですら難問を飛ばせず、
高得点を取るという最善手を
選べないほどの筋金入りで、

とても策略全開の盤上戦に
向いているようには見えませんが、
そこが共感できてしまうんですね。

どれだけセンスがあっても、
上には上がいるのが将棋の世界、
特にプロの上位に行く人に比べれば、

誰しも「とても要領が悪い」わけで、
信歩が感じているやり切れなさが
身にしみてしまうのですね。

天才とは違うタイプの異能、
それも一般人と限りなく近い性質を、
逆に活かして強くなってしまう、

他とはまるで違う雰囲気の
将棋漫画を読みたい方には
まさしく最適の一作です。

もちろんプロ志向の将棋漫画なので
勝負の厳しさも描かれていますが、
それを上回るレベルでの、

「楽しさ」が描写されているのも
将棋ファンとしては
嬉しいところと言えるでしょう。

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